動物好きな人の心理的特徴や性格は?

動物好きな人の心理的特徴や性格について。「どうして動物が好きなの?」と聞かれても、「可愛いから」とか、「好きなものは好き」と思う人はたくさんいるでしょう。ですが、動物が苦手な人からしてみれば、それは理解しがたい理由です。

実は、動物好きな人の心にはそれなりの論理的な理由が働いており、それが感情となって表れていることもあります。自身でも把握しないような心理には、どのようなものがあるのでしょうか。

 

動物好きな人の心理的特徴

動物は人を言葉で傷つけない

よく、好きに理由はないと言いますが、心理的には動物好きの人に共通して見られる特徴があります。そのうちの一つが、動物は言葉によって人を攻撃しないという点です。凶暴な動物はたくさんいますし、それが生きていく上で必要な狩りに使われたりもしますから、動物と触れ合っている間にケガをすることはあります。

しかし、彼らは精神攻撃はしません。それは、人間が言葉によるコミュニケーションを取るのに対し、動物はその手段を取らないからです。イルカのように一種の言葉と言われるものでコミュニケーションをしていたとしても、どちらにせよ人間にそれがわからないのであればやはり言葉で人を傷つけることはできません。

 

彼らもその言語で仲間にではなく人間に向けて何かを発することは少ないでしょう。行動で示されたことで人がわかることはまだまだ少ないのかもしれません。

アニマルセラピーの効果を期待して介護施設などに飼われているペットも、攻撃性がないから好かれます。精神的に参っている人も、人と違って精神攻撃をしないとわかっている動物になら心が安らぐということもあります。

癒しの力があるのは、動物が人のように人を比較せず、人が障害を持っていようと容姿に自信がなかろうと、自分に愛情を向けてくれる人に対しては分け隔てなく接する純粋さを持っているからです。人はそれに安心感を感じ、動物が好きだと感じるようになります。

 

スポンサーリンク

 

人間であるという優位性

動物好きであるならば、自分がそれよりも優位に立っていると考える人はいないでしょう。しかし、心の奥底ではこの心理が働いていても不思議ではありません。自分より優位性が高い動物に接する場合、人はどうなるでしょうか。

きっと気を遣うはずです。そして心が休まらないはずです。自分より上の立場、例えば上司をペットとして家で飼っていると思うとゾッとしますよね。人間であるから適切な例ではないかもしれませんが、ともあれ優位性というのは人間にとって大事なのです。

 

もし、ライオンやトラなどの肉食獣が好きで、ただ好きなのではなく接することも好きだという場合は例外で、この心理はあまりない人だと思われます。テレビで見ていてかっこいいと思ったり、一度生で見てみたいなと思うのはまだ自分が安全なところにいるから優位性は失われていません。

しかし、触れ合いは自分に危害を加える可能性があることから、自分が優位に立っているという思いは薄いのです。毎日餌をあげてお世話をすることでペットがそばにいてくれる。それは人が「自分がいないとこの子はダメなんだ」と思うことに繋がり、これも優位性の範疇に入ります。

自分の肯定度が上がるため、動物が好きなのは自分の存在意義を教えてくれるからという場合もあります。自分でなくてはダメ、この子の命を預かっている、そんな使命感を感じることで生きがいを感じます。

 

 

コントロールできる自信がある

比較的人より小さい動物はペットとして飼えたり、力関係ができやすいので知能が高い動物には芸を教えることもできます。人より大きな動物、例えば馬でも、きちんと躾ければ人を背中に乗せて走ってくれます。

動物好きな人の中には、このように動物は自分がコントロールできるものであると認識している場合があります。それが無意識で感じられている場合は気付きませんが、どこかでこれがないとペットとして飼おうとか、乗馬を習おうとは思えないはずです。

 

言うことを一向に聞かない動物と一緒に過ごすのはかなりストレスではないでしょうか。言うことを聞かない動物でも、信頼関係を徐々に築いていくことによって絆が生まれます。

そうすると、言葉は悪いですが攻略できたという達成感が生まれます。手間のかかる生徒ほど記憶に残るという先生と似たところがあるのではないでしょうか。時間と手間をかけたからこそより愛おしくなりますし、その分達成感や嬉しさは大きくなります。

 

スポンサーリンク

 

予測不能なところが面白い

動物の面白映像を集めた番組が時折テレビでやっていますが、あれが好きな人は人間ではまずしないことをする、その予想を裏切るところが楽しいと感じているはずです。人の方が知能が高いはずなのに、それでも予想の上を行く行動をとる動物は見ていて飽きないのです。

全て自分の思い通りにしたいという完璧主義であれば面白くない行動ですが、そこまで動物を従わせたい支配欲がある人は少ないでしょう。この予測不能なところを楽しめる人は、同じく予想不能行動をよくとる子どもが好きな傾向が強いです。

自分の指示に従って欲しいというある程度コントロールしたい欲が満たされれば、許容できる範囲でこのような不思議な行動もしてほしいと思っていることがあります。

 

 

まとめ

動物好きな人の好きの理由、心理を除けばそのヒントを得られたと思います。本人は実際にそう思っていないかもしれませんが、心の奥底では自分でも気づかないうちにそう心が動かされている場合があります。

好きという感情が先に生まれて理由が後付けされると考える場合、好きに理由はないという発言が生まれます。ですが、他人にそれをわからせる場合、論理的に説明するにはやはり理由が必要になります。

 

動物好きな人の理由が知りたいのであれば、そこに眠る心理を読み解くことが近道です。もちろん、上記に当てはまらない人もいますし、他にももっと理由は存在するでしょう。

自分では理解できない人と出くわしたとき、それを理解するにはこのような知識を持つことや、想像することが必要となります。理由を聞いても納得いかない場合は、そういう人もいるのだなと相手の個性を認め、どこかで落としどころを見つけるのがより良い人間関係のを築く方法の一つではないかと思います。

スポンサーリンク