資格をたくさん取得する人の心理とは?

SNSで、「チョコレート検定の資格が取れました!」と得意げに発表する人がいますが、コメント欄には「その資格を取ったことによって何ができるようになるの?」という意見も見られます。

多くの人が、資格や検定は自分の役に立つものなら勉強するけど、そうでないものについては勉強しようと思わないと感じているでしょう。だからこのようなコメントが書き込まれたのだと思います。では、資格や検定を役に立たないにもかかわらず取得する人の心理はどうなっているのでしょうか。

 

資格をたくさん取得する人の心理

自己愛が強い

自分のことを認めてほしいと思っていると、何かしら自分が達成したことの成果を周りに見てほしくなります。しかし、それは何か目に見える形あるものでなければいけません。料理が得意だとしても、それは抽象的でどれほどの腕前なのかは人の印象によって異なります。

ギターが弾けることが自慢だとしても、その腕を評価してくれる採点機械はありません。何かわかりやすく簡単に自分を評価してくれ、それがいつまでも残るものと言えば資格や検定になるのです。

 

上昇志向であるとも言え、自分がレベルアップしたことに対して達成感を感じられます。仕事で使う資格であれば周りから必要に迫られて取得するものなので外的要因となります。しかし、スキルアップしたいという気持ちは周りから言われて生まれたものではないため内的要因です。

内的要因の場合は自らすすんで勉強にいそしむことができるので、勉強自体を苦に思うことは少ないです。勉強することによって自分のレベルが上がっていくということに言い難い気持ちよさを感じます。

取得後に周りから褒められるであろうことを意識すると、わかりやすく認めてもらえたとわかるためよりやりがいのあるものとなります。自分に自信がないタイプだと、その自信の付け方がたまたま資格や検定に行き当たったと言えます。

 

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物事の優先順位が付けられる

資格や検定を受けることが自信に繋がるタイプの人は、それを無駄なく一発合格することが多いです。どうしてそれができるのかというと、前述したように内的要因があるからモチベーションが高いこともありますが、要領が良いという特徴もあります。

資格や検定は1級や2級というようなタイプが多く、点数が出るだけのものは少ないです。自信をつけたいのであれば、より上の級を目指して合否のあるものを選びます。点数化されるより、合格か不合格の方が喜び甲斐があるからです。

 

合格するためには、その合格ラインさえ超えていれば良いのです。だからその級の問題を全部抜かりなく完璧にするのではなく、合格ラインを超えるであろうところまでの勉強で良いと考えている人も多いのです。

出題傾向を掴み、どんな問題が頻出なのかを把握しているからどこから勉強すべきか優先順位を付けるのが上手いのです。中学生からある定期テストではこの要領を学びますが、その時からこれができていれば大人になってもそれは忘れません。

 

意識してやっているというよりかは、出題者の意図を読むことに長けているといった性格的要因に基づくことが多いです。心理的にも何もかも完璧にするよりはゆったりとした気持ちで試験に臨むことができ、効率よく時間を使えることによってより多くの検定を受けることもできます。

受験料もかかるので、どうせ受けるのなら一発合格したいという気持ちがわくのは自然なことだと言えます。そのために必要なのが優先順位を付けることなのです。

 

 

役に立たないことこそ楽しめる

物事を役に立つ、立たないで分けると、ほとんどが役立たないものになりませんか?何故役立たない資格や検定を取得するのかという問いを投げられた時、問われた側は「そんなの学生時代だって同じで、役立たないかもしれない数学や英語をやってきたではないか」と思っていることが多いです。

今更そう言われても、今までがそうだったからどうして資格についてだけ役に立つものしか受けたらいけないのかという疑問に変わるわけです。好きな映画を見ることは将来役立たないから意味がない、ジョギングしてもその後たくさんスイーツを食べるから意味がない、働くことは将来宝くじで1億円当たるかもしれないから意味がない。

極端ですが、役立つか役立たないかで考えたら人間は何もできなくなってしまいます。ただ生きるためにだけ存在するなら、最低限の食料を確保すれば良い原始時代に戻ります。

 

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今を楽しく生きている人の心は、無駄なことや役立たないことこそ楽しもうという作りになっています。合理的に生きるならばそれは意味のないことに見えるかもしれませんが、自分が楽しめることであればそれが自分に対してどれだけの役に立つかは気にしないのです。

だから資格の勉強に充てる時間も無駄だとは思いませんし、その達成感を楽しみながら取り組むことができます。知らない知識を手に入れられたことで心が動きやすく、興味関心が高いタイプと言えます。人生は壮大な暇つぶしと捉えていると、物事が役立つか役立たないかという2択で判断せず、より豊かな過ごし方ができるようになります。

 

 

まとめ

自分の考えではわからない周りの言動は、心理学を元にすればわかることも多々あります。資格や検定というのは勉強をしなければならず、その勉強にマイナスのイメージを持っていると、余計に何故取得しようと思うのかわからないという判断になりますね。

だから役立たなければ取得しようとは思わないというのは合理的な考え方です。芸能人でも数々の検定を取得している人がいますが、それは単なる興味から取得したものかもしれません。その輪が広がれば数も増えます。

 

興味から趣味に発展し、楽器や手芸をする人もいますが、資格のように役立たないとは言われませんよね。勉強というマイナスイメージがついて回るから、理解しがたいという人がいるのでしょう。

マラソンと同じで、ゴールするまでの苦痛は嫌だけど、ゴールした時の達成感が病みつきで趣味になっていると言えばわかりやすいでしょうか。資格も取得までの努力があるからこそ喜べるものなのです。

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