仕事での6つのストレス症候群と心理とは?

仕事での6つのストレス症候群と心理について。ストレス社会と言われている現代。働く人にとって、毎日受けているストレスは心や体にさまざまな影響を与えます。ここでは、仕事をしているサラリーマンの人が感じやすい心理と、それに関係する6つのストレス症候群を取りあげます。

 

仕事での6つのストレス症候群と心理

出勤できないという心理〜出勤困難症

一般に、職場のストレスで、会社に行こうと思っていても行けないという心の病気のことを出勤困難症と言います。大抵、「疲れたな」「会社に行きたくないな」という心理から始まります。

このような気持ちは誰にでもあることですが、出勤困難症の人は体の症状となって現れ出します。家を出ようとすると具合が悪くなる、電車に乗っていると腹痛が起きる、なかなか会社に着くことができないといった感じです。

 

本人の辛さは「毎日が拷問のようだ」と感じるほどになりますが、家族や職場の人はそれが理解できないため、「怠けている」「頑張れる」と思ってしまいます。

周囲の反応が圧力に感じて、「もうやっていけない」「無理だ」という心理になり、うつ状態やうつ病になってしまうことも。入社して間もない新入社員や、職場での責任が重くなる40代以降の中高年サラリーマンの人に多いでしょう。

 

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朝刊を見るのがつらいという心理〜朝刊症候群

朝食を食べながら朝刊に目を通すのが日課、というサラリーマンも多いでしょう。大抵、朝食を食べた後は満員電車に乗って出勤というケースも。ですが、朝起きた時から疲労感が強く、「体がだるい」「何をする気にもなれない」といった心理の人もいます。

これは、朝刊症候群と呼ばれます。朝起きた途端に調子が悪いため、朝刊に目を通す気にもなれず、強いうつ状態に陥ってしまうことがあります。きっかけは仕事上のトラブルなど。

「もう会社に行きたくない」「今日は休みたい」と思ってしまいます。病院で検査を受けても、これといった異常は見当たりません。この状態が続くと、出社拒否につながることもあるため、早めに専門医で受診した方が良いでしょう。

 

 

もっと自分に合う職場があるはずという心理〜青い鳥症候群

せっかく入社しても、転職を繰り返してしまうサラリーマンもいます。自分の思い通りにいかないため、嫌気がさしてしまうのでしょう。「この職場は合わない」「もっと自分に合った職場があるはず」という心理になります。

これは青い鳥症候群と呼ばれます。幸せの青い鳥を探すかのように、新しい職場を探しますが、理想ばかり追い求めるため、なかなか満足できません。大抵、キャリアアップすることもできず、労働条件が良くなることもないでしょう。

ついには、理想と現実とのギャップを目の当たりにし、落胆して働く意欲も失ってしまいます。これはストレスから逃げている状態。ストレスに強い心を持たない限り、心と体の健康に影響が及んでしまいます。

 

 

上司と部下の板ばさみがつらいという心理〜サンドイッチ症候群

中間管理職のサラリーマンに多いのが上司と部下の板ばさみです。上司からは「もっと成績を出せ」「もっと数字を上げろ」と言われる毎日。一方、部下からは「もうこれ以上は無理です」「精一杯なんです」と報告される。

「もうどうしようもない」とつらい板ばさみに悩み、徐々にストレスが悪化して、うつ状態へと陥ってしまうことがあります。これはサンドイッチ症候群と呼ばれ、几帳面で生真面目、遊んでいても仕事が気になってしまうタイプの人に多いでしょう。

また、ずっと仕事一筋で、家庭を顧みてこなかったタイプの人も少なくありません。今さら、このつらい状況を家族にすがることもできないため、八方ふさがりになってしまうこともあります。

 

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出世できないから虚しいという心理〜上昇停止症候群

出世街道まっしぐらに走り続けてきた中年サラリーマンの人もいます。休日返上で家族は後回し。毎日必死に仕事をして励んできたのに、ある日突然不況の影響を受ける。

どうしようもない状況にふと、「もうこれ以上出世はできない」「自分の人生何だったんだ」という心理になり、急に強い虚しさを感じてしまいます。これは上昇停止症候群と呼ばれます。

やる気を失って、ひどい場合は出社拒否になったり、うつ病のきっかけになることもあるでしょう。会社人間タイプの人に多く、仕事や出世だけを生きがいに求めてきただけに、大きなショックを受けてしまいます。

 

 

無力感にかられるという心理〜燃え尽き症候群

仕事熱心な若手サラリーマンの中には、「もう仕事ができない」と燃え尽きてしまう人もいます。それまで仕事に熱中して、一生懸命取り組んできたのですが、心身ともに疲れてしまうのです。

これは燃え尽き症候群と呼ばれています。機械でも休みなく回し続ければ、モーターが焼きついて動かなくなるのと同じです。人間も限界や限度があるため、結局空回りになってしまうでしょう。

ひどくなると、うつ病などの大きなきっかけになることもあり、無力感にかられて「生きている価値がない」という心理になって、自殺をはかる人もいるほどです。経済不況などの影響も受け、上級管理職などの中高年サラリーマンにも増えています。

 

 

まとめ

ストレスで病気になる人が増えていますが、同じストレスを受けても、病気になる人とならない人もいますね。なぜ、このような個人差があるのでしょうか。人それぞれ、性格や体質、生まれ育った環境や経験が違います。

また、育った環境の中で形作られる価値観や人生観もあるでしょう。つまり、内部のストレスの受け取り方と外部からのストレス刺激とによって、ストレス状態が決まることが少なくありません。自分に合ったストレス解消法を見つけて、上手に対処していきましょう。

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