匿名の悪口は快楽を?誹謗中傷をする人の心理について。誹謗中傷をしてしまうという人は、様々な原因によってしてしまうと考えられるでしょう。
また、心理的状況も大きくかかわってくるものがあり、その中でもコンプレックスや嫉妬といったものは非常に大きなかかわりがあります。今回は、そういった誹謗中傷をする人の心理について紹介していきます。
誹謗中傷する人の心理
自分にコンプレックスがある
誹謗中傷をする人の心理状況として挙げられるのは、やはり自分にコンプレックスがあるということでしょう。何か批判したいものがあったとして、自分よりも優れているものであれば、人間なら批判したいと思うこともあるのです。
スポーツの成績が優秀な人がいれば、同じスポーツをしている立場からするとライバル意識を持つでしょう。
当然、それがコンプレックスということにはつながりませんが、相手よりも自分のほうが弱いと感じてしまうとコンプレックスにつながります。
誰しもが持っているといっても過言ではないコンプレックスですが、自分が持っていないものによって人気を集めていたりすると余計誹謗中傷に走ってしまうのです。
自分に対しては直接被害がないにしても、誹謗中傷をすることによって、コンプレックスがある自分自身の自己実現を果たそうとしているのです。
嫉妬から生まれるもの
誹謗中傷をする人に限って、嫉妬をしているといってもよいでしょう。これは、自分が持っていないものを相手が持っているということやコンプレックスと大きなかかわりがあるといってもよいです。
金銭面で言うなら、やはりお金を持っている人のほうが周りから慕われやすいですし、そういった人を見てしまうと羨ましく思ってしまうでしょう。
ただ、ここで誹謗中傷をする人の場合は、それが嫉妬につながってしまい、自分がそういう状況ではないがゆえに誹謗中傷してしまうのです。
激しい嫉妬をしてしまうと、誹謗中傷が行き過ぎてしまい中には犯罪まがいの行為に及んでしまうこともあります。
SNSが流行し始めてから、誹謗中傷をする人が増えてきましたが、顔が見えていないという現状から、簡単に誹謗中傷もできてしまうのです。
今までは、陰口などで済んでいたことが、完全に誰が誹謗中傷したのかわからないという状況になっているのです。嫉妬してしたとしても、自分の中にとどめず周りに言いたいように気持ちを発信してしまうと、それは誹謗中傷になってしまうのです。
ネットの匿名性
誹謗中傷をする人の心理は、ネットの匿名性が多くかかわっているといってもよいでしょう。ネットでは、自分から本名を明かさない限り、匿名で行うことができます。
誹謗中傷をするとなれば、やはり自分の名前などの個人情報がないほうが気軽にできると思うのが普通でしょう。誹謗中傷について社会問題になっているのは、ネットが発展したことも非常に大きな原因なのです。
仮にも、浅はかな知識があったとして、誰かを批判するような評論家気取りの人もネットには多く存在するのです。誹謗中傷をすることによって、それに賛同する人も中には存在しますし、賛同することによって快感を覚えてしまっているのです。
ネットが匿名であるがゆえに、リアルに出てしまえば大して活躍していない人がネットではヒーローになってしまいます。こういった心理状況の下で誹謗中傷をすることによって、所謂快感やストレス解消になってしまっているのです。
人によって、誹謗中傷の度合いも激しさを増してしまい、ヒールレスラーのように癇癪を起す人も中には存在します。ネットという場所でしか誹謗中傷をできないということは、その狭いコミュニティにこそ誹謗中傷する人の心理は隠れているのです。
誹謗中傷することで快感を得ている
誹謗中傷をする人の心理として、誹謗中傷をすることで自分の自己実現を果たし、快感を得ているといってもよいでしょう。何か一つの事柄に対して、自分の意見を述べる似非評論家もいれば、ただ嫌いだからと言って批判する人も存在します。
前者のほうは、それらしく意見を述べているだけで誹謗中傷にはなりませんが、意見することで自分に酔っているのです。
後者に関しては、ただの憂さ晴らしで誹謗中傷しているだけといってもよいでしょう。SNSに関しては、誰が見ているかわからないという状況ですが、匿名で行っていたとすれば、書きたい放題書くことができるのです。
仮にも、仕事で嫌なことがあって嫌な上司を誹謗中傷するにしても、ネットであれば上司が見ていない限りいくらでもかけるのです。
誰に話すこともできずに、誰にも聞いてもらうことができないという状況下であるのがSNSなのです。そして、SNSに誹謗中傷系のコメントをした時点で少しの快感をおぼているのです。
また、それに賛同する意見や別のユーザーの反応があるとすれば、より誹謗中傷が生きてくるのです。こういった反応を待っているからこそ、誹謗中傷をするといってもよいでしょう。