健康診断は本当に必要なの?デメリットも考える

健康診断が必要か、無駄なのか、デメリットについて。健康を望まない人はいないと思いますが、健康を意識して実際に運動なり、トレーニングなどを積極的にしている人は少ないと思います。健康を、サプリメントなどに頼っている人も多いです。

 

健康診断は本当に必要なのか。デメリットも考える

企業では毎年健康診断が義務付けられていますが、健康診断の当日少し前から血糖値が上がらないようにとか、気になるところが引っかからないようにと慌てて気をつける人も多いです。血液や尿で異常値が出ないようにと、あわててお酒を止めたり運動を始める人も人もいます。

ある企業の食堂での女性同士の会話ですが「あなた、健康診断前だというのに、よくケーキ食べていられるわね」なんていう笑ってしまう話もありました。

それでは健康診断の意味がないと思うのですが、企業に努めている限り受けないわけにはいきません。それと、無理やり受けさせられるだけで、健康診断の価値をあまり認めていない人が多いです。

 

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健康診断で病気が発見される割合は少ない

健康診断で発見されやすいのは生活習慣病などで、ガンなどは見つかりにくく、企業でうける一般的な健康診断では病気が発見されることは稀なようです。そして、老人健診も盛んですが、高齢者の場合は発見されても治療しない方がよいようです。

10年以上も前のことですが、85歳のお婆さんが健康診断でガンが発見されて入院しました。そして、半年後に亡くなってしまったのですが、丈夫なお婆さんだったので、なまじガンが発見されなければ、家で大往生できたのにとか、あるいはもっと生きられたのにと、親戚の人や近所の人たちも思ったそうです。

 

体のどこかが悪くて入院をすると、毎日毎日検査漬けの日が始まります。毎日の検査は若い人でも体に相当な負担で、入院してからどんどん元気がなくなっていく人も多く、ましてや85歳のお婆さんには相当きつかったと思います。

息子夫婦や孫に囲まれて元気に暮らしていたお婆さんにとっては、ベッドの上での生活もきつかったと思われます。健康診断を受けてガンが発見されたばかりに病院で死を迎えなければならなかったお婆さんの事を思えば気の毒になります。

また、人間ドッグで検査を受けて異常なしの検査結果を受けたのですが、その3日後に亡くなった中年男性がいます。その男性の場合も、なまじ人間ドッグに入って悪い個所をいじくらなければもっと長生きできたと言われています。

 

 

健康診断は必要か無駄か

企業が行っている定期健康診断の目的は、労働者の安全と健康を守ることとされています。職場健診を受けることで、自身の健康の状態を知ることができたり、隠れている病気が早く発見できれば早期に治療ができるというわけですが、ただ、職場健診を受けても病気が100%発見されるというわけではなく、病気が発見される確率があまりにも低いです。

そして、再検査の通知がきても再検査を受ける人が少ないと言います。再検査を受けない理由で多いのが「再検査を受けてどんな恐ろしい病名を言われるか怖くて行けない」というのだそうです。これでは健康診断を受ける意味がなくなってしまいます。

飲食店など食品関係に従事している人は再検査の通知が来ると、再検査をうけないと仕事ができませんから受けますが、しかし異常なしがほとんどで、再検査費用の5,000円がもったいないとこぼしている人は多いです。

 

 

2017年1月より始まったセルフメディケーション税制

この税制も納得がいきません。この制度は、特定の医薬品購入に対する医療費控除の特例ですが、きちんと健康診断などを受けている人が、一部の市販薬を購入した際に所得控除を受けられるようにしたものだそうです。

軽い体調不良などは市販されている薬など手当てすることで、自分の体の改善に役立つだけでなく、国の赤字の医療費の軽減に役立つからなのだそうです。

健康に良いことを行わず薬に頼っている人でも健康診断を受けていれば、この制度が利用できて、逆に健康に良いことを積極的に行って健康を保っていた人がもし、この制度を利用したいと思っても健康診断を受けないとこの制度が利用できないのが不公平に感じ納得がいきません。

 

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健康診断は必要か否か

健康診断が必要か否かは、かなり議論されているようですが、健康診断は毎年受けなくても良いという説もかなりあります。

アメリカのある団体では、健康診断で患者に意義恩恵のない検査や治療のリストをネットに載せられていて、載せられているものは490項目もあり、過剰に検査が行われているのはたしかなようです。

たしかに、健康診断で偶然ガンが発見されたケースもありますが、あまりにも発見されるケースの割合が低すぎます。

 

 

法律上受けることを義務付けられている職場健診

職場健診の受診は法律で義務づけられていて、本人の意思で受診するかどうかを決められません。過去の例では、受診拒否していて給料が減額されるな罰を受けたケースもありましたが、現在は無視して受けないでいると、会社側は懲戒処分の措置を取る場合もあり、厳重注意の戒告や始末書を提出させるけん責が一般的におこなわれているといいます。

また、職場健診をうけていないと、過労などで病気になった場合労災と認められなかったり、賠償金請求で過失相殺として賠償金を減額させられます。

 

このように、たとえ会社が費用を負担したとしても健康診断を受けたくない人も相当数いるのです。受けたくないのに、強制的に受けさせるのは疑問です。

そして、職場健診に検診に否定的な人と、認めても職場健診では不十分だからと人間ドッグに入る人なども含めると、職場健診を認めていない人の割合の方が多いのではないでしょうか。

 

 

国民の健康意識を高めるには

自分の健康を意識して、食事や運動などに気をつけている人もいれば、無頓着な人もいます。国では国民の健康のために職場健診を義務付けていますが、それ以上に大切なのは個人の健康に対する意識ではないでしょうか。

一頃は病気になってから病気に取り組むのではなく、その前に取り組む「未病」が盛んにテレビでも言われていたのですが、現在ではほとんど聞かれません。国では取り組んでいるのかもしれませんが、たとえ取り組んでも国民がその気にならなければそれまでです。

 

例えば太りすぎは健康被害を及ぼすため、保健所でその指導に取り組んでも、太っている、本当に必要な人はほとんど来ないで、来るのはそれほど太っていない人ばかりという保健師さんの嘆きの声もありました。

今の人は、少し調子が悪いと健康食品やサプリメントに頼りがちですが、健康維持の生活を多くの人が心がけたら、医療費もだいぶ減るはずです。

 

健康な生活の仕方は難しくありません。糖尿病他の生活習慣病の予防や改善で提唱されている、野菜を多くしたバランスの良い食事、適度な運動、十分な睡眠をとることで健康は維持できます。

例えば病院で糖尿病と診断されても、すぐには薬での治療に入りません。まずは先にあげた食事、運動、睡眠などの指導を受けますが、きっちり守って以前にも増して健康になったり肌も以前よりキレイになった人もいます。

騙されたと思って、生活習慣病の予防と改善の方法を試してみてください。きっと効果が表れるはずです。

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