会話上手になるための方法を心理学で

会話上手になるための方法と心理学について。自分と他の人との関係を成立させるものの一つに会話があります。会話の行方は話し方によっても左右されるため、誤解や不快感を与えない話し方を心がけたいものです。ちょっとしたコツで、いっそう会話を楽しむことができます。

 

会話上手になるための方法は心理学を

相手が入りやすい話題を選ぶという心理

会話を楽しむために話題選びは大切です。といっても「どんな話題から入れば良いか分からない」「初対面や親しくしていない人と会話するのは苦手」という心理の人は少なくありません。

大抵、「何を話せば良いか分からない」と言う人は、「気に障ることを言ってしまうかもしれない」「不快感を与えたくない」という心理が働きます。昔から、上手な付き合いをするために「当たり障りのないことだけを話すと良い」と言われています。

 

相手が触れられたくないような話題を避けるという意味でしょう。会話は言葉のやりとりで成り立ちますので、質問して「イエス」か「ノー」の返答以上に答えないようであれば、その話題には興味や関心は薄いと判断できます。

他の話題に変えてみると良いですね。また、話題に入るときの質問の仕方にもコツがあります。「イエス」か「ノー」しか答えられないような質問の仕方は会話が長続きしないということ。

 

替わりに「イエス」「ノー」以上に話せるような質問をすると良いでしょう。例えば、「音楽は好きですか」「〇〇はもう聴かれましたか」と質問すると「イエス」「ノー」の繰り返しになってしまいます。

一方、「どんなジャンルが好きですか」「最近聴いた音楽は?」「その音楽の聴きどころは?」など、質問の仕方を工夫すると、「イエス」「ノー」以上の返答が返ってきて、会話を続けることができるでしょう。

 

スポンサーリンク

 

会話の「間」を大切にするという心理

会話は言葉のキャッチボールと言われています。言葉というボールを自分が投げたら、相手はそれを受け取り、投げて返すからです。実際のキャッチボールの場合、手を少し後ろに引くようにボールを受け取ると手が痛みません。

グラブにすっぽりとボールがおさまるからです。一方、手を前に突き出した形でボールを受け取ろうとしたり、力んで投げ返すとうまくいきません。「早く受け取ろう」「早く投げ返そう」という焦りの心理から、手を痛めたり、思わぬ方向へ投げてしまうためです。

 

会話で言葉を交わす時、間が生じますが、相手の言葉をしっかり受け止めなかったり、すぐに言葉を返してしまうと、間が縮まって自分も相手も疲れてしまいます。落ち着いて会話を楽しむことはできませんし、不適切な返答をしてしまうでしょう。

一般に、素早いリアクションができる人は「頭が良い」「できる人」と見られがちです。そのため、「自分もそうなりたい」という心理から、間の取り方を焦ってしまう人がいます。

キャッチボールを長続きさせたり、楽しんだりするために大切なことは一球一球大切に投げることです。会話のキャッチボールも相手の言葉に耳を傾けて、心に取り込み、自分の言葉や反応で返してみましょう。ちょうど良い「間」が楽しい会話を生み出します。

 

 

会話をする時の目で判断するという心理

会話が始まったら、なるべく楽しいキャッチボールをしたいと思うでしょう。大抵、「本当に話題を楽しんでいるのだろうか」という心理になり、気になってきます。

だんだん、「この話、本当に興味があるのだろうか」と不安になる人もいます。「目は口ほどのものを言う」ということわざにもある通り、会話をする時、特に目の表情を見ると気づくことがある人は少なくありません。

 

普通、本当に楽しい時は口も目も笑っていますが、「つくり笑顔」という言葉もある通り、口が笑っていても楽しくない時は、目が笑っていないことがよくあります。相手の目がキョロキョロと泳いだり、生返事が返ってくる時は、話にのっていないことが多いでしょう。

そんな時は「ちょっと飽きてきているのかも…」と判断して、話題を変えてみてください。相手の眼差しが自分に注がれ出したら、「会話にのってきた」と判断できます。

 

また、自分も「会話を続けよう」「会話を成立させよう」という心理で頑張っている時は、表情が固くなりがちです。なるべく、ニコッと笑って、口元も笑い、口角を上げると、自然と目にも笑みがでてきます。

人と会う前に鏡の前で一度笑顔を作ってみましょう。不思議なことですが、気持ちも上がることがよくあります。

 

スポンサーリンク

 

身ぶり手ぶりを使うという心理

会話をしている時、自然と身ぶり手ぶりをする人がいます。そのような人を見て「癖や特徴だから」「言葉が足りないから補おうとしている」という心理になる人もいます。

「伝えたいけど言葉が出てこないんだ」「伝えるだけの内容を持っていないのかな…」とみる場合もあるでしょう。ですが大抵、気合いが入っている時や興に乗っている時などは、「どうしてもこれは伝えたい」「話したいことがたくさんある」という心理から、身ぶり手ぶりが多くなる人が少なくありません。

 

ということは、自分と話している人に身振り手ぶりが増えているなら、「その話題に興味がある」と判断することができます。話す人も聞く人も、体の動きをチェックしながら会話すると、相手の気持ちに沿った仕方で会話を進めていくことができるでしょう。

ちなみに、身ぶり手ぶりといっても、相手の体に気安く触れるのは控えましょう。時々、「〇〇ちゃんったら〜!」「もう、やだ〜」と言いながら、肩や腕に触れる人もいますが、品がありませんし、相手に不快感を与えることにもなるでしょう。相手との「距離を近づけたい」「親近感を表したい」という心理になった時は、心からの笑顔が効果的です。

 

 

まとめ

会話は相手と自分のコンディションにも左右されます。どちらかが「落ち込んでいる」「話したくない」という心理の時はスムーズに運ばないものです。自分のコンディションが良くても、「話が噛み合わない」と感じる時は、相手のコンディションが悪いのかもしれません。

人それぞれ価値観が違いますので「考え方が合わない」と判断することもできます。そんな時は「何が何でも会話を続けなければ」と無理やり頑張る必要はないでしょう。

「そろそろ失礼しなくては」「すみません、もう行かなくちゃ」といった雰囲気で会話を終わらせることもできます。また会った時も、お互い気持ちの良い会話ができる別れ方をすると良いですね。

スポンサーリンク