自分に自信を持つための方法について。私達の住んでいる所は競争をしなければいけない世界です。競争には順位があり、その順位に合わせて自分だけでなく周囲からの印象も変化します。
勿論、競争で勝ち抜く事だけが評価を得られる訳ではありませんが、きっと別の種類の評価になるでしょう。何かで自信が持てない人達の為に、3つほど知ってほしい事を挙げていきます。
自分に自信を持つための方法
世の中を知る事
まず、認識しておかなければいけないのは、世の中は公平ではないという事。どんな綺麗事を並べても上手くいかない事、完璧に成し得られない事は沢山あります。
例えば、明日生きる為の食事さえ厳しい人達も世界には沢山います。海外生活の経験がある人なら解るかもしれませんが、日本は物資が本当に豊かな国です。
毎日美味しい料理を食べられる人間から貧困についてスピーチを聞くのと毎日ご飯を食べる事さえ約束されない人間から貧困についてスピーチを聞く事。この2つのどちらに耳を傾けますか?
答えは、その人の価値観が決める事ですが、この2つが示している事は価値観が交わる事のない人間がそれぞれ主張しているという事です。繰り返しますが、世の中は公平ではありません。
自分がどこかの環境で、何らかの評価を得て自信を持つ為には、まず自分のいる世界がどこなのかをはっきり理解する事。その世界に必要とされる人間にならなければいけないという事を受け入れる事からです。なぜなら自信というものは1人だけでは決して生まれないものだからです。
己の武器を知る事
今、何かで自信を持てない人達には共通点があります。それは自分が生きる為の武器を知らない事です。芸能人でいえばそれぞれの専門分野があるでしょう。役者は演技に長け、ミュージシャンは歌唱力に長け、芸人は笑わせる技術に長けています。
彼等はそれぞれが決めた専門分野を高め、生活ができるよう生きています。彼等の中には、結果が出ず他の道を探す人達も沢山います。そこで大切だったのが先程説明した、自分のいる世界を知る事でした。
私でいうと、学生時代にラグビーをしていました。日本では見慣れない事が多くルールも複雑と印象のあるスポーツとされています。ボールを持って相手ゴールライン内に入り、ボールを置いて得点、これがラグビーです。
その相手ゴールまでボールを運ぶ方法は、様々ですが私はボールを持って相手と1対1の勝負をする事が好きでした。その瞬間、私の存在価値を見出せると思っていたからです。つまり自信がありました。ラグビーはチームスポーツであり格闘技の様な競技です。
弱いチームによくありますが、味方が敵に吹き飛ばされれば、周りの人間はその敵もしくは敵チームを恐れてしまいます。自分もあんな目に遭うかもしれないと。
もし自信を失ったチームは、自分達に対抗できる手段が無くどうしようもない心理状況となり、十中八九、負けは確定となります。つまり、たった一つのプレーで戦況を変える事ができるのです。それを理解していたので、常に1対1の場面で力を発揮する事に拘っていたのです。
武器と認識できるまで、あらゆる努力をしましたが、始めは良い結果に直結しなかったのです。そもそも武器なんてものを作る意識すらありませんでした。今思うと、当時の私は武器を持っていなかった=勝ち抜く自信(根拠)が無かった、と思っています。
これはとても重要な気付きです。勝つ自信が無くてもフィールドに入れば問答無用に戦わなければいけません。自信を持つ前の私は、相手が自分達より弱ければラッキー。それだけの精神状態で臨んでいました。当然私では上のレベルに上がる事はできませんでした。
仕事でも同じ事が言えるかと思います。皆さんが就業している仕事は必ずしも経験に基づいた仕事ばかりではない筈です。始めは試行錯誤も繰り返し、失敗も成功も重ねて、自分が心から納得できる長所が見つかるのです。自信はそこから徐々に生まれていくのです。
どんな仕事の環境でもスポーツの環境でも、失う事のない長所。それが、私は武器だと考えます。また、全ての環境に適応できるとも限らないからこそ、自分が生きる為の手段(武器)を知らなければいけないのです。
行動する事
誰でも口を揃えて言うでしょう。何かしなければ何も変わらない。その通りだと思います。ただ言うのは簡単です。最も難しいのは、どう始めるかという事です。始め方については様々あるかと思いますが、期日を決めておくと良いと思います。
なるべく短い期日を作る事をオススメします。人間は必要な事にしか目的意識を持てずモチベーションを見出せません。今やらなければいけないという危機感を持てる状況を作る事が大切です。それまでなら、どんなポジティブもしくはネガティブな考えがあっても構いません。
たとえ四の五の考えても、たとえ他人が何を言ってこようと、行動する事こそスタートになれるのです。私が営業職に務めていた頃、話す事が不得意な私は上司にいつも呆れられていました。当時の私は上司の事が本当に嫌いでした。
今はできないけど、できる日がいつか来ると自分は信じていたので、そこに共感を持てない人と関わりたくなかったのだと思います。ただ、当時の私は決して有能では無かった事は確かです。
上司が変わり環境も変わると、私を評価する人間が増えてきて、自然と結果がつくようになりました。在籍年数もあり、経験もありましたが何よりも積み重ねた行動が結果を生み自信となったのです。
しかし、結果論です。確かな根拠なんてものはありませんでした。なるようになった。それだけだったのです。あの時の結果をなぜもっと早くに出せなかったのか。唯一私が出せた答えは、私が業界の事やその業界でしなければいけない事を解っていなかったという事でした。
私が、私のいる世界で通用する自分の武器さえ研いでおけば、もっと自分を分析もでき、明確な答えが出ていたのかと思います。
壁を超えた時の景色を知る事
ここまで説明した全ての準備が整って初めて見れる景色があります。その時、仕事ではまだ役職はついているかもいないかもしれませんが、自信はついているでしょう。なぜなら結果が出て、周囲からも評価を得て、自分の価値を見出せているからです。
それは完璧な人間ではなくても良いのです。自分にできる事を理解でき、遂行できる人には見える景色です。一つの事を極めると全て見える事があります。その景色が見えた時こそ、自信の大切さに気付けるのではないでしょうか。