優秀な塾講師の特徴|生徒の気持ちをわかっている?

優秀な塾講師の特徴について。子どもが中学生になった時や受験生になった時、塾に通わせるという親は多いです。学校の勉強についていけなくなったり、本格的に第一志望の高校や大学を目指したい場合は塾が相談に乗ってくれます。

集団塾、個別指導塾、映像主体の塾など形態も色々ですから迷いますよね。その中で働く塾講師も人間ですから、学校の先生と同じように教えるのが上手い人とそうでない人がいます。どうせならそんな講師がいるところに入塾させたいものですが、塾で生徒に好かれ、勉強を教えるのが上手い講師は生徒のどんな心理をその指導に繋げているのでしょうか。

 

生徒の心理を理解している優秀な塾講師の特徴

勉強しろとは言わない

塾に来ている生徒の中のおよそ半数は、自主的に入塾したのではなく「親に言われたから仕方なく」来た子です。そのような生徒の場合、親からは家で勉強しろと言われているはずです。教育熱心な家庭だとまさにそうで、塾に入れさせるのも納得ですよね。

だからこそ、その心理を知っている名物塾講師は勉強しろとは言いません。しろと言ってした勉強は外的要因から始めるものなので、宿題をやっても本人が思っている以上に上の空で、定着率が低いのです。

 

そうならないよう、講師は自発的に勉強をしようかなと思えるような内的要因を引き出すことから始めます。勉強を教えるより先に、その子の勉強をしようと思う心を引き出すのです。

そうしてあげないと本人もつらく、塾に来ること自体が嫌なことになってしまい、結果余計に勉強嫌いになってしまいます。子ども心理では自分のメリットになるかわからないようなあやふやなものに取り組む理由をまだつかめていません。

それを導くのが上手い講師で、その子の好きをいかにして活かせるかを模索していきます。そうすると同じ生徒が同じ時間同じ内容の勉強をしたとしても、その定着率はグンと上がります。

 

スポンサーリンク

 

雑談こそ大事にする

生徒の中ではまだ自分が中心で世界が回っており、興味はクラスの友達と話す内容です。塾は勉強をするところですが、好かれる講師は雑談が面白いです。総じてコミュニケーション能力が非常に高く、笑いのセンスもあります。

生徒が関心のあるものを引き出し、アニメやSNS、ドラマ、アイドルなど多方面に詳しいです。その内容で盛り上がることができると、「先生とのおしゃべりは楽しい=塾は楽しい=勉強は楽しい」と繋げられるからです。

 

講師と生徒にはもちろん年齢差がありますが、話の内容にジェネレーションギャップをなくす努力をしている講師や、もともと趣味が若い講師が好かれます。勉強の教え方が上手いというのは、その前の下ごしらえがきちんとできていれば評価されるものです。

そのためには生徒の心理をつかみ、上手く利用して導く力が必要です。一見遊んでいるのではないかと思われる行為ですが、信頼関係ができていないままでは効率的な勉強に繋がらないと知っているからこそとる行動です。もちろん勉強もしなければならないので、その引き際もわかっています。

 

 

とにかく褒める

情熱的でしごきを入れるスパルタ指導を行うところもありますが、上手い講師はとにかく生徒を褒めます。これは生徒はどんな褒め言葉もまんざらではなく、それによって今まで自信のなかった勉強で自分は行けるのかもしれないと思える心理を利用しています。

良い意味でも悪い意味でも生徒は単純ですから、褒めればころりと勉強するようになるわかりやすいタイプの子もいます。身内から褒められるのとはまた違い、別の大人から褒められたというその経験は親が思っているより嬉しいものです。

 

点数が悪くても、「その暗記方法いいね~」とか、「なんでそんなこと知ってるの!?」と何気なく言われるセリフが心に響くのです。これを自然な口調でナチュラルに言える講師は、生徒にとって本当のことを言ってくれていると思われます。

建前ではなく言ってくれると感じられれば、その講師のことが好きになります。今まで嫌いだった勉強、叱られたこともある科目で自分を肯定してくれる人だと認識します。

褒める指導は講師が塾でそれがこの塾の方針だと指導されることもありますが、どのように実践するかはその講師次第です。どんな言葉をどんな風に言えば生徒に響くのか、その心理を上手く活用できると誰からも好かれる講師となります。

 

スポンサーリンク

 

宿題は罰ではなくご褒美として使う

塾に通う生徒の多くは、人より繰り返さないと覚えられません。そのためには塾に来て勉強をするだけでは当然成績が上がりません。その時には理解できても、家に帰ると忘れてしまうからです。それを防ぐためには宿題が必要不可欠です。

しかし、生徒はそれを快く思っていません。宿題はやりたくないものであり、できれば減らしたいのです。この心理を上手く使う塾講師は、宿題を罰として使うのではなくご褒美へと変えることができます。

 

普通はその日に学習したところの復習箇所を宿題として出したり、できなかったところもやってくるようにと量が増えます。ですが、「この授業の残り5分で宿題を減らしても良いよ」という魔法の言葉を言うと、生徒はジェットエンジンがかかったように手を動かします。

家で宿題をやる量が減るということは得であるという心理が動くからです。でも講師は、その生徒が残り時間5分でどの程度までできるかを知っており、罰として出す宿題の量と変わりはないのです。すぐに復習することによって定着率も上がり、宿題を早めに終わらせようという生徒の心理を刺激することもできます。

 

 

まとめ

勉強を教えるのが上手い塾講師というのは、本人たちが知らない間に生徒の心理を上手く利用して勉強に活かしています。大人と違って建前より本音の方がダントツに多いのでわかりやすいとも言えます。

実は勉強の教え方が上手いというよりは、勉強を自分からしようとさせるための知識や導き方が上手かったりもします。生徒からすればどちらも同じことですが。自分が学生だったらどうされたら嬉しかったかを思い返し、その子の性格も交えて分析できる想像力豊かな講師が人気です。勉強をするのは生徒自身なので、その生徒のことを知らないと成績は上げられないのです。

スポンサーリンク