褒めるのが上手な人の心理的特徴とは?

褒めるのが上手な人の心理的特徴について。仕事上必要になってくるリップサービス。でも、これって意外と難しかったり、褒めているつもりでも相手にその嘘がバレバレだったりしませんか?そうすると逆効果を招くことにもなり、次に会った時気まずくなってしまうことも。

では、自然に相手を気も良くさせることに長けているリップサービスの上手い人は、どんな心理を持っているのでしょうか。

 

褒めるのが上手な人の心理的特徴

嘘はつかないよう意識している

相手を褒める時、それが本当に上手い人は嘘をつきません。具体的に言うならば、わかっている数値があればそれを使い、ない場合は抽象的な部分で褒めるのです。どういうことかというと、例えば相手が何等かの業績で1位だとするとその数字を複数回使います。

数字は最もわかりやすく褒めることができるので使いやすいのです。ですが、1位でない相手に1位ですごいですよねと言うのは嘘になります。リップサービスは同じ業界だと特にどこから嘘がバレるかわからないので、どんな相手と一緒になった時でも良いよう嘘をつくと自分の得にはならないという心理が働きます。

 

よって、数字的に褒める箇所がなければ抽象的な部分で褒めることを選ぶのです。しかし、抽象的と言っても言葉選びが上手く、どこがどう良かったのかを明確にして話します。

こういう場合は特に計算しているわえではなく、相手を喜ばせようとすると自然とそういう作りになってしまうというのがリップサービスの上手い人の特徴です。上手い話の流れを頭では理解していてもいざとなったらできないという場合は、褒め上手な人の「頭で理解しない方法」がわからないと言えます。

 

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自分にとって利益になる

リップサービスはその時だけの注目され、相手を良い気持ちにさせるだけと思われがちですが、褒め上手な人は無意識化でそれをすることが後々自分の利益に繋がると感じています。これだけ相手の良いものを与えたのだから、それと同等のものが自分に返ってしかるべきだと無意識に思っています。

上司を褒めれば自分の心象が良くなるかもしれない、部下を褒めれば信頼度が上がるかもしれない、顧客を褒めればまたうちで取引してもらえるかもしれない、そういう周り回った後のことまで考えられるからできるのです。

 

それが必ずしも自分の得になるとは限らないのですが、可能性があるならばやらないよりは良いだろうと判断できます。100やったら100自分に帰ってくるわけではありませんが、そのうちの半分だけでもものにできれば良いという考えを持っています。

自分では意識せずにやっていることだと気付きにくいものですが、自分に利益が全くないのに他人を褒めるというのはなかなか難しいものです。心理的にそう思っているからこそできる技です。

 

 

プライドにこだわりがない

時には、リップサービスは自分よりレベルの低い人も褒める必要があります。しかし、これは自身のプライドが許さないということもあるのではないでしょうか。それでも苦もなくできるという人はプライドにこだわりがありません。

その人に自分を評価してもわなくても、誰か自分のことを真に評価してくれる人がいる人はこの点において強いです。どんな相手でも褒める箇所は必ずあり、それを探し出す洞察力に優れています。これも見つけようと思って見つけているのではなく、自然にできるのが生まれながらの性格によるところが大きいです。

 

心理的にはもちろん自分の方がすごいのですよと言いたくもなるはずなのですが、その人と競っても仕方がないと即座に判断できるため闘争心は燃やしません。燃やすべきところが違うと認識しており、自分が頑張るべきところは別にあると感じられます。

見栄を張りたい気持ちをおさえられるのはプライドが高くないことを表し、営業職に多い男性でこれが上手い人は周りから良い印象を持たれていることが多いです。

 

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怒られるのが怖い

リップサービスが上手いのは、実は怒られるのが怖いという心理が働くからとも言えます。自分が怒られるのは相手を不快にさせてしまった時です。だからそれを回避しようと、いつでも心地よく思ってもらえるよう自分の持てる力で空気を変えていくのです。

客商売だとその技術は先輩を見たり実戦経験の中で身につけていくものですが、それ以外でも他人を褒めるのが上手い人は無意識の中で自分を守りたいと思っている傾向があります。

 

相手を常に上機嫌にさせておけば自分に被害は及ばないと考えており、褒めることで自己防衛をしています。その代わりに自分の力を消耗してしまいますが、それでもそうするだけの価値があるとがあると考えます。

どんな環境でも自分の置かれた場所では人間関係を円滑にしておきたいという気持ちが強く、他人からは八方美人であると思われることもあります。保身するということは自分にどこか自信がなく、相手を不快にさせてしまったらどうしようという不安を感じないためにする行為がリップサービスに当たります。

仕事ではなく普段からこれをしている人はその傾向が強く、自分が失敗する未来が来た時に被害を少しでも少なくしようとしている節があります。まだ何も起こっていないのに感じる不安を予期不安と呼び、これを持っている人のとる行動の一つです。

 

 

まとめ

リップサービスの上手い人はどうしてそんなに相手のことを褒められるのだろう、とそんな疑問は解決したでしょうか。仕事柄しなければいけない場合は経験で身につくものの、本当に上手い人というのは天性のものを持っていたり、不安定な心理が働くからこそ相手を褒められるということがわかったと思います。

本人も気づいていない心理もあるため、リップサービスが上手な人は少しずつこの要素を自分でも知らないうちに持っています。意識しないところで働く心理を意識するのは難しく、普通他人から言われてもイマイチピンと来ません。

意識してこういう心理を持とう!と思った時点で無意識化のものにはならないので、その人が持った特徴を真似しようするのは技術的な面しかできないこともあります。その場合は心の中で自分のプライドを削っていたりして苦に感じることがあるでしょう。自然体でできる人はその苦がありません。

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