夫婦の愛が冷める心理、メカニズム、時期は?

夫婦の愛が冷める心理、メカニズム、時期について。出会い、結婚に至るまでにはお互いの愛は燃え上がり、恋愛モードが最高潮になります。一番幸せな時期を経て、見事にゴールイン!幸せな新婚生活...と思いきや、結婚して一緒に住んでみると相手の嫌な所が目についてきてイライラし、険悪ムードになって喧嘩もしょっちゅう。

なぜこんな現象が起こるのでしょうか。それは、人間の自然な脳の仕組みによって起こっているのです。そんな夫婦に起こるシチュエーションを交えながらの男女の心理をご紹介します。

 

夫婦の愛が冷める心理とメカニズム

恋愛期間は脳の異常現象

人が恋に落ちてその人の事で頭がいっぱい...そんな経験はだれにもあるはず。ですが、人によりけりですがすぐに飽きてしまう、長続きしない、という人がいます。ですがそれは、相手に特に嫌な所があるから、などではなく、ただ脳が正常に戻った、ということなのです。

どういう事かというと、恋愛をすると脳が化学物質を分泌させるのです。アドレナリンや、ノルエピネフリン、ドーパミンなどの化学物質が大量に分泌され、幸せになったり気持ちが高ぶったり、何にでもやる気が出たり、他の事が手に付かなくなったり、頭がぼーっとしたりします。

 

そう、頭の中は麻薬中毒状態、それが恋愛なのです。これは人間において自然でもあり、長い人生ではほんの数ヶ月、数年の異常現象とも言えるでしょう。

そんな麻薬状態の恋愛期間を経て結婚をしてしまえば、だんだんと脳が正常に戻ってきた時に相手の嫌な所が目について嫌気がさしてしまうことも理解できます。

 

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夢から覚めるように、ドキドキした恋愛時代は幕を閉じるのです。恋愛は楽しいけれど時に自分を忘れてしまったり、他の事を忘れてしまったり、没頭しすぎて頭が回らなくなったりします。

一生そんなドキドキしている人はほんの一握りでしょう、いないと断言しても過言ではありません。脳内の化学物質がずっと出続けるという事はまれです。

ですが、安らぎや情、ホッとするなどのホルモンが分泌されはじめると、相手の短所も受け入れられるようになります。そこで我慢が超えてしまうと離婚にもつながってしまいます。

 

 

夫婦のマンネリ期

どんなに激しい恋愛期間を経てもやってくるのが夫婦のマンネリ期。いわば倦怠期です。喧嘩も続き、もうドキドキもしない。やがてセックスレスにもなり、相手に触れる機会もぐっと減り、本当に愛されているのか?確かめる事もなんだかてれくさく、本当に家族となってしまってもう戻れない。

そんな悩みを抱える夫婦は五万といることでしょう。ですが人間として当たり前のプロセスなのです。言わば、それが自然な形です。夫婦によってはそれを見越して努力しているということもあるでしょう。

 

ですが、そこまでドキドキした気持ちが伴っているかというと、恋愛期間に比べれば雲泥の差だと思います。それを脳内の化学物質が安らぐものに変化したからとはなかなか思う事は難しく、「もう愛が冷めたんだ」と勘違いをして他に相手を求めたり、すぐに離婚に踏み切ってしまう夫婦も多々いる事でしょう。

そうなっては簡単に破綻してしまいます。ですが、早まらずに冷静に相手との、ドキドキする事だけが愛ではない事というに気付く事のできる夫婦は友達のように信頼関係を築いて絆が確立することでしょう。

 

人間嫌な所は誰にもあるもの。それは自分にだって同じ事が言えます。相手も同じように、自分の嫌な所を知っていて、その上で結婚して一緒の生活を送ってくれている。そう思えたら夫婦のマンネリを打破できるカギとなる事でしょう。

愛に冷めて冷静になった時に、焦って後ろ向きになっていても関係は悪化するだけ。脳が正常にもどったのだと、冷静に受け止め、違う愛の形を模索してみるのも恋愛期間にはない楽しみだと思います。

 

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恋愛体質の危険な行動

マンネリ期において一番危険なのは、愛が冷めた、つまらないから外に刺激を求めたい狩猟タイプです。ですが残念ながら、男性は浮気をする生き物といっても大げさではないほどそういったホルモンなど化学物質が分泌されやすいのです。

不倫がこれだけ取り沙汰され、どれだけバッシングを受けてもなくならないのは、そういうことです。どんなに理性を持った人でも、脳内が異常になった恋愛脳では正常な判断はできず、欲求にのめりこんでしまいます。

 

食べたい物が目の前にあって、食べれない、食べたい、食べちゃえ!のダイエット失敗と同じです。今、この瞬間思いが通じている大好きな人と手をつなぎたい、ハグしたい、もっとそれ以上...と求めてしまい、脳が冷静になった時に気付いても遅いのです。

相手を裏切るとか、相手の家庭の事、自分の家庭の事、もうどうでもよくなってしまうほど、恋愛脳は自分を狂わせます。そして全てを失って気付くのです。あの時の自分がどうかしてた、そうやって言い訳をした所でもう取り戻せない大切なもの。

頭がおかしかった、という言い訳は通用しません。ですがあながち間違っていないともいえます。麻薬中毒状態なのですから。脳のメカニズムを知っていれば、この恋愛も一時で、きっと冷めるときがくる。そんな時に自分にはもう何も残っていない、そんな人生を想像してください。そんな心持ちがあれば、恋愛脳の危険なこうどうにも歯止めがかけられるのではないでしょうか。

 

 

まとめ

思春期の頃から感じていた恋愛、たくさんのドキドキを感じた事でしょう。このドキドキはずっと続いて、ずっとその人に恋をしていく、と想像した事でしょう。

ですが恋愛とは、心でするものと思っていたら、実は脳内の化学物質によってなされていた。そんなメカニズムを知っているだけで、もっと慎重に相手を選んだりもできます。

 

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一時の感情に振り回されたり、はたまた失恋した時など相手にこだわりすぎている時に役に立ったりもします。あんなに愛し合って結婚したのにすぐにマンネリを迎えた夫婦には絶望と空虚感が襲ったりもします。

それも全部、相手や自分が悪いのではなく、人間の脳が正常に戻っただけなんだと認識すれば、穏やかに過ごす事も、新たな幸せを感じたりもできることでしょう。いつかは訪れる、愛の冷める日。でもそんな日が本当の夫婦の穏やかな愛を育むスタートの日になるのかもしれません。