自己肯定感の強い子供に育てるコツについて。自分の存在を認め、自分の力を信じることができる自己肯定感は、子どもの力を伸ばすために必要です。
何かに挑戦する時に「自分ならできる」と思えるか、「どうせ失敗するだろう」という思いから始まるかということで、結果も違ったものになってしまうのです。自己肯定感が強い子どもは、自分の持っている力を最大限に引き出すことができます。
逆に自己肯定感が低い子どもは、自分の持っている力を発揮することができず、結果につながらないということが起こってしまいます。では自己肯定感の強い子どもに育てるためには、どうしたら良いのでしょうか？
自己肯定感の高い子供に育てるコツ
子どもとしっかりと向き合う
子どもは自分の親が自分に対してどのぐらいの関心を持ってくれているかということを、敏感に感じ取っているものです。
子どもが話している時に忙しい時には、ついつい「ちょっと静かにしていて」と言ってしまったり、「うるさい」と話をさえぎったりしてしまう親も少なくありません。
またスマホなどを見ながら曖昧に返事をしてしまうということもあります。子どもが話をしている時には、しっかりと話を聞いてあげる、そして受け止めてあげるということが大事です。
忙しくて話が聞けないという時には、「○○をしているからちょっと待っていてね」という風に声をかけて、時間ができた時に聞くようにします。
日常の中で忙しくて時間がとれない時には、お風呂に一緒に入っている中で話を聞く、寝る時に一緒に寝てたくさん話をするなど、それをカバーすることが大事です。自分が大事に扱われている、大事に思われているということが、子どもにとって自己肯定感の向上につながります。
感情的に叱らない
子どもは成長段階にあり、色々と失敗を繰り返すものです。そういった時に親はイライラして叱ってしまうことがありますが、叱る時にも感情的にならないことが大事です。
「あなたは本当にダメだね」「悪い子」という風に存在を否定してしまうような叱り方をしていくと、子どもにとって私はダメなんだというメッセージを与えてしまいます。
子どもを叱る時には、子どもに対して愛情は変わらないという前提で、行動を叱るようにしましょう。「○○なことをしてはダメだよ。」という風に行動を叱るようにしていると、子どもは自分を否定されているようには感じません。
親の方に余裕がない時には、イライラしてしまうこともありますが、子どもを叱る前に一呼吸置いてから言葉を発するようにしましょう。イライラした時にはちょっと立ち止まって10秒待つようにするなどを心がけます。
そして親が感情的になりすぎた、子どもに対しての配慮がなかったと思う時には、「ちょっと怒りすぎてしまったね。ごめんね」など謝るようにします。親が絶対的に正しいのではなく、時には失敗もするということから、子どもが学ぶこともあります。
子どもを肯定する言葉をたくさんかける
子どもにとって親からの温かい言葉は、心の中に残っていき、それがエネルギーとなっていきます。そして自己肯定感を高めることにつながります。
子どもが自分を好きになり、失敗を恐れずに色々なことにチャレンジできるために、親は子どもが小さい頃から子どもを肯定する言葉がけを行うようにしていきます。
「○○ちゃんのおかげで本当に助かった。ありがとう」「○○くんはお友達に優しくできたね。偉いね」など子どもの良いところを見つけて
それを褒めていくことを大事にしていくと、子どもはどんどん自分のことを好きになっていくことができます。
子どもを一人の人間として尊重する
親にとって子どもは自分が産んだ人間ということで、ついつい自分とイコールで考えてしまうことがあります。そしてまだ小さいからという理由で、親が色々と良かれと思うことを先回りしてしてしまうことがあります。
しかし子どもは小さいながらも一人の人間で、自分の意思をしっかりと持っています。自分とは違う一人の人間ということを忘れずにいるように心がけます。
子どもはまだ小さいからわからないと思って、親の意見ばかり押し付けていては子どもの自己肯定感は伸びません。子どもの気持ちに立って考える、そして尊重するということで、子どもの自分に対する自信が育っていきます。
そして自分で色々なことを考えて、積極的に行動を起こせるように成長していきます。子育てをする時にしつけがしっかりとできている子にしたい、学力をつけてあげたいという風に親は色々な願いを持ちます。
その中で自己肯定感を持てるように育ててあげることが、しつけや学力よりも子どもの人生を大きく左右します。自己肯定感が持てるように育てられることによって、自分に自信を持って勉強やスポーツでも自分を信じて努力し続けることができ結果を出すことができます。
自己肯定感を伸ばせるように子どもの心を大事にする、そして育てていくということが何よりも大事なことなのです。そしてそれはいつの時代にも変わらないことです。
