好きな人に好きになってもらう方法について紹介します。近年、草食系男子や肉食系女子など昔と比べて立場が逆転していることが多いと話題になっていますが、まだまだ男性からアプローチしなければ恋愛に発展しないのも事実です。
男なら意中の相手と恋人関係にまで発展させたいと思うのは自然なことで、連絡先を交換したり食事に誘ったりする場面に直面します。
しかし、連絡先は無事に交換できたけれども具体的にどういう風に接すれば好感を持たれるかイマイチ分からないものです。そこでこのコラムでは意中の相手にできるだけ好感を持たれるように意識すべき心理学をご紹介したいと思います。
好きな人に好きになってもらう方法
好きになってもらう心理学。恋愛においては、「気になる人に喜んでもらいたい」「好きな人の笑顔を見たい」などの気持ちから、自分から「何かをする」ことも多いものです。片思いの段階でも、「ささやかなプレゼントをする」など、自分から行動することで状況が進む、と考える人が多いでしょう。
しかし、実は、気になる相手、好きな相手に「何かをさせてしまう」ことも効果的なのです。心理学的にも多数の研究で実証されています。
この方法を使うことには、性別は関係ありません。また、夫婦やカップルのマンネリ感解消にも役立ちます。具体的にはどんな方法があるのか、考えてみましょう。
占いから学べる「バーナム効果」で話を弾ませる
朝のニュース番組やバラエティ番組の占いコーナーで不特定多数に向けて発信している情報にも関わらずどこか当てはまっていて占い結果を信じてしまうことはありませんか?
それは「バーナム効果」と言って誰にでも当てはまるようなことをあたかも自分にだけ当てはまっているかのように感じてしまう効果を上手く活用しているからです。
例えば、「想いやりを持って接しているけれども、実は自分の利益を考えて行動してしまうことがある」など断言しないような曖昧な言い方をすることを指します。
この「バーナム効果」を会話の中に盛り込むと相手は「しっかりと私のことを理解してくれている」と自分に信頼感を抱く傾向にあるため、意中の相手に誰にでも当てはまる前向きなことを話してみましょう。
例を挙げると「普段は優しい面倒見のいい人だけど、時々辛くなることもあるでしょう」や「コミュニケーション能力が高いし一緒にいて楽しい気持ちになるけど、たまに遠慮してしまって言いたいことが言えなそうな時がない?」など当てはまって嬉しいことを伝えてみると意外とそこから会話が弾むようです。
「栄光浴」似ている芸能人や評価の高い人を言ってあげる
バーナム効果の活用法について分かったところで次に「栄光浴」について解説します。
よく人気の有名人やモデルの「目」や「口」などの一部のパーツが自分と似ていると話す方を見かけたことはありませんか?これは評価の高い人や人気のある人との共通点を見つけることで自分自身の価値を高めようとする心理が働くために起こります。
これも意中の相手から好感を持たれるツールとして十分に活用することができます。実際に活用する場面を想定してみると、まず相手の尊敬する芸能人やモデルを聞き出す必要があります。そこから相手とその芸能人を関連付けていくことになります。
例えば「モデルのAさん」が好きな相手に「そういえば目元とか雰囲気がAさんに似てるよね」と言った具合です。文字だと「だから何だ」と思われるかもしれませんが、実際に会話の中でこういった話題になると嬉しくなるものです。
人間は自分を高く評価してくれる人には嫌な感情は抱きにくいため、積極的に活用していきましょう。
「単純接触効果」好きな人と沢山会って沢山話す
多くの人が相手を評価するときに過去の経験やメディア等から入ってくる情報を基に印象が形成されます。
以前に嫌いだった人に顔が似ているだけで負の感情が沸き起こったり、初恋の人に似ていればトキメキが蘇る具合です。これを聞いてしまうと「どうしようもないじゃないか」と諦めてしまいがちですが、実は第一印象を挽回することは十分可能といえます。
人は「単純接触効果」と言って第一印象に関わらず接触回数が増えるにつれて警戒心が薄れて好意を抱きやすくなる傾向にあります。これは初対面だと外見だけでその人を評価しなければならないため、行動や言動の予測がつかずに警戒心が自然と高まることによって引き起こされます。
そのため、意中の相手との接触回数を不自然に思われない程度に増やすように心掛けてください。ただし、10回以上の接触になるとその人の評価がある程度決まってくるので好感度が上がりにくくなります。
見た目よりも仕事や趣味を「ピグマリオン効果」を使った褒め方
相手から好意を抱かれるために多くの人が実践してるであろう「褒める」行為ですが、単純に何でもかんでも褒めれば良いわけではありません。
多くの人は顔や身体など生まれ持ったものよりも学力や趣味など努力したものに対して褒められる方が高いモチベーションに繋がることが多く「ピグマリオン効果」と心理学的にも注目されています。
女性とあまり話さない男性が陥りがちな「かわいいね」や「その髪型似合ってる」など外見を褒める行為はプラスに働いたとしてもその効果は薄いため、なるべく趣味や特技、仕事などを把握した上でその努力に対して尊敬していることや認めてあげることを意識してみてください。
認知的不協和(の解消)
面倒な人は読み飛ばしてOKですが、どういうことなのか少し知りたい人は、読んでみて下さい。この方法は、専門的に言うと「認知的不協和(の解消)」というものに基づいています。
専門的な、細かな解説はともかくとしまして、「やっていることと、思っていることが一致していないと、人間は不快になる」といったのが、カンタンなメカニズムです。
「嫌いな人に対して、奉仕的な行動を取る」のは、誰しも嫌なものですね。仕事上ではそういったこともあるでしょう。認知的不協和が起きている状態です。この不協和状態を解消するには、その人のことを嫌いでなくなるか、行動を止めるかの二択になります。
この理屈からすると、「特に好きでも嫌いでもない人に、奉仕的な行動をしている」状態も一種の不協和状態ですね。すると人間は、その相手に好感を持ってくると言えるのです。先に「行動」をしてもらい、それに合う「気持ち」を自然と持たせてしまうのです。
…恋において、これを使わない手はありません。
ちょっとした買い物を頼む
ちょっと気になる同僚がいる、あるいは、片思い中の同級生がいる。こういった状況で有効なのは、「今どうしても時間が取れないけど、お腹が空いてしまって…。申し訳ないけどおにぎり一個買ってきてくれないかな?」などと頼むことです。
あなたに対してニュートラル~好感を持っている相手なら、「それぐらいのことであれば…」と応じてくれるケースが多いでしょう。こうしたことを何度かしていると、相手はあなたに対し、何となく好意を持ち出したり、すでにある好意が高まってきたりするのです。
しかも、あなたには、実際におにぎりを買ってきてもらえるなど、二次的なメリットまであるのです。
デートプランを女性に考えてもらう
一般には、デートのプランニングは男性が行うことが多いのではないでしょうか。しかし、時には「今度のデート、どこに行ってどういうふうに楽しむか、全部頼んじゃっていいかな?」などと言ってみるのです。
もちろん、投げやりな感じで言うのではなく、「たまには、そういうのも面白くない?」といった明るく楽しいイメージで話しましょう。
彼女がこれに応じてくれた場合、彼女はとても真剣にプランを練ることでしょう。ネットであれこれ検索したり、あなたがどういった事を好むのか、何度も何度も考えたりします。その結果として、いやでも好意が高まってしまうのです。
この応用で、主に女性が料理をしているのなら、「たまには彼・旦那さんに料理を全面的に任せる日を作る」なども効果的です。
ライトな相談ごとをして、答えてもらう
「相談に対して、真面目に考え、自分なりの答えを出し、アドバイスをする」というのも、相手に対して奉仕的な行動といえます。
気になる人がいるなら、比較的ライトな相談ごとをしてみましょう。例としては、「次にパソコンを買うならどれが良いと思うか」とか「確か猫を飼っていましたよね。今度妹が猫を飼いたいと言うんですけど、注意点ってありますか?」などでもいいでしょう。
相談ごとに関しては、特に男性が女性の悩みなどを聴く場合、「あまり結論を出さず、共感する姿勢を見せるのが良い」ということも言えます。このことを知っている男性もいるため、女性側から今回のテクニックを使う場合、「聴くだけでなく答えを出してほしい」というイメージをしっかり打ち出し、かつ答えの出しやすい相談にします。
服を選んでもらう
似合うコーディネートを選んでもらうのも、良い方法です。友人でも、ある程度親しい仲、あるいは恋人同士・夫婦なら問題なく使えますね。
異性に似合うコーディネートを考えるのは、アパレルのプロでもない限り、かなり厄介な作業です。しかし、特に嫌いでもない相手からなら、頼まれて考えることを苦痛と感じる人もあまりいないものです。
実際に買うかどうかは別として、ファッションサイトのスマホアプリなどを使って、いくつかコーディネートを作ってもらうなどしてみましょう。つねに相手の選んだコーディネートを着る、といった話ではもちろんありません。「少し面倒なことを、相手にしてもらう」のが目的です。
長めのメールを打って、返信してもらう
これはむしろ、メールがさほど得意でない相手にこそ、有効な方法です。注意点としては、相手が長文好きでない場合、「単発で行う」ことです。普段は簡潔に。
「画面をスクロールしなければならないようなメールに対して、2-3行で返信する」というのは、たとえ特に好感を抱いていない相手に対しても、なかなかできないことですね。
内容としては、よほどネガティブでなければ、何でもOKです。たとえば「週末に友達と旅行してきて、あまりにも面白いことが有ったんで、ちょっと誰かに言いたくなっちゃって…長くてゴメンね」とかから、書き出してみてもいいでしょう。
「○○を食べてきたんだけど、□□クンって○○好きだったっけ?」など、「?」を付ける定番テクニックも合わせると、返信はより確実になります。
「うわ、長い。ちょっとめんどくさいなあ」などと思われたとしても、彼・彼女・気になる異性の友達などに「長いメールを打ってもらう」ことを優先するテクニックになります。
たまに、奢ってもらう
近年では、デートの食事では常に割り勘というカップルも増えています。「異性の、年も近い友人」であれば、普通でしょうね。そういった関係で有効なのが、「たまに奢ってもらう」というテクニックです。
「ちょっと今月厳しいんで、奢ってもらえたりしたらうれしいかなあ」などと、軽めに持ちかけてみましょう。ある程度の費用を使ってしまった以上は、あなたに対して、ある程度好感を持たざるをえない、相手側にはそんな心理が発生するのです。
「とにかく女性に奢ればカッコイイ」と考えている男性の考え方などとは、全く正反対のテクニックになります。もちろん、そういうタイプの男性を惹きつけたいなら、どんどん奢ってもらうことですね。
男性も、使える手法です。「あ、ヤバイ!クレジットカード忘れちゃった!何やってんだ俺…。とりあえず頼めないかなあ…悪い」などと言って、何であれば後から女性に代金を払うのでも、効果ありなんです。
誕生日プレゼントをしてもらう
当たり前になっている間柄では使えませんが、そこまでではない関係性で効いてくるのが、「誕生日プレゼントをしてもらう」という手法です。誕生日、ないし誕生日が近いというとき、何気なく誕生日の話をしてみましょう。
この切り出しがちょっと難しいかもしれませんが、「あれ?何でスマホのアラームが鳴ってるんだろう?あ、私今日誕生日だからか」とかでも良いですね。
誕生日話が出てしまうと、「何もあげない」ということには抵抗を感じる人が多いものです。見かけ上軽い友人関係などの場合、数百円程度のもので済ます人も多いでしょうが、価格などは問題ではありません。
「何かを選び、買い(あるいは作り)、渡す」などの行為を相手にしてもらうことが、効くのです。
「奢り」同様、やたらと異性にプレゼントをする男性などもいますね。そのように相手に対し「自分が」奉仕的な行動をしてばかりの人とは、全く違う考えに基づく恋愛テクニックです。
まとめ
様々な心理学的アプローチ方法をご紹介しましたが、いかがでしたか?どうすれば好意を抱かれるのだろう?と悩む人は多いですが、心理学的な効果を狙って接してみれば意外にもカンタンに好意を集めることが出来てしまいます。
ぜひ難しいものと思わずに試しに実践してみて自然に会話の中に心理学的アプローチで紹介した効果を盛り込めるようにできるとモテ期が来ることでしょう。