日本人の心理的特徴|どんな気質?

日本人の性格、心理的特徴、気質について。人は個性を持っていますが、地域によってその気質は違うとも言われています。例えば、日本人なら「シャイ」、「真面目」、「我慢強い」という3本柱がレッテルとして存在します。

お国柄とはよく言ったものですが、そもそも何故日本人はこのような特徴を持つようになったのでしょうか。その心理的理由と環境について述べていきます。

 

日本人の心理的特徴

「シャイ」 恥ずかしいという感情が生まれる理由

日本人は恥ずかしがり屋で自己主張をしないというのは、外国から見た評価です。これは大和なでしこ的な昔の日本人女性を良しとする感覚も持ち主でないと、あまり良い意味ではとらえられないでしょう。

全員がそうではないことは言うまでもありませんが、日本国内では派手に立ち回っている人も、世界に出れば普通だと言われたりします。シャイになる理由として大きいのは、日本人が昔から考えてきた「出る杭は打たれる」という文化です。

 

人よりはみ出したものは好ましくないと考え、それが日本らしいとされています。これは思春期に特に顕著に表れ、中学生時代のクラスを思い浮かべると、先生に問われた質問の答えはわかっているのに手をあげられないということはよくあることだとわかります。

クラスの大半が手をあげないのであれば、それに従って目立たない方が良いと判断するから、手をあげる行為そのものが恥ずかしいことだと思ってしまうのです。また、海外では見知らぬ人に話しかけることが文化になっているところもあります。

 

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ただ歩いている人に声をかけ、「そのTシャツイケてると思うよ!」と言って去っていく。日本では、まず電車の中ではスマホを見るか眠り、新幹線で隣の席になった人と話し込む人は少数です。

やはり、そういう文化がないと自分が知らない人に話しかけるのは恥ずかしいと思い、もしこれをしたら警戒した目を向けられることも多いのではないでしょうか。話しかけることが好きだという個性を持っていたとしても、それが日本の文化にそぐわないことから個性を発揮できない人もいます。

 

 

「真面目」 何事にも安定して几帳面な理由

真面目という言葉が最も当てはまる国民性を持っているのは日本ではないでしょうか。これは国際的には良い意味で使われます。要因は普段の生活の中にあり、教育から始まっています。日本の教育の方法は、主に答えが一つに決まっているのが特徴です。

対して海外のテストでは、小学生のうちから自分で考えさせ、国語に限らず答えの自由度が高いことが特徴です。日本では特に英語が顕著ですが、たくさんの言い回しがあるものの、そのうち「模範解答」と呼ばれる文法的に非の打ちどころがない「正しさ」を求められます。

 

ネイティブスピーカーには伝わったり、口語では言ったりする文章でも、テストでは×とされることも珍しくありません。この正確さを求める教育が、真面目で几帳面な国民性を育み続けていると言えるでしょう。

また、習字があるのも日本ならではですが、これは文字一つをとっても丁寧に書こうという意識を作るのに最適です。とめ、はね、はらいをしっかり意識させて字を書くので、海外に比べて悪筆な人が少ないです。

 

英語圏の先生にレポートを出したら、返ってきたアドバイスが汚くて読めないという経験をした人も少なくないでしょう。几帳面にかけては、よく電車の例があげられます。1分とたがわぬ正確な時刻表通りの運転を関心されます。

そしてこれを利用する人も、その時刻に間に合うよう少し早めに駅に着くように行動するので、時間を守れる人間になります。日本人が真面目で几帳面になれる理由はそうしなければならないという義務感ではなく、普段の生活から染み込んだものだ集団心理と言えます。

 

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「我慢強い」 耐え忍ぶことが得意な理由

日本人は我慢強い。週35時間以上働くのは禁止されており、残業をした日にはその分次の日に早く帰れる仕組みが整っており、アフター5ならぬアフター4を楽しむことができ、年に6週間の長期休暇があるような国から見たらそれはそう思うでしょう。

日本に住んでいると自分たちは先進国の中では断トツに働きすぎであることを忘れてしまいがちですが、世界に目を向けた時、「よく我慢できるね」という驚きの声が聞こえてきます。また、海外では一般的であっても、日本では無痛分娩を良しとしない風潮があります。

 

お腹を痛めて産んで初めて母親になるという考えが残っているからです。痛み止めは我慢できなくなってから飲むという人も多いのでは?このように、痛みやつらいことを我慢することが美徳になるという、海外では理解できない独特の文化を持っています。

どうして日本人は我慢強いのかというと、自分たちがそれを「普通」であると思っているからです。周りに合わせる文化があるので、自分たちの周りもほとんどそうだからという理由でそれを常識と認識しています。

そういう心理が働くからこそ、地道にコツコツと忍耐強く物事に取り組むことができます。仕事をする上では、海外ではよく働いてくれるという良い評価をもらっています。

 

 

まとめ

日本人らしい心理的特徴、「シャイ」、「真面目」、「我慢強い」、これら3つは以上のような理由で形成されました。この国の文化や風習、考え方が根強く残っていたり、それに基づいた教育方法によって形成された性格が日本人気質となって表れています。

どの国にもその国を表す性格があり、それも昔から言い伝えられてきた人々の考えが大きく影響しているのでしょう。日本の中だけでは決してそうと決められない性格であっても、世界に目を向けて比べることによってその特徴が見えてきます。

 

自分はそんなに真面目ではないと思っていても、海外に行けばその認識は覆って帰国するかもしれません。大抵この日本人が持つ心理的特徴は好意的に受け入れられ、パスポートを見て日本人だとわかると優先的に入国審査をしてくれるなんてこともあります。

意地悪な言い方をすればこれは逆差別で、日本人それぞれの個性を見ずに、日本人なら皆シャイで真面目で我慢強いのだろうと判断しています。世界と比較した上で個性を見ていきたいですね。

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