説明書を読まない人の心理的特徴とは?

説明書を読まない人の心理的特徴について。組み立て式の商品や家電についてくる取扱説明書、わからなければそれを読むことで問題は解決しますよね。確定申告や政府からの書類などなど、それらの書き方も説明書を見ればその指示に従えば良いだけのことです。

慣れていないと難しいものもありますが、大抵は2回目でできるようになります。ですが、書類内容がどんなであれ、これらの文字を読まない人がいます。人に聞くことで解決する人の心理はどうなっているのでしょうか。

 

説明書や書類を読まない人の心理的特徴

失敗を自分の責任にしたくない

特に難しい書類なら誰かに聞くのは大切なことですが、そうではない場合でも全く読まずに直接人に聞く人というのは自分の責任で物事を進めたくないという心理が働いています。文章を読むのは自分で、それを理解して行動に移すのも自分。でももしその解釈が間違っていたら?その失敗は自分のせいとなります。

しかし、人に聞いて指示された内容を実行して失敗した場合、その責任は自分ではなく聞いた相手にすり替えることができます。また、人に聞くのは悪いことではない、聞く勇気が必要という肯定的な考えを歪んでとってしまうと文章を読むことに拒否反応が出てきます。

最初は自分で問題を解決すべきだとか、相手に頼り切りではいけないという方面を都合よく忘れているのです。書類そのものが難しいと思い込んでいるため、読みもせずに人に頼るというのは経験から来るものでもあります。

 

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効率を重視している

文章を読んで理解するより、人に聞いた方が早いという考えを持っている人は、当然書類は読まずにそれを知っている人に聞きに行きます。無駄な文章が多い、要点がまとめられていないと感じることが多く、文脈から適切な部分を自分で抜き取るだけの読解力がありません。

そのため、内容をかみ砕いて人の口から説明してもらった方が面倒事を早く終わらせられて良いと感じています。事務的なことなら郵便局や税務署に直接行く人がその傾向にあり、商品についての質問を電話でする人もまた同じです。

 

最近ではその傾向をふんでか、ゲームを購入した時の操作方法はゲームを起動してからそのゲーム内で説明されるようになりました。子どもがプレイしやすいようにという配慮もあるのかもしれませんが、文字を避ける傾向にあるのは高齢者だけではありません。

人とのかかわりが希薄になってきたとは言いますが、わからないことを聞くという面だけ取り上げれば、まだ文面より対面の方が好まれることもあります。

 

 

強い精神力を持っている

わからないことを人に聞くというのは、実は大変勇気のあることです。学生時代、手を上げて先生に質問をするのは恥ずかしくなかったでしょうか。これは皆の前で質問をするからという理由もありますが、それでも自分の無知を人に知られるというのは意外と強い精神が必要です。

しかも、自分が必要とされる説明書を読まずに即人に聞くという人は相当強い精神力を持っており、その行動ができる根源は「人に嫌われても良い」という心理かて来ています。

 

読めばわかることを仕事中の人が尋ねられると、大抵は「そのために書類が用意されているのに」「ここに書いてあると言いたい」「どうして読まないのだろう」という気持ちが湧き出てきます。その相手の自分に向けられるであろう好感ではないものも怖くないのです。

これが「人に嫌われても良い」という心理。相手が自分をどう思おうが気にしないというスタンスでいることができ、周りの目が気になりません。良い意味では初対面の人に話しかけることに抵抗がなく、壁のない人物になると言えます。説明を仰ぐのが仕事中の人間になると、それも相手の仕事のうちだと捉えるので罪悪感も感じません。

 

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自分の能力を諦めている

説明書や書類を読んでわからないというのではなく、はなから読まずにわからないと判断する人ははたから見れば意味が分からないところでしょう。この場合、その人の心理では「どうせ自分が読んだところでわからないのだから読む意味はない」と判断しています。

自分の読解力を見限っているのです。頭を使いたくないという理由もあり、この傾向は高齢者に非常に多いのが特徴です。日本国民は日本語が読め、義務教育も受けてきました。しかし、それが年月とともに衰えてくるのは仕方のないことなのかもしれません。

読んだ上でわからないのであれば誰しも人に聞くはずですが、文章そのものを否定するという人の心は自分の能力では何かを読むことができないと思っています。そしてそれを自分で改善しようという気持ちには繋がりません。何故なら人が解決してくれるからです。

 

 

わかっているつもり

以前に同じような書類を読んだことがあるという人の場合は、その内容が毎回微妙に変わるとしてもそれくらいは誤差の範囲内だと思っています。大体わかっていれば良いというスタンスでいるため、その誤差が他人に迷惑をかけるかもしれないという想像ができません。

想像力が高い人ほど他人の気持ちに気づくものですが、それが欠如していると詳細まで読もうという気持ちにならないのです。間違って提出したとしてもそれを報告してくれる人がいるのであれば直せるので、結果としてその修正をきちんと行えば問題ないと考えます。わかっているつもりだから大丈夫だという心理があり、完璧主義者ではない楽観的な人物だと言えます。

 

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まとめ

普段、読めばわかるのにどうしてそれをしないのだろうと不思議に思っていた人も、これらの心理で謎は解けたでしょうか。いつも聞いてくるお客さんがいるけれど、読めばわかりますよなんて言えないことも多いですよね。

それも仕事の内だと思って毎回教えなければいけないのは、上記のような心理を持っている人がいるからです。いかに国語が大事かがわかります。読書を楽しむ読解力はあっても、説明書や書類を読むとなるととたんに拒否反応が起こる人の存在も確認しておきましょう。

どうして読まないのかだけでも理解しておくと、今後はそれに基づいて相手を怒らせないアドバイスができたり、イライラを軽減しながら仕事に臨むことができます。