スランプから抜け出すための心理とは?

スランプから抜け出すための心理について。「今まで調子良かったのに…」「最近不調続きだ」など誰でもスランプになる時があります。スランプになるとモチベーションも低下し、できることもできなくなってしまうでしょう。心も体も動かなくなってしまう前に、スランプに対処する方法をご紹介します。

 

スランプから抜け出すための心理

良いものに触れるという心理

スランプに陥っている時は、「うまくいかない」「自分はだめだ」と自分の価値が下がっている状態です。そんな時は良いものに触れる機会をつくりましょう。一般に、骨董品屋の弟子を育てる方法のベストは「良い品だけをひたすら見せ続けること」と言われています。

本物だけに触れ続けることで審美眼が育つからです。「これが本物」「これが偽物」と教えても眼は肥えません。「本物を見て触れる」そのことを続けることが、知らず知らずのうちにセルフイメージを上げ、徐々に「本物」が自分にとっての「標準」になっていくのを感じるのです。

スランプに陥っている時のおすすめは一流ホテルのカフェで時間過ごすことやクラッシック音楽を聴きに行くこと、美術館に行って鑑賞することなどです。良いものに触れて過ごす時間が見えていなかったものを見つけるチャンスになることでしょう。

 

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良い情報を取り入れるという心理

一般に、スランプになってしまうと慌てたり、言い訳したり、自分を正当化してしまいがちです。「ああすればよかった」「こんなことにならなかったかも…」など後悔の気持ちも大きくなることがあります。

ネガティヴな心理は嵐の中にいる登山家のように、ビバークして不調の嵐が過ぎるのを待ちましょう。つまり、まずは心を静めることが大切ということ。次第に落ち着いてきたら素直な気持ちを持ちましょう。

 

そしてちょっと勇気を出して、うまく言っている人に会いにいってみると良いですね。当然、自分が下がっているスランプの状態でうまく言っている人の話を聞くのは要ることです。内容が耳に入らなかったり、心の琴線に触れないことはよくあります。

とりあえず、全部メモする勢いで書き留めてみましょう。後で、自分の家に帰ってから、自分なりにまとめてみてください。自分にとって良い情報が気持ちを前向きにしてくれることでしょう。

 

 

基本を大切にするという心理

「頑張っているのに結果が出ない…」。誰にでも不調のスランプが続くことはありますね。では、なぜスランプになってしまうのでしょうか。端的に言えば、基本を大切にする謙虚さを失ってしまうからです。

例えば、バッターの鉄則として「苦手な球には手を出さない」というものがあります。良いバッターほど、自分のうちやすい玉をピッチャーに投げさせるように駆け引きをします。追い込まれている時は別として、とにかく苦手な球は打ちません。

 

しかしながら、好調になるとついつい打ってしまうことがあります。好調なので「打ってはヒット!」が繰り返されていきます。ですが、苦手な球を打っているため、微妙にフォームが崩れてきてます。知らず知らずのうちにどんどん崩れて、ある時突然打てなくなってしまう…。

「元に戻そう」と思っても「なかなか戻せない」。これがスランプの仕組みと言えます。もしかすると、絶好調と思っていた時調子に乗りすぎていたかもしれません。謙虚な気持ちを思い出し、基本に忠実になってみてください。少しずつ不調が好調へと変わっていくことでしょう。

 

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ほめ言葉を口に出すという心理

一般に、「口癖を良くすると人生が良くなる」と言われています。これは良い言葉を使って前向きなことを話し、口元をきれいにするという意味。そもそも、脳は言語を使って思考しているため、知っている言葉やよく使う言葉は当人に影響を与えます。

誰かと話している時は無防備になる傾向があるため、良い言葉は意識的に出すことが必要になります。特に、スランプになっている時は良い言葉よりも悪い言葉の方が多くなることでしょう。「良い言葉を出すって難しい」と感じる時は、ほめ言葉を口に出してみてください。

 

例えば、「おしゃれですね」「髪型がステキですね」「気配り上手ですね」など言えるかもしれません。人間の脳の特徴として、主語を認識せずに処理するという点があります。

つまり「○○さんはすごい」「〇〇さんはすばらしい」と言うと、脳は「私はすごい」「私はすばらしい」という処理をしているわけです。反対に「〇〇さんは最悪だ」と言うと、脳は「私は最悪だ」と処理していることに。スランプになった時は自分の良い所を探してほめてみてください。少しずつ気分も良くなり、気持ちも落ち着いて明るくなるでしょう。

 

 

思い出の記憶を編集し直すという心理

スランプになる原因の一つは過去の嫌な記憶が浮かぶことです。調子が良い時はあまり思い出さないものですが、不調になると「あの時ああだった」「こんなこともあったな」という心理になるものです。そうなるとやる気も落ちてきますね。

年齢を重ねるごとに増える記憶。何かを判断する時、過去の記憶を思い出して先のことを想像すると、「自分ができるのはこれくらいだろう」と心をブロックしてしまうことがあります。しかしながら、自分の記憶すべてが正確かどうかという点は見落とされがちです。

 

例えば、結婚式のビデオを撮った場合、ある業者さんに編集してもらうと感動的なドラマ仕立てになっていました。一方、同じビデオを友達に渡して編集してもらったところ、食べているシーンばかりが残っていたといった感じです。

同じものを撮っても、編集後はまったく違うものに仕上がっていたビデオのように、記憶も誤って認識したまま、それが事実として処理されているということは結構あるものです。

 

「友達がしてくれたさりげない気遣いに気づいていなかった」「励まそうとして言ってくれた冗談が理解できていなかった」など、「てっきりこうだと思ってた」と後で誤解が解けることもあります。

取り間違えた記憶をもとにスランプになるなら、記憶してる思い出の楽しかったことを思い出してみてはどうでしょうか。「なかなか悪くなかった」「そういえばこんな良いこともあった」など自分で編集し直してみてください。楽しかった記憶をもとに先のことを想像すると、やる気も出て「もう少し頑張ってみようかな」という心理になってくるでしょう。

 

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まとめ

仕事が過密になっているなら、心のメンテナンスもしてあげましょう。パソコンのスリープ状態のように、休んでいても電源は落とさない状態をキープします。自分の予定を見直して、なんとなく楽しくなさそうな日には自分にご褒美になるような予定を入れてみてください。

凹むことが続いた時は心のモードを変えることを意識して、マイナスな出来事に心が引っ張られたままにしないようにしましょう。いつでもビビットに反応できる心を保つこともスランプにならないための方法です。