アスペルガー症候群の女性の心理的特徴とは?

アスペルガー症候群の女性の心理について。アスペルガー症候群という言葉を聞くことが多くなりました。実は、ほとんどの情報は男性のアスペルガー症候群のものです。一般に、アルペルガー症候群は人間関係で悩みますが、男性と女性では悩みも対応も異なります。女性の場合、どんな経緯でどのような心理になるのでしょうか

 

女性のアスペルガー症候群の人の心理

女子の会話についていけないという心理

女子といえばガールズトークがはずみます。ファッションや身近な交友など他愛のない話で盛り上がるでしょう。基本的に、ガールズトークには話し合いの目的がありません。

結論を求めているわけではなく、場に合わせた話でおしゃべりをして、人間関係ができあがっていきます。そのうち、自然と一緒にいて気の合う人が分かり、関係を深めていくことでしょう。

 

一方、女性のアスペルガー症候群の人はガールズトークが苦手です。理由はこだわりの強さがあることです。自分の興味や関心のあることは追求し、それについての膨大な知識量を持つことはできますが、他の人の言動にはあまり関心がないため、話がはずみません。

また、話の細部が気になるため、話の全体像を意識することができず、おしゃべりが盛り上がらないことが多いのです。「昨日、こんなことがあったよ!」と話しかけられても、「それがどうしたの?」という心理になるのです。

 

スポンサーリンク

 

暗黙の了解が分からないという心理

アスペルガー症候群の人に多くみられるコミュニケーションが苦手という特性。女性であれば、女子同士のおしゃべりが盛り上がらないと、少しづつ距離ができて、友達が少なくなっていくことでしょう。

特に、10代頃から友だち付き合いの悩みが増えてきます。本人に悪気はないのですが、失言や暴言によって友だちを怒らせてしまうのです。例えば、一般に女子同士の恋愛話を広めることはタブーですが、暗黙の了解が分からないため、他の人に「あの人ね…」と話してしまうのです。

 

後で指摘されても、本人はないしょ話を広めている自覚はないため、「話すと悪いことだったの?」という心理になるのです。

相手の怒りにも気づきにくいため、本人は「悪いのは自分ではない」という心理にもなるでしょう。やがて、社交のマナーが分からないことからくる直接的・間接的ないじめにあってしまうこともあります。

 

 

女性らしくふるまうのは苦手という心理

アスペルガー症候群の人の特性の一つに社会性の乏しさがあります。一般に、社会性は成長するにつれて身についていくものです。ただ、アスペルガー症候群の人は社会性があっても、実際的でないものには価値を感じにくいため、なかなか身につけることができません。

特に、女性のアスペルガー症候群の人は習慣やマナーの習得が苦手です。そもそも、女性らしさとは形のないもの。誰にでも分かりにくものですが、女性の多くは大人になるにつれて身につけていくことでしょう。

 

一般に、ファッションや化粧など年齢相応におしゃれをしたくなるものですが、アスペルガー症候群の女性の人は重要なことだとは思わないのです。

例えば、ミニスカートをはいているのに、足を開いて座ってしまうとか、注意されても「そんなこと気にならない」といった心理になります。「髪型が乱れている」と指摘されても「別に気にならないから」といった感じでしょう。

 

スポンサーリンク

 

男女付き合いが分からないという心理

アスペルガー症候群の人は人間関係の誤解や失敗が多くなるため、問題も起こりやすくなります。女性のアスペルガー症候群の場合、性的な被害につながってしまうこともあるでしょう。

一般に、多くの女性は思春期前後に男女付き合いの機微を理解します。ですが、女性のアスペルガー症候群の人は年齢相応の社会性を身につけにくいため、男女付き合いも問題が生じやすくなります。

 

男子に誤解されたり、自分が誤解したり、悪意のある男性に言いくるめられることもあります。例えば、大勢の男女でスポーツしている場合、他の人との距離のとり方が分からないため、近くに座ったり話したりして勘違いされてしまいます。

好意を寄せられてはじめて、「そんなつもりじゃなかった…」といった心理になって、悩んでしまいます。

また、知らない人に声をかけられても警戒しないため、「悪い人じゃないみたい」といった心理になりついていくことも。相手の話を信じてだまされ、被害にあってしまうこともあります。

 

 

まとめ

女性のアスペルガー症候群の人は男性に比べると社会性があり、コミュニケーション能力も育ちやすいでしょう。そのため、男性は3歳くらいからアスペルガー症候群の特徴がみられるのに対し、女性は幼児期には特徴が目立たず、小学校の中学年頃から悩み始めます。

思春期になると頭痛やめまい、睡眠障害や胃腸の不調など原因不明の体調不良が続いくこともあります。さまざまな悩みを抱え、自分はどこか他の人と違うと感じはじめたことがきっかけで、アスペルガー症候群に気づく人もいます。

女性のアスペルガー症候群の人は男性と比べて、生活習慣や交友関係など複雑な悩みを抱えることが多いでしょう。

スポンサーリンク