好きなアーティストがいたり、好きな曲があるのはほとんどの人に当てはまると思います。しかし、一部では好きな曲は特にないという人もいます。
テレビで流れてくるドラマの主題歌やCMソングのメロディーは聞けばわかるけれど、歌詞は理解するどころかほとんど覚えていないという人は周りにいませんか?このカラオケに行ったら困りそうな歌の歌詞がどうでもいい人の心理は、どのようになっているのでしょうか。
音楽の歌詞がどうでもいい人の心理
具体的な事柄を好む
歌の歌詞を見てみると、そのほとんどの抽象的部分があります。有名どころで言うと、「ハナミズキ」がそれに該当します。歌詞を聞く人によって取りようは自由だというものはたくさんあり、それをどのように解釈して良いか苦手だというのが曲に疎い人の特徴です。
歌が共感されて売れるのは、誰にも当てはまるようにできているからとも言われます。具体的な人の名前を入れて恋愛ソングを発売したとしたら、それは作詞した人の自己満足で終わってしまいます。
中にはそれで有名になった歌もたくさんありますが、特に今時の歌は恋人であろう人のことを「君」と呼び、自分のことは女性でも「僕」と表現することが多くなっています。これに自分の好きな人を当てはめることによって、誰もが共感できる歌ができあがります。
しかし、共感しにくい人にとってはその抽象性が裏目に出てしまっています。もっと具体的な言葉で言ってくれないと内容がわかりにくいと感じるからです。表面をなぜるだけで、核心を突かないあやふやな物言いを気持ちよいとは感じません。このように感じるのは論理的な考え方の持ち主で、国語や語学よりも、答えが一つである理数系科目が得意である傾向が強いです。
答えを知りたい欲求が強い
歌には当然ながら作り手がいます。その歌詞を作った人が何をもって、どうしてそのような表現方法をとったのか、全部を知りたい、答えを解明したいという欲求が強いと歌詞に共感はできなくなります。
自分のことをその歌詞に当てはめるのではなく、その歌詞を作った人がどう感じていたのかというただ一つの答えが知りたいのです。よく、ネットでは意味深な歌詞の考察サイトがあります。
こうなのではないかと個人個人が考え、それを発表していくわけですが正解はありません。ですが、知りたい欲があるとその答えは一人一人にあるのではなく、作詞家の中にあるのだと認識します。その人に直接答えを聞くことができないことから、永遠に解けない謎としてその歌にはもやもやした気持ちが残ります。
作品ならエンディングがあるものを好み、全て知りたいと思うタイプです。「ここから先はあなたが考えてね」という最後だけ視聴者や読者に任せた映画や本は苦手です。この場合、人の数だけ答えがあるということは理解してはいます。
ですが、クリエイティブな面が乏しいことから、自分で作ることより早く正解を教えて欲しいという気持ちになります。歌詞なら、本当にその意味を理解できるのは作詞家だけだと思っています。はっきりしないものははっきりさせておきたいという人が多く、一つのことを突き詰めていける研究者タイプと言えます。
効率的に物事を進めたい
歌詞の本意が作詞家にあるなら、それを自分であれこれ考えても、それは作詞家本人に直接聞かなくてはわかりません。この行為を無駄であると考えるのが、歌詞の意味を重視しない人です。
重視して考えても答えに辿り着かないのなら考えるだけ時間の無駄であり、遠回りしてひねり出さなくても作詞家が答えを持っているのならそれは考えるべき事象ではないと判断します。
考えても答えが出ない曖昧な事柄には手を出さないことも多く、ただ将来に対して漠然とした不安を抱えていたり、どのように振舞ったら相手がどんな反応をするかという、やってみなければわからないものに関しては深く考えない傾向もあります。
さっぱりとした性格であることもあり、悩んでも仕方がないということに特化すれば心の整理がしっかりできる人であると言えます。いつまでもうじうじと悩んだりせず、スパッと気持ちを切り替えられるタイプが多いです。
悩んでいる時間が非効率的であり、他のことをしていた方が生産的だとわかっています。頭でこれを理解していても、実際行動を起こすのはなかなか難しいものですが、それができるのはその人の強みと言えるでしょう。
自分の気持ちに無頓着
自由に考えられる歌詞について、自分がどう考えるかを放棄しているのは自分の気持ちに対して無頓着です。他人がどう考えてその歌詞にしたのかに興味がわき、それを知ることが楽しいと思えます。
あまり自分のことに対して考える時間を持つタイプではなく、ふと人に言われて自分の新たな一面を知る場合もあります。クリエイティブではないと述べましたが、自分の意見を持つことが不得意なのもこれに関係があります。
創造性、イメージ力を必要とする「自由」を苦手としており、絵でも描くなら抽象画よりも写実的な絵の方を好みます。既にある物事、決められた物事に対してはいかんなく能力を発揮できます。そこに気持ちは必要なく、あるべきままを表現するのは得意です。歌詞について自分がどう思うかについては興味がなく、ただ決められた答えを追求したいと思うのです。
まとめ
ネット上では、とても具体的でまるで一つの作品を読んだかのような歌詞を持つ曲もあります。動画も付いているため非常に理解しやすく、誰もが同じ意味合いで言葉を捉えられます。答えが誘導され、複数あるようにはなっていません。
地上波で流れる歌よりもそれを好む人は、上記のように歌詞に重点を置かない人かもしれません。歌詞の意味を自分に置き換えて聞くからこそ、元気をもらえたり共感できたりするのだと思っている人にとっては、歌詞を読み解かないという人を理解するのは難しいでしょう。
ですが、理解できなくてもそのような人がどういう思考でそうしているのか知ることはできます。自分や周りから違うからと言ってわけがわからない人というレッテルを張るのではなく、そういう人もいるのだという感覚が持てれば視野が広がるでしょう。