口数が少ない人の心理的特徴は?なぜ無口なの?

口数が少ない人の心理的特徴について。寡黙だとか、口数が少ない人というのは話しにくいと思う人も多いのではないでしょうか。愛想よく話しかけても会話が続かなかったり、本当は自分の事をどう思っているのかわからないとなかなかこちらからも心を開きにくいですよね。

ですが、このタイプの人は学校や会社など、組織に一人はいるものです。そのような人が心のうちで何を考えているのか、心理的特徴にはどんなものがあるのかを見ていきましょう。

 

口数が少ない人の心理的特徴

考えがまとまってから口に出すべきだと思っている

口数が少ない人の中には、かなり物事を熟考してから発言するタイプがいます。沈黙しているのは考えている時間であり、極力無駄な言葉は発したくないと考えています。口は禍の元とも言いますから、自分の無責任な発言によってもめごとが起こることを恐れています。

そこまで考えなくても気軽に話せばいいのにと思われることも多いのですが、本人の性格上それができたら苦労はしないと思っています。このようなタイプには、過去に自分の発言によって失敗を招いたという人もいます。

 

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それが一種のトラウマのようになり、発言にはより気を付けるようになったのです。自分が思ったように相手に伝わらなかったり、誤解を招いて事が大きくなったら厄介でしょう。だから、相手に誤解を与えないような、誰が聞いても正しく受け止めてもらえるような言葉探しに余念がありません。

サラッと言葉を発せないわけではないのですが、特に家の外では考えてから発信することを心がけるようにしているのです。本当は誰よりも相手を傷つけまいとして作る考えるための沈黙なのですが、それは相手からすれば不愛想に見え、慎重なあまり逆に他人に不快な思いをさせていることに気づいていないのです。

慎重になるのは悪いことではありませんが、ほどほどにしておかないと人間関係が悪くなる要因になってしまいます。本人に悪気はないのですが、何しろ発言の機会が少ないので何を考えているかわからないと判断されることが多いです。

 

 

実のない話が苦手

口数が少ない人は、相手に何も伝えられないわけではありません。必要事項はきちんと伝えてくれるという人も多いでしょう。このような場合、その必要な情報以外について話すことが苦手だという特徴があります。

例えば、近所の人とスーパーであえば、挨拶だけでなく天気の話をすることは珍しいことではありません。「今日は寒いですね」「そうですね」など、そこまで長く話す内容ではなくても、何かしら話のタネを作って少しの間だけ会話をします。

 

一般的なコミュニケーションですね。口数の少ない人は、このタイプの実のない話をすることに意味を見出せなかったり、この会話を煩わしいと思っていたりします。確かに天気の話をしなかったから何が起こるというわけでもありません。

対して、職場で共有しておいた方が良い情報を黙って誰にも言わないのは仕事にも支障が出るため、報告しておくべき事柄です。たわいもない話をして他人との良好な人間関係を作ることが苦手であり、何を話したら良いか思いつかないのです。

 

飲みの席で、こちらが話を振ってもそれに対する回答が一言だけ返ってきて、それ以降話が続かないという場合はたわいない話が苦手なのかもしれません。

これによって相手は「この人は私のことが嫌いなのだろうか」「何か気に障ることをしただろうか」とあらぬ心配をしてしまいますが、実は単に相手の苦手分野に踏み込んだだけであったりします。学ばずとも自然にできる会話ができないことに悩み、解決策を探っている最中かもしれません。

 

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無理して話す必要はないと感じている

誰にでも苦手なことはあります。走ること、絵を描くこと、人と話すこと。あえてスポーツ選手を選ばなければ、会社員だと走るという選択をしなければ良いです。絵を描くことも、それをあえて仕事としなければ、絵を描かなかったからと言って何か不都合が起こることもありません。

ところが、人と話すことが苦手だという場合、それを避けて過ごすことは難しいです。何故なら、人間は言葉を使ってコミュニケーションをとる生き物だからです。

 

口数が少ない人はこの自分の苦手分野を把握し、走ることが苦手な人や絵を描くが苦手な人と同じように、それをできるだけ避けて生活したいと思っています。無理をして誰かを話をしたところで、それでボロが出ることを知っているのです。

それであったら変な人だと思われても、無理して話すよりは良いと判断します。人と話すことによって相手を知れ、より楽しい時間を過ごせるというメリットがあります。しかし、話すことが苦手な人にとってこのメリットを得ることは大変難しいことです。

 

相手から質問をされれは最低限それに対する受け答えはできるくらいであれば、それ以上を望む必要はないと感じています。もしそれ以上を望めば、自爆してしまい自分が痛い目に遭うことも経験済みである人も多いです。

弱点をあえてひけらかすよりは、しまっておいた方が他人のためだと思っています。そのことを人にわざわざ言う機会もないですし、あったとしても隠しておきたい、口数が少ない人間だと思われていた方が楽だという意識があります。

 

 

まとめ

なかなか話しかけても長い会話ができない人や、あまり人が集まるところに行かない人の謎は解けたでしょうか。喋らないからわからないと思うかもしれませんが、こちらから相手に何故話さないのと聞くのも難しいですし、相手から自分が口数が少ない理由を話しにくいこともあって謎が生まれてしまいがちです。

自分がコミュニケーションが取れるとそれが「普通」であると思ってしまうので、コミュニケーションをとることが苦手な人のことが理解しにくくなります。その結果、自分はその人に嫌われているのだと勘違いしてしまったりすることも。

 

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初対面ならただ単に緊張していたり、人見知りであったりする場合もありますが、一緒にいる時間が長いのに相手からはあまり話してくれない場合は特にあなたを嫌っているわけではないことも視野に入れておきましょう。そうすれば、より楽に付き合えるようになります。