独特な香ばしい香りのあるココナッツオイル。脂肪を燃やす奇跡のオイルと呼ばれていますが、ココナッツオイルを使い続ける人の理由はそれだけではありません。ココナッツオイルを使う人の心理と効果をご紹介します。
ココナッツオイルが好きな人の心理と効果
ダイエットしたいという心理
ココナッツオイルの脂肪酸の大部分は飽和脂肪酸です。通常の飽和脂肪酸は肉類に多く含まれているため、太るというイメージを持っている人が少なくありません。しかしながら、ココナッツオイルの飽和脂肪酸は、その大部分を占めているのが中鎖脂肪酸です。
中鎖脂肪酸は腸からすばやく吸収されて、肝臓で分解され、すぐにエネルギーになるため、蓄積されません。血中コレステロールや中性脂肪値を上昇させないため、ダイエット向きのオイルです。
「オイルを使いたいけど太りたくない」という心理から、ココナッツオイルを選ぶ人がいます。
生活習慣病を予防したいという心理
ココナッツオイルに含まれているラウリン酸は抗炎症作用がすぐれているため、体内の炎症を防いで動脈硬化などを抑制してくれます。動脈硬化が「沈黙の殺人者」と呼ばれているのは、自覚したときすでに重症化していることが少なくないからです。
血管がもろくなり、心臓や他のさまざまな臓器が機能しなくなってしまいます。心筋梗塞や脳梗塞、高血圧などの病気を招く可能性もあるでしょう。「生活習慣病になりたくない」「動脈硬化を予防したい」という心理から、ココナッツオイルを使う人がいます。
冷え性や肩こりを改善したいという心理
ココナッツオイルにはラウリン酸の他、カプリン酸やカプリル酸の中鎖脂肪酸やビタミンEもたくさん含まれています。これらの成分は血流や代謝を活性化してくれます。血流が良くなると、体の冷えが解消されたり、肩の張りやコリが改善されたりします。
肩こりが慢性化すると、自律神経が影響を受けて、頭痛やめまい、吐き気などの症状が現れることもあります。特に、寒い季節の冬はなるべく体を温めて、血流を良くすることが重要です。
「血流を良くしたい」「冷え性や肩こりを改善したい」という心理から、ココナッツオイルを選ぶ人がいます。
風邪やインフルエンザにかかりたくないという心理
ココナッツオイルには中鎖脂肪酸が含まれており、最も多いのがラウリン酸です。自然界の中でも存在が少ないラウリン酸ですが、体内に摂り入れるとモノラウリンという成分に変化し、強力な抗菌・抗ウイルス作用の働きをします。
細菌やウイルスに直接作用して、それらの細胞膜を壊してくれるでしょう。気候の変わり目だけでなく、一年中体調を壊しやすい人が増えています。「風邪をひきたくない」「インフルエンザにかかりたくない」といった心理から、ココナッツオイルを使う人がいます。
便秘や下痢を解消したいという心理
ラウリン酸が変化してできる成分であるモノラウリンは、腸内環境を整える働きもあります。善玉菌を増やして、悪玉菌を抑え、比較的短期間で腸内環境が改善します。善玉菌が増えるほど、腸の働きは良くなるため、便秘や下痢が解消されます。
また、ココナッツオイルを口からとると、腸の内側にオイルが作用して、保湿や保護の働きをしてくれるため、快便になり、全身の健康もアップし、快調になるでしょう。「腸の調子を良くしたい」「便秘や下痢を解消したい」という心理から、ココナッツオイルを選ぶ人がいます。
アレルギー疾患を改善したいという心理
ココナッツオイルが腸に与える良い影響はもう一つあります。腸の内側にびっしり生えている絨毛はビロードのようになっており、この腸のビロードが荒れないよう防いでくれます。
通常、腸のビロードが荒れてくると、いつもは腸壁から吸収されない物質も入り込んできて、アレルギー反応が起こりやすくなります。
腸はさまざまな食物の刺激を受けたり、不規則な食生活やストレスの影響を敏感にキャッチする器官でもあるため、機能が低下しないよう負担を軽減してあげることが重要です。「アレルギー反応を抑制したい」「アレルギー疾患を改善したい」という心理から、ココナッツオイルを使う人がいます。
免疫力を高めたいという心理
ココナッツオイルに含まれているラウリン酸は、もともと人体に備わっている免疫細胞を活性化してくれます。興味深いことに、母乳の中にラウリン酸が多く含まれているため、無防備な赤ちゃんは免疫力をつけることができます。
また、免疫細胞は常に生まれ変わりますが、全身の代謝が良いほど、免疫細胞もしっかり生まれ変わり、高い免疫力を保つことができます。
体内に病原体やがんの芽が存在すると、リンパ球などの免疫細胞がすばやく働いてくれるでしょう。「免疫力を高めたい」という心理から、ココナッツオイルを使う人がいます。
女性ホルモンのバランスを整えたいという心理
ココナッツオイルのすごいところは、女性ホルモンであるエストロゲンをはじめとする、性ホルモンの材料を補給できることです。通常、女性ホルモンが分泌されている時は快活で明るく、朗らかでご機嫌な状態です。
一方、女性ホルモンのバランスが低下すると、うつうつしたり、イライラしたり、怒りっぽくなったりします。ストレスや過労が重なると、月経トラブルや排卵障害、卵巣の病気や乳がんまで招いてしまこともあります。
「女性の不快な症状を軽くしたい」という心理から、ココナッツオイルを使い始める人もいます。
まとめ
ココナッツオイルの効果がすごとはいえ、摂りすぎは良くありません。目安は1日大さじ2にしましょう。初めは、いつも使うオイルをココナッツオイルに変えてみるなど、「置き換え」がおすすめです。いろいろな料理に少しづつ使い続けると、新しい発見とともに美容と健康に役立ちます。