中学生の心理|なぜ学習、勉強しないの?

中学生の学習、勉強に関しての心理について。小学生が中学生になる時、見た目は変わっていないのに、彼らがおかれる状況は激変します。中学になると勉強が小学生とは違い、結果が如実に出てきます。

塾に通い始めたりン勉強法を新しく教えてもらったりしますが、部活にいそしんだり成長期が重なったりすることもあり、親が気にする勉強面に問題が出てくることが多々あります。そのような中学生の心理はどうなっているのでしょうか。

 

中学生の心理|なぜ勉強、学習しないの?

そもそも勉強する意味がわからない

勉強は一般的に、して楽しいものではないというイメージがあります。理由はわからないと楽しくないから。単純明快ですね。だったらわかるようになれば良いのですが、それには膨大な時間がかかります。

特に数学の文章問題などは、理解するのに頭脳の発達がかかわっているためその時教えても納得いくことは少ないです。大人になればすぐわかるものだということが発達にかかわっているという証拠ですね。

 

小学校の例で行くと、アナログ時計がどうしても読めなかった小学校2年生でも、大人になると平気で読めるようになります。理解するのが難しいなら、勉強する意味をきちんと教えることが大切です。

それも大人の理屈ではなく、中学生が自分に関係があるとはっきりわかるように。中学生は勉強が嫌いになると、必ず「こんなの社会に出てから使わないし」という言い訳をします。理にかなっている理由です。

 

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これを大人は、「成績が良くないと高校に行けないよ?」「歴史は過ちを繰り返さないために学ぶもの」などと返します。これは中学生に刺さりません。何故なら論破できるからです。

高校へは、自分より頭が悪い人でも行けている、中3になってから勉強すると言えますし、過ちを繰り返さないための歴史なら、そんな制度が違った時代のことより今の政治が学べる公民だけ勉強すればいいじゃんとなるわけです。

 

もし中学生の勉強しなくても良いという心理に対抗できないのなら、無理にすべき理由を言うよりその子に寄り添った方が良いです。「確かに使わないよね」と、同意するだけで私はあなたの味方だと印象付けることができます。

それからなら中学生はその人のことを聞こうという耳ができてきます。ちなみに私なら、「勉強は社会に出ても使わないから、そこで勉強する意味はない。でも国が決めたから、社会に出るためには国語、数学、英語の試験を受ける必要がある。」などと言います。

そういう制度なのだから仕方がない、そこに落とす方が、きれいごとで勉強すべきだと片付けるよりは中学生の心に寄り添った形となります。大人は皆勉強しろというから敵だという印象を薄くするのがポイントです。

 

 

どうして自分は他の子より覚えが悪いの?

勉強で落ちこぼれが出始める1年生の2学期、中学生の中には気づく子がいます。どうして自分は他の子よりも覚えが悪いのだろうと。同じ暗記時間なのにあの子はずっと単語を覚えている。一緒に遊んでいるし塾にも行っていないし、部活も同じなのにどうしてだろう。

残酷なことですが、人は生まれながらに平等ではありません。一度聞いたらそれを一度で長期記憶に入れて置ける人もいれば、何回聞いてもわからない人もいます。それは環境が決めることもありますが、多くは生まれながらの問題です。

 

この現実を突きつけられる年齢が中学生であり、勉強面で如実に出てきます。数値化された点数であらわれるので余計に差が開くことを実感します。そうすると、勉強に難が出てきた中学生は「どうせ自分なんて勉強しても頭悪いから意味ないし」という心理が頭をのぞかせ始めます。

現実を知って腐る最初の一歩というところでしょうか。反抗期と重なると親は厄介だと思うかもしれませんが、無理に解決しようとしないことが重要です。人一倍努力しないとと諭しても、その理不尽を受け入れる準備がまだできていないからです。

特に男の子は精神発達が女の子より遅れるため、15歳で物事がわかってきます。それまでは実年齢より3歳引いて計算して接すると上手く行きます。できないところに焦点を持っていくのではなく、できるところを褒めることこそが、腐らせずに成長させるコツです。

 

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わかっているつもりでわかっていない勉強法

勉強で詰まる中学生は、勉強法がわかっているようで実は間違っていることも多いです。例えば、これは女の子に多いのですが、テキストに書いてあるものをノートにきれいにそっくりそのまま写すという作業。

彼女の心理では暗記しているつもりなのですが、それは暗記をしているのではなくただ写すという能力を使っているだけです。多少は覚えられるでしょうけれど、決して効率的ではありません。

 

これをするのは、きれいに写せると気持ちが良いから。そして書き終わった後に満足感と達成感を味わえるから。そのイメージがあるから勉強した気になっているのです。

中学生の勉強法までチェックするのは親としては難しいかもしれませんが、一度どんな風に勉強しているのかを見てみるのも子どものためです。中学生の心理というのは、大人が思っている以上に幼い場合があります。

 

間違っていた場合、それを即座に否定はせずに、どうしてそのような勉強法をしているのかを聞くことから始めましょう。「〇〇しなきゃダメ」とは言わず、「○○した方が良いよ」と言うと、やり方を否定されたとは感じず、より良い方向へ行くアドバイスをくれたと認識してくれます。

普通、どうしたらより覚えやすいのか、どうすれば問題が解けるようになるのかは教えなくても自然にわかっていくことです。しかし、勉強しているのにもかからわず思うように点数が伸びないようなら大人がその勉強法を一度確かめてあげるのも良いでしょう。

 

 

まとめ

中学生の時期は誰しもにあったはずなのに、大人になってしまうとこんなにも幼い心理だったのかと思ってしまうことも多々あるはずです。それだけ自分が大人になり、物事がわかっていったという証拠でもありますね。

彼らの気持ちが大人になってわからなくなると、親なら子どもとの間に亀裂が入ってしまうことも。当時の心理を思い出し、彼らを否定するのではなく味方から入るよう心がけると良い関係が保てます。

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