発達障害があっても幸せな人の心理とは?

発達障害があっても幸せな人の心理について。発達障害は「人生ハードモード」などと言われます。しかし、世の中を見ると発達障害でも幸せに生きている人もいます。中には成功している人は結構います。

それを才能という言葉で片付けることは簡単ですが、本当にそうでしょうか。本記事では、発達障害者でも幸福な人の心理について、書いてみようと思います。

 

発達障害があっても幸せな人の心理

逃げることは恥ではないということ

まず、逃げることは恥ではありません。「いじめ」などのトラブルでもそうですが、一番合理的で、誰にでもすぐに真似できる解決策は、逃げることです。発達障害の人は、様々な場所でトラブルに巻き込まれることも多いでしょう。そう言った場合の大半は逃げるべきです。

「ここで逃げたらどこに行ってもやっていけないぞ」というふうに脅してくる人がいますが、これは絶対に嘘です。そういうふうに言ってくる人が、「どこに行っても」と言えるほどの経験がありません。

小中高も大学もそれぞれ1つずつしか経験していないし、会社も1つや2つしか経験していないでしょう。自分が力を発揮できる場所は、絶対に他にもあります。そのことを忘れないことが大切です。「逃げるは恥ではないし、役に立つ」ということです。

 

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変化に価値があるということ

幸せな人の特徴として、他人と比べるのではなく、過去の自分と比べた変化に着目すると言う特徴があります。他人と比べる人生は誰にとっても辛いものなのです。完璧な人間は存在しません。そして、欠点の多くは、周りの人が当たり前にできることです。

だから欠点と言うわけで、それを人と比べると「どうして自分だけ」と言う気持ちになってしまうでしょう。人と比べるなら、自分の欠点だけでなく、別の特徴についてもしっかりと比較する必要があります。

 

しかも、人と比較して落ち込んでいる人は、自分と「周りの人たち」という集団を比較していることが多いです。周りの人たちを一人ひとり単体で見ていくと、自分と比べても、そこまで優れていないことがわかります。

特に、発達障害者は社会的に少数派なので、この「1対多」の比較に陥りがちです。周りが普通で、自分が異常という考え方には気をつけましょう。

 

 

才能に気づいていること

才能というと大げさな気がするかもしれません。よく発達障害の話題で、サヴァン症候群などの天才を比較にあげる人がいます。しかし、こういった人たちは一部に過ぎません。大半の発達障害者は、天才ではないし、むしろ普通になりたいと願っているものです。

この場合の才能とは、他愛のないものでも構いません。一部の天才はともかく、大半の才能も最初は他愛のない趣味です。「本を読むのが好き」でも「文章を書くのが好き」でも構いません。もし、それを1日中続けていられるのだとしたら立派な才能です。

節約の才能でもいいでしょう。「他の人は1ヶ月20万円必要なところを、自分は5万円で生活できます」といえばこれは才能でしょう。他の人よりも稼ぐハードルも働くストレスも小さくなるのですから。これから人工知能に仕事を取って代わられていく時代には、増やすだけではなく、省エネ的な思考が大切です。

 

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成功者を手本にすること

発達障害者の有名人というと、歴史上の偉人とか芸能関係の人が例に挙げられることが非常に多いです。これは明らかに発達障害者を失望させている要因の一つでしょう。先述したように、発達障害で天才の人はごく少数に限られているし、芸能の才能を持った人も少ないからです。

しかし、世の中を見渡すと、発達障害で成功している人が結構いることに気づきます。もちろん、本人が明言しているわけではないので断定はできないというのがあるのですが。

 

例えば、堀江貴文氏の『多動力』という本は、ADHD的な傾向を持つ人へのメッセージにもなっています。テクノロジーが人間を支える時代には、発達障害的な傾向は、短所が補われて長所にもなります。

こういう人たちに出会うためには、本を読むことがオススメです。まずは、自分の気持ちや考えを代弁してくれている著者を探しましょう。

 

 

現状は固定的ではない

現状のまま状況が変わらないと考えると、人生が好転することはありません。こういうことを書くと、「生まれたときから人生は決まっている」というふうにいう人もいるかもしれません。努力すればいくらでも変えられると言うと、「努力することも才能だ」と言う人もいます。

しかし、ここで言いたいのは、精神論ではありません。実際には誰もが自分の人生を良くしようと努力をしています。「人生どうでもいい」という人もいるかもしれませんが、それだって辛さを避けるための自己防衛です。心からどうでもいいと思っている人はいないのです。

 

どんなに努力していないように見える人でも、常にその人にとって最善の方法を取っているはずです。ただし、辛さを避け続けるだけの生き方では、本当の意味で辛さから解放されることはありません。努力をしている自分のことは認めてあげた上で、どう行動するのが最善なのかを考え続けましょう。

最近では、発達障害などに関する本や、登場人物が発達障害のドラマなどが増えていたりしますね。インターネットでの発達障害の情報も、否定的なものから肯定的なものに変わってきています。5年くらい前に比べるとだいぶ変わりました。現状は変わるのです。

 

 

ハードモードでも別にいい

そもそも、ハードモードとはゲームの用語です。これは確かに初心者向きではないかもしれませんが、ゲームを楽しむ人はハードモードでも喜んでプレイするはずです。もちろん、人生が勝手にハードモードにされていたら、「自分だけ理不尽だ」と感じる心理があるかもしれません。

でも、これがゲームだとしたら必ずクリアする方法があるはずです。どんなに無理ゲーに思えたとしても、それをクリアする人はいます。原理的に無理なゲームではないでしょう。現実を変えるのは大変ですが、自分の心理や感じ方には無限の自由度があるはずです。

 

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まとめ

人生においては、自分の心理や感じ方には無限の自由度があります。上述した節約の例についても言えることですが、少しのお金で満足できる人などはそれだけでもう幸せと言っていいでしょう。

そして、人生を変える手っ取り早い方法は読書をすることです。本はゲームのルールブックや攻略本みたいなものです。コミュニケーション能力を気にする必要もありません。ぜひ本を読みましょう。