紫の心理効果、性格的なイメージは?

紫の心理効果、性格的なイメージについて。「Pantone(パントン)」は、毎年1年のトレンドカラーを発表しています。2018年の色は「ウルトラバイオレット」が選出!ほぼ紫色に近いバイオレットです。コレクション上では、紫といってもライラックのような薄紫がひんぱんに紹介されています。

ところがこの紫という色は、なかなか複雑でミステリアスな意味を含んでいる色のようです。紫の見える色の特徴と心理学的影響について探ってみましょう。

 

紫色とは?

2018年のトレンドカラーは「ウルトラバイオレット」つまり紫色ですが、この色について探ってみましょう。赤紫〜青紫まで幅広い色域が紫と認識されますが、どちらも赤と青の混色の色です。

赤と青というと肉体と精神とかいう対極の二元性を意味しますが、紫は両極の対立する二元性を一つに統一する意味を持っています。紫はスペクトルの端にある色です。可視光線のグラデーションは誕生を象徴する赤から始り、紫へと至ります。

そのため紫は死とか終わりを表し、その先の神秘の世界へと導く色になっています。紫は死に近いイメージを感じさせる色であり、死を超える神秘や宗教の意味を持ちます。

 

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対立する色である赤と青から作られる紫

紫は「活動的エネルギーの赤」と「冷静沈着な抑制の色の青」というまったく正反対な色が混ざって成立している色です。これを心理学的に解釈すると、まさにぶつかり合う2つの色から成立している複雑性を持っている色といえるでしょう。

どちらのベクトルに傾くかで、その評価も変わってくるようです。子どもにとって、紫は暗く怖い色です。それというのも暗い色は無意識を表していて、人の深層心理の深い部分を感じさせます。

意識の深い闇には一般に恐れとかを抱くものですが、それは神秘へとつながるものでもあります。紫は、魂などの目に見えない現実を超越したものの存在を感じさせる色になります。

 

 

紫色から連想するイメージ

この紫という色に関して、そのイメージを列挙してみましょう。

繊細、はしたない、哀れ、永遠、下品、華麗、古風、孤独、上品、心配、神聖、神秘、高貴、高級、豪快、エキゾチック、感性、芸術、意地悪、粋、崇高、知的、中性的、二面性、不安定、不吉、不思議、複雑、魔法、魅力、癒し、優雅、欲、欲求不満などですが、まったく対立するものが同じイメージの中に並列されています。

 

 

ポジティブ、ネガティブなイメージ

ここで紫のポジティブなイメージをまとめると、神秘、崇高、高貴、優雅、感性、繊細、神聖、上品、華麗、芸術、好機、粋、癒し、知的などが並ぶでしょう。

一方、ネガティブなイメージとしては不安定、下品、孤独、二面性、欲、欲求不満、下品、意地悪、はしたない、哀れ、不吉、不安定などに分かれます。まさに、対立するイメージが同居しているところに紫という色の不思議さがあります。

 

 

心理学的にも紫色は不思議な色

こうした現象を心理学的に見ても紫色は不思議な色で高貴と下品、優雅さとはしたなさ、神秘さと不安、神聖と欲、生と死などのように矛盾する感情が混在して詰め込まれているような色で、心理学的側面から見ても実に複雑な一筋縄ではいかない色なのです。

日本では、古代から紫色は高貴な色と考えられてきました。冠位十二階においても最高位の色は「紫」で、誰もが着ることができない高貴な色として規定されていました。

 

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紫が好きな人の性格的イメージは?

紫のイメージから浮き上がってくる性格は下記のようなものです。

列挙しますと、人と同じなのは嫌、優しい、妄想癖、現実逃避、効率が悪い、理解しづらい、静かな所が落ち着く、美意識が高い、精神性が高い、こだわりが強い、浮き世離れ、協調性がない、自分のセンスに自信がある、繊細、少し変わっている、クリエイター、ミステリアス、絵が好き、ナルシストなどで見えてくる性格は美意識が強くて、精神性も高く、繊細で美術や芸術に造詣も深く、自分のセンスに自信があるクリエータータイプだということです。

しかし、人と協調性がなく孤立タイプで妄想癖があって変わっていてナルシストで理解しがたいというイメージがあります。

 

 

紫色が好きな人の性格とは?

  • 上品な物や美しい物が好き。
  • デリカシーに欠ける人物を避けたいという意識がある。そのため、孤立するケースが多い。少しお高いという印象もある。
  • 繊細な感性の持ち主で美的センスがある。自分でも自覚しているので、粋でなく色や形などを上手に使えていない人を軽視する。
  • 気は強いのだけれど、表面的には静かな人に見える。
  • 自分の魂に響いてくるような事や物に感動して、その素晴らしさに憧れるが、こうした側面は傍目からは理解されにくいため、変わった人と思われている。

 

 

触覚と関係が深いのは紫色

触覚と関係が深いのは紫色だといわれています。紫には目に見えないヒーリング効果があると言われ、それゆえそういう接触による神秘的な感覚が紫色という色と関係していきます。

 

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紫色の心理効果とは?

紫には心理に働きかける効果があります、その効果にはどんなものがあるのでしょうか。

  • 感性を豊かにする
  • 不安を軽くし穏やかな気持ちにさせる
  • 催眠させる効果をもっている
  • 心や体の回復を取り戻す効果
  • 勘を研ぎ澄ます効果

紫は赤のエネルギーと沈着の青とで出来上がっている色なので、矛盾に充ちた心をまとめ落ち着かせ穏やかな心持に導くヒーリング効果がある色と言っていいでしょう。

 

 

紫に魅かれる時はどういう時?

紫は日常生活の中では、紫の唇、紫の乳首、紫の歯茎、紫色にはれ上がった傷口、静脈の血の色、紫色のニキビとか余り健康的でない色の象徴として使用されることも多いでしょう。

紫の下着などは退廃的でこちらも不健康なイメージをともなってしまいますが、それでも紫に魅かれてしまうのはどういう気持ちの時なのでしょうか。それは以下のような時なのです。

  • 繊細な気持ちの時
  • いやされたいほど疲れている時
  • 心や身体の疲れから、回復していきたい時
  • 体調がよくないい時
  • 心身ともに葛藤がある時

紫の「赤」は交感神経、「青」の寒色系は副交感神経を刺激することが生理学の分野で証明されています。心身が疲れたりピリピリしている時は、この副交感神経と交感神経のバランスが崩れている時なので、この両方を混在している紫という色が、そのバランスを取ってくれるのではないかと考えられています。

紫はよく病的な色と言われますが本当は交感神経と副交感神経の心身のバランスを整えるいやしの色なのでしょう。

 

 

紫はスピリテュアルないやしの色

紫はスピリチュアリティを象徴し昔から宗教色として尊ばれてきた色で、自分の潜在能力に気づかせてくれる色でもあります。紫は、潜在的能力を引き出してくれる色なのです。

失恋したり失敗したりして気分が沈んでいる時に、紫色の花を眺めているだけで心がいやされるでしょう。

紫色のカラーヒーリングとしては、不安とか潜在意識などを表面に浮き上がらせてくれる働きがありますから、直感力や洞察力が鋭くなります。スピリテュアルな深い魂と心理を呼びおこす働きもありますから、あなたに神秘性を運んでくれる色とも言えるでしょう。

 

 

コレクション上で目立つ薄紫

2018年のコレクションで目立った薄紫色…ライラック色とかいわれる色ですが、こちらは紫に白を混ぜてできる色です。紫だと高貴で難しいイメージが重なりますが、白が混ざった薄紫色は、優しくおおらかな感じがする色です。

ピンクのような優しさと、ブルーのような落ち着きを合わせ持っているいやしカラーと言っていいでしょう。疲れた時などには、この服を着たりあるいは生活の色々な場所に使用すると心が和みます。

クッションやタオルなどに使用しても効果が得られるでしょう。疲れた時には、薄紫色の花をさりげなく飾るのも、豪華な花などを飾るより心がいやされるでしょう。

 

 

2018年トレンディカラーの薄紫を

2018年のトップスの特徴は、透け感のある素材とパフスリーブです。パフスリーブというのは、肩先にタックなどを取って膨らませた袖の形ですが、このパフスリーブが流行りそうです。

また、フリルデザインをすそに付けたペプラムトップスもトレンド!ワイドパンツもトレンド続行中ですが、2017年から人気のアンクル丈やロング丈のものも続きます。これにトレンド柄の花柄やチェック、そして柄ドット柄もストライプなどを取りこんだワイドパンツが登場します。

スカート丈はロングやひざ下もトレンドで、今季はタイトなものが登場します。スカートのすそがアシンメトリーになっていたり、スソにひらひらフリルがついているイレギュラーヘムデザインも楽しそうです。パンツにスカートそれにトップスと、今季トレンドカラーの薄紫を試してみてくださいね。

 

まとめ

2018年のトレンドカラーは紫!二元を結びつける紫色は、いやしの色でもあります。コレクションでは薄紫がトレンドカラーですが、こちらはもっと優しい色ですからパンツやトップスに、またタオルやツールなどにどんどん取り入れてみられてはいかがでしょうか。きっと、いやしの世界が広がることでしょう。