会社で威張る人の心理的特徴について。普段は物静かで普通に生活している人が、会社に出勤した途端に威張るような態度をとったりすることはよくあります。上司がこのようなタイプだと部下は苦労しますが、なぜ会社に出勤すると威張り出すのでしょうか。
会社で威張る人の心理的特徴
自分が必要な存在だと思っている
会社に出勤した途端に普段の人格から、仕事モードの切り替わる人はいます。仕事では集中してやらなければいけないので、普段はのんびりしている人でも、仕事になればテキパキ作業をする人も多いでしょう。
仕事とプライベートでは人が変わったように行動することはよくありますが、出勤した途端に自分がこの会社では必要な存在だという自負を持ってしまいます。地位が高くなるほど会社では重要なポジションで仕事をしますが、必ずしも必要な存在とは限りません。
会社ではそれぞれの役割がありますが、自分の仕事をこなせばいいだけなので、すべての人材が必要不可欠な存在といえるでしょう。しかし会社にとって自分が必要な存在だと思い込んでいる人ほど、会社では威張るようになることも多いです。
部下のミスや仕事のやり方に対して、必要以上に口を出したり注意することもあります。自分は会社にとって必要な存在で、それなりの仕事をしているので、周りの人の仕事とへの評価が低くなっています。
そのため他の人がやっている仕事や働きぶりを見て、自分の方がすごい仕事をしているという思いから、つい威張って物を言いたくなるのです。
地位の高さが身分の高さと勘違いしている
会社ではそれぞれ仕事の役割を分担されますが、地位も仕事の分担のひとつです。地位が高くなるほど会社にとって重要な仕事をすることになり、それだけ責任ある仕事をするようになります。
役職があるからといって会社の中では偉い訳ではなく、ただ部位をまとめるという仕事の役割分担を担っているだけです。部下は上司の指示に従うことによって会社が成り立っていきますが、上司だからといって偉い訳ではなく、部下に指示を出したり指導をする仕事を担うのです。
地位が上がると自分が偉くなったような気になり、自分の身分が高くなった気持ちになります。部下に何を言っても逆らうことはないですし、自分の好きなように仕事をすることができます。
会社で威張る人ほど地位が高くなったことによって、会社での権限が大きくなるほど自分の力を固持しようとします。固持する方法として威張ったり無理な指示を出したりすることもありますが、身分が高くなったと勘違いする人ほど威張るようになります。
会社の役職や地位は役割分担のひとつでしかないので、部下を教育したり指導をすることを、威張ってもいいと勘違いしているのです。
プライベートでは何も言えないので反動で威張ってしまう
プライベートでは大人しい人でも、会社に行けば自分の地位や役職によって、部下がいるのでつい威張ってしまいます。普段は自分の存在価値がそれほど大きいとは感じておらず、自分はただ会社に行って仕事をするだけの人間だと思っていることが多いです。
趣味も特になく家族がいたとしても、自分の意見を素直に言うことができない性格なのかもしれません。プライベートでは何も言い返すことができないので、その反動で会社では威張るようになってしまいます。
地位が高くなるほど部下ができますし、自分の言うことを何でも聞いてくれます。ミスをすれば注意したり怒鳴ることもできるので、普段人に対してできないことも、会社では何でもできるようになります。
自分の中で会社にいた方が周りの人が持ち上げてくれるので、気分も大きくなってしまいます。普段の自分の姿とはかけ離れてしまいますが、会社では何も我慢することなく何でもできます。
逆に会社で自分が我慢をしてしまうと、仕事が滞ってしまったりマイナスなことが多くなるので、思ったことはすぐにするようになります。
部下といっても他人ですが、普段は人に対して注意をしたり物を言うことができなくても、会社では好きなように言えるので、いつの間にか威張るようになってしまいます。
誰にも怒られないから調子に乗っている
会社では地位が上がるほど誰にも怒られないようになるので、だんだんと調子に乗って威張るようになることもあります。会社では社長が威張っていることはよくありますが、社長がいる時は専務や部長など、役職が上の位の人も逆らうことができません。
しかし社長さえいなくなってしまえば次の地位の専務が威張りだし、専務もいなくなれば部長が威張るようになります。自分よりも地位が高い人がいると逆らえないので大人しいですが、自分を注意する人がいなくなると急に自分の力を固持しようとします。
威張ることによって何か文句がある人は言いに来いと思っていますし、誰も言わないことによって文句がないと周囲の人に圧力をかけているのです。身分が高い人を注意したり怒ることは、会社では自分のクビをかけなければできないようなことです。
会社という独自社会が形成されている建物の中では、会社が決めた地位がすべてになっているのです。地位が上の人に逆らえば、その会社にはいられなくなるので、自分の生活のため誰もが我慢をしています。誰にも怒られる環境でなくなれば、調子に乗って威張りだすのは仕方のないことです。
自分中心で物事を考えている
威張る人の心理としては自分の地位や権力を固持したいという思いがあるので、自分中心で物事を考えていることが多いです。自分よりも強い相手がいない時には、自分がその場を仕切ることができるので、何でも自分の思い通りにできると思っています。
そのため自分中心で物事を考えるようになると、自分が納得できないようなことがあれば、地位を乱用して威張るようになります。自分の地位よりも低い相手に対しては、威張っても何も言えないことがわかっているので、自分の思い通りにすべてを支配したいのです。
会社ではいろいろな仕事がありますが、すべてスムーズに仕事が終わるとは限りません。自分が上の立場になるとスムーズに仕事を終わらせるようにすることが仕事になるので、仕事ができない部下に対して嫌悪感を抱くようになります。
すべては自分中心の考え方や行動によって支配をしたいので、気に入らないことがあれば何でもすぐに言いたくなるのです。
まとめ
会社で急に威張りだすような人は、本来は気が小さい人といえます。プライベートでは誰もが対等な立場になるので、自分に自信がないからこそ大人しくしています。
その反動で会社では自分に逆らえる人がいない場だと、急に自分の力を固持したくなるので、威張るようになってしまいます。基本的にはあまり有能な人材ではないことが多いので、自分が上の立場になることができれば、威張られることもなくなります。