子供の防犯を気にする親の心理とは?なぜ不安に?

子どもの防犯を気にする親の心理について。子どもを巻き込む犯罪が増えている中、防犯に関心を持つ親も急増しています。「安全に学校に行ってほしい」「安心して遊べる環境がほしい」という心理から、防犯活動に参加する方もおられます。

 

子供の防犯が気になる親の心理

ニュースで不安になるという心理

毎日のように報道される犯罪のニュース。刺激が強いものや身近に起こりそうなものもあり、不安を感じる人も少なくありません。特に、事件の場所が学校や通学路、公園など子どもにとっての日常生活の場であると、過度に不安を感じてしまうでしょう。

ニュースを一緒に見ている子どもも「身近で起こるかもしれない」といった心理になります。そもそも、子どもは感受性が豊かで繊細です。「怖いから外で遊びたくない」と家に引きこもりがちになることもあります。

周囲の人は子どもに必要以上に怖がらせないため、配慮することができるでしょう。また、ニュースをきっかけに防犯について話し合うこともできます。「どうしたら防ぐことができただろう」「日頃から気をつけておいたほうが良いことはなんだろう」と問いかけるなら、家族で対処や心がまえができるでしょう。

 

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もともと怖がりという心理

ニュースを見て怖いと感じることは誰にでもありますが、もともと怖がりだと「自分にも同じことが起こるのでは」という心理になるでしょう。子どもは「防犯ブザーを持っていても安全ではない」といった心理にもなります。

ですが、恐怖感を抱くことはマイナス面だけではありません。「最もよくないケースを想定して考えよう」としていることの現れとみることもできます。実際、怖がりであるゆえに、親子で防犯被害について調べたり、危険を回避する方法を知っておいたりすることでしょう。

「被害にあわないためにはどうすれば良いか」を考えるきっかけになります。また、調べたことを実践していくうちに、自信もついてくるでしょう。それに、「知っていたけれど気にしてなかった」「知らなかった」という場合の方が無防備になりやすいかもしれません。

 

 

留守番させることが多いから心配という心理

共働きの親が増えており、子どもだけで留守番することが珍しくありません。また、核家族化によって周囲に子どもをみてくれる人が容易にみつけられないなどの要因もあるでしょう。親の多くは「家に不審者が侵入したらどうしよう」「空き巣が入ったら心配」といった心理になります。

まず、子どもに鍵を持たせる場合、失くさないようにするとともに、鍵を持っていることが分からないようにすることが重要です。首にかけたりせず、ズボンやスカートのベルトにつけるなど見えないようにしましょう。

また、家の前に着いたら、チャイムを押して「ただいま」と言って中に入ることも良いでしょう。前もって家の防犯チェックも忘れずに。家であれば玄関や窓、門扉や垣根、庭や裏口などが不審者が侵入しやすいでしょう。マンションであれば、エレベーターや非常階段などをチェックしておきましょう。

 

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大声を出せるか心配という心理

実際に不審者が来たときの対処として、大きな声を出して周囲の人に知らせるという方法があります。子どもたちも学校などで教えられるでしょう。

親の中には「子どもはおとなしい性格だからすぐに反応できないのでは…」「普段から声が小さいから、いざというとき大きな声が出ないのでは…」といった心理になる人もいます。

 

そもそも、人間は本当に恐怖を感じたとき身がすくんでしまうため、大人でも大きな声を出せないことがあります。子どもでも、緊張感から声が出なくなったり、指導されていても全員が出せるとは限りません。

そこで、普段から練習しておくことができます。家族で役割を決めて、実際に練習することもできますし、ゲームやロールプレイなどで遊びながら大声をたくさん出す機会を作ることも良いでしょう。

 

 

逃げる場所が分からないから不安という心理

商店街など賑やかな場所は人通りもあって安心です。地域によっては、通学路に普通の家が立ち並び、人けのいない公園を通らなければならないといった場所もあります。

「大声を出しても、気づかれなかったらどうしよう」「近くの家に助けを求めても、誰も人がいなかったら…」という心理になるでしょう。なるべく、親子で通学路を歩いて、どこがより安全かを知っておくことができます。

「子ども110番」「駆け込み110番」「子どもを守る会」などステッカーやシールが貼ってある家やお店があるなら、挨拶をして顔見知りになっておくこともできます。人の多そうな方へ走って行ける道や逃げ込みやすい場所を意識しておくと良いでしょう。

 

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まとめ

実際に被害に遭ってしまったら、まずは警察に通報しましょう。「連れ去られそうになった」「刃物を持った不審者がいた」など緊急事態の場合は110番してください。携帯電話や公衆電話を使ったり、一番近い交番に駆け込むこともできます。

被害を最小限に食い止めるため、すぐに警察が駆けつけてくれるでしょう。子どもにも方法を教えておくと安心です。緊急ではない場合は#9110番(警察総合相談電話番号)に電話することができます。緊急ではなくても、困っていることについて相談にのってくれるでしょう。