子供の脳に良い朝ごはんにこだわる親の心理とは?

子供の脳に良い朝ごはんにこだわる親の心理について。毎日の朝ごはんは1日の始まりです。エネルギーをきちんと摂ることで、意欲や活力が満ちてきます。ですが、忙しい毎日のため、菓子パンやお菓子などを朝ごはん代わりに食べさせている親も少なくありません。

一方、朝から栄養のあるものをしっかり食べさせたいという心理から実践している親もいます。それほど、子どもの朝ごはんを大切にするのはなぜでしょうか。

 

子供の朝ごはんにこだわりがある親の心理

きちんと機能する脳にしたいという心理

子どもの朝ごはんが特に大切と言われているのは、12歳までに脳が完成するからです。具体的には、誕生直後から一気に成長を始め、3歳頃までには脳の重量が成人とほぼ同じくらいになります。

その後、神経細胞の結びつきが少しずつでき始めて、6歳頃までに神経細胞の分裂が完了し、12際頃までには脳全体の神経細胞の分裂や成熟が完成します。この神経細胞の働きはとても重要。

 

外からの情報を取り入れて全身に伝え、思考や感覚や記憶を作り出してくれるからです。この時期に必要な栄養素をしっかり与えて、成長を支えることが大切になります。

体だけでなく脳も成長期ですから、親が栄養のあるものをしっかり食べさせてあげたいと思うのも当然ですね。「脳をきちんと機能させたい」「脳の成長を健全に保ちたい」とい心理から、栄養のある朝ごはんを心がける親がいます。

 

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全身の能力を向上させる脳にしたいという心理

脳の働きの中には五感から届く情報に対して、すぐに体を対応させることも含まれます。そのためには、神経伝達物質となる栄養素が必要です。現在分かっているだけでも約100種類あり、その一つひとつがそれぞれの働きをします。

例えば、アセチルコリンは学習や記憶、セロトニンは感情や情緒、ドーパミンは運動能力や認識力と関係しています。これら神経伝達物質は科学的に分類することができ、その多くはタンパク質やアミノ酸になります。

 

例をあげると、アセチルコリンはブドウ糖など、セロトニンは必須アミノ酸のトリプトファンが原料になっています。他にも、脂質のDHAやコレステロール、ビタミンやミネラルなども促進材料。

朝ごはんで必要な栄養素を摂ると、身体のすみずみに届いて活動的になることができます。「全身の機能を向上させたい」という心理から、きちんと朝ごはんを準備する親がいます。

 

 

脳に必要な栄養素が届くようにしたいという心理

脳に必要なさまざまな栄養素を摂ることは重要です。しかしながら、ほしい栄養素をそのまま摂り入れても脳には届いていません。実は、血液脳関門と呼ばれる機構が脳内に必要な物質を取り入れ、脳に害になる物質は体の中へ届くようにガードしているからです。

生命活動の維持など全身の機能を司る司令塔の働きをする脳。その脳の働きを混乱させる物質が血液中の物質から入り込まないように、血液脳関門が守ってくれているんですね。

人間の身体の仕組みはとても複雑かつ非常に優れていることが分かります。そのため、適当な時期に適切な栄養素を摂り入れることが重要です。「子どもの脳にきちんと栄養が届くようにしたい」という心理から、朝ごはんにこだわる親がいます。

 

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「本当に頭が良い」子どもになってほしいという心理

「頭が良い」ことをIQの数値ではかる時期もありました。最近の研究では、脳内に存在する8つの情報ネットワークの働きが関係していると言われています。

  • 絵画的知性 ………… 絵や図形などを理解して描く。
  • 空間的知性 ………… モノの位置や関係を把握して、行動を組み立てる。
  • 論理数学的知性 …… 数学的な記号の理解と論理的な操作をする。
  • 音楽的知性 ………… 音楽を聞いて理解したり、歌ったり、演奏したりする。
  • 身体運動的知性 …… 体の運動を上手にコントロールする。
  • 社会的知性 ………… 人間関係などを理解し、社会的活動を行う。
  • 感情的知性 ………… 他人の感情を理解して、自分の感情をコントロールする。
  • 言語的知性 ………… 言語を読んだり、聞いたり、理解したり、表現したりする。

これら8つの知性を統括するのが「自我」です。自我は、それぞれの知性を上手にコントロールすることや将来に向けて計画すること、また前向きに考えたりすることを行います。

子どもの人格や理性、主体性の形成にとって、大きな影響を与えることでしょう。情緒豊かになり、幸せな将来を築く土台となることから、脳を育てる朝ごはんは重要になります。そのため、「本当の意味で頭の良い子になってほしい」という心理から、朝ごはんに注目する親がいます。

 

 

まとめ

子どもの誕生は親にとってひときわ喜びの大きい瞬間です。親の誰もが「健やかに育ってほしい」「心やさしい子になってほしい」「幸せな人生を送ってほしい」といった心理になります。

子どもが幼い頃から食べている食物は、将来を左右するほどのもの。人格形成に大きな影響を及ぼします。「子どもの将来までを見すえて朝ごはんをつくる」そんな親の心理から朝ごはんにこだわる人たちが増えています。

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