子供嫌いの人の心理的特徴とは?原因は?

子供嫌いの人の心理的特徴について。誰しも子どもが好きだと思っていると、たまに出会う子どもが苦手という人に対して、「こんなに可愛いのに何故だろう」と思うことはありませんか?

確かに人間に限らず赤ちゃんや子どもというのは可愛いものですが、それを苦手と捉えてしまう人も一定数います。どうしてどう思うのかを見て、相手の気持ちを理解してみましょう。

 

子供嫌いの人の心理的特徴

予測不能だから

子どもが苦手だという人の多くは、「何をしでかすかわからない」という子どもの予測できない言動に対してどうしたらよいかわからないと思っています。これは動物だって予測不能ですが、人間の子どもと違うのは人に知能があるからです。

自分も子どもだった時期があるからわかるはずであるのに、それを対処しきれない自分に違和感を感じること、また、動物以上に知能があり、コミュニケーションが取れてしまうからこその戸惑いがあります。

 

大人同士の会話であったら対応ができるのに、子どもの無茶ぶりや危険な行為、どうしてそんなことを言うのかが定かでないと、「わからないもの」という認識になります。

そしてそのわからないものは推測したり考えたりしてもわからないものであり、子どもの純粋な、ただ行動したいからそうするということについていけていません。

 

理解しようとしてもわからないものに対しては、人は恐れるものです。同じ人間だから子ども嫌いな人もそこまではならないものの、あまりポジティブな感情には変化していきません。自分の予想を上回るからこそ面白いと感じる人とは違う意識を持っています。

わかりたいのにわからないものに対するマニュアルがなく、正解となる対応策をまだ持っていません。人は知能を持っているからこそ、動物のように世話の仕方がネットで調べられるわけではありません。そういう記事があったとしても、子ども全員に効果的であるとは限らないのです。

この場合はたくさんの子どもと多くの時を過ごすことで慣れていくので、まだその人には子どもと接するような機会が少ないと言えます。

 

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建前がないから

大人には、本音と建前があります。それを上手く使いこなすことで良好な人間関係を構築し、コミュニケーションしていきます。ところが、子どもは純粋ゆえ本音が全てです。

もちろん年齢にもよりますが、建前が上手く使えない場合、子ども嫌いな人にとってそれはあまりに普段のコミュニケーションから遠のいているものとなります。好きなことは好き、嫌いなことは嫌いと言えるのが子どもなので、大人はそれに振り回されることもあります。

 

子どもの言ったことをある程度真に受けてしまい、好きと言われれば建前ではないので単純に嬉しく思うものの、嫌いと言われればそれは本音なので傷ついてしまうというのが子ども嫌いな人の特徴です。

何に対しても本音で向かっていく人というのは大人ではいないため、どこか新しい人種ではないかという気持ちが働きます。接したことのない、もしくは接する機会が極端に少ない人と関わる場合、どうしても違和感を覚えたり、試行錯誤になってしまうのは労力を使います。

だから子どもと接するのは疲れることという意識が強く働き、苦手意識が生まれるのです。

 

 

「仕方ない」で済ませられないから

自分が「ちゃんと」しているという自覚のある人は、子どもがすることを仕方ないと済ませることができません。ものを散らかしたらそれは片付けるべきで、「子どもだから」という言い訳が通じません。

こうなるのは正義感が強いことや真面目意識が働くことも要因ですが、その人が子ども時代に「良い子」であったならば自分と比較してしまうからイライラするということもあります。躾云々より、生まれ持った性格が違うと聞き分けの良い子と言うことを聞かない子と大きく分けて二つに分かれます。

 

後者だった場合、自分とは違うことで子どもだから許すのは違うだろうと感じます。子どもの自分だってできたことなのに、どうしてこの子はここまで聞き分けが悪いのかと答えの出ない質問を頭の中で繰り返します。

自分の子ども時代を覚えている人は一定数おり、その記憶が鮮明であるほど聞き分けのない子どもに対する不信感は募っていきます。

 

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コントロール不能だから

大人の世界では、こうして欲しいとか、やめてほしいと思っていることは言葉に出さなくても、表情や態度で示せば相手がわかってくれます。つまり、空気が読めるわけです。しかし、子どもはその能力をまだ発揮できません。

しかも言葉で言っても理解してくれないことも多く、結果としてコントロール不能だと判断する人がいます。叱ることによって半強制的に何かをさせたりやめさせたりすることはできるかもしれませんが、子ども慣れしていない人の多くは自分の子どもが対象ではありません。

 

となると他人の子どもを叱ることになり、大人との叱り方とも違うため対処に戸惑います。そもそも子どもを持っていない場合、社会で叱るなんて経験を多くしている人すら少ないのではないでしょうか。

すると不慣れなことが多すぎて、大人の自分は子どもとは付き合えない、苦手分野だとどこかで思ってしまいます。子どもの指導や躾をするためには、そのための経験値が必要となります。

 

 

まとめ

子ども嫌いな人がそうでなくなるためには経験が必要ですが、その人の性格上そもそも予測不能なことが嫌いだという場合もあります。子どもが好きだという人からすれば不思議かもしれませんが、誰にだって嫌いなことや苦手なことの一つや二つはあります。

それを変な人ひとくくりに終わらせないで、理解を示してあげることも必要ではないでしょうか。こういう理由で子どもが苦手なのかとわかれば、それだけで変な人だという認識は変わるはずです。もしそういう人やそういうシチュエーションに出くわしたら、自分から率先して子どもを指導したり、苦手な人に指導の仕方を教えたりしてあげましょう。

大人同士のコミュニケーションには案外長けている人が多いので、その指示はきっちり理解してくれるはずです。拒否反応を示すようなら無理強いはしない方が子どものためでもあるでしょうから、状況に応じて対応を変えるのが大事です。

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