恐怖症の種類と心理について

恐怖症の種類と心理について。特に危険でもなく、恐れる必要もないのに恐怖を感じてしまうことがありませんか?自分でも不自然に感じますが、実際に直面すると恐怖心をコントロールすることができなくなってしまいます。

恐怖を感じる対象がはっきりしており、その対象を避けることができるでしょう。8つの恐怖症をあげていますが、恐怖にとらわれて日常生活に支障がでる場合を病気と考えます。

 

恐怖症の種類と心理

高いところが怖いという心理〜高所恐怖症

危険ではないが「高い場所が怖くてすくんでしまう」という心理になるのが高所恐怖症です。一般に、住んでいる高層ビルの上階から下を見下ろしたり、旅行先で展望所から遠くを眺めたりすることがあります。

また、遊園地の観覧車から景色を眺めたり、山登りで切り立った山の頂上に登るときもあるでしょう。高所恐怖症の人は高いところに行けば行くほど、怖くて目を開けることができなかったり、激しい不安や恐怖が襲ってきます。

 

「もう動けない」「これ以上進めない」といった心理になり、足がすくんでしまいます。他にも、高いところを想像しただけで、同様の心理になり動けなくなる人もいます。

例えば、台風や嵐、地震や水害などの自然現象です。恐怖から動けなくなることも。家の中から、その情景を眺めているだけで、極度の不安が襲ってくることもあります。

 

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特定の状況が怖いという心理〜広場恐怖症・閉所恐怖症

「ある特定の環境、状況にいることが怖い」という場合もあります。例えば、「大勢の人が集まるから怖い」という心理になるのが広場恐怖症です。繁華街や雑踏、駅のホームやコンサートなどを避けてしまいます。

混雑する時間帯だけでなく、外出することもできなくなってしまうこともあります。また、「閉じ込められてしまうから怖い」という心理になるのが閉所恐怖症です。

エレベーターの中や外出先のトイレの中、トンネルや飛行機、電車や自家用車なども強い不安や恐怖を抱いてしまいます。その場所にいることができないため、生活に支障が出てきてしまうでしょう。

 

 

特定の動物が怖いという心理〜動物恐怖症

「ある動物が怖い」という心理になることを動物恐怖症と言います。比較的、子どもの頃から動物を怖がっていた人に多いでしょう。

へびなどは一般に恐怖を感じることが多い動物ですが、動物恐怖症の人は犬や猫、昆虫やねずみといった比較的怖いと感じにくい動物にも強い不安や恐怖を感じてしまいます。

「この動物に襲われるのではないだろうか」という心理になり、動悸や息苦しさなどの症状が現れることもあります。

 

 

病気にかかって死んでしまうという心理〜疾病恐怖症

「自分は思い病気にかかっているのではないか」という心理になるのが疾病恐怖症です。一般に、癌恐怖症とも呼ばれています。「自分はがんではないか」「エイズではないか」「精神病ではないか」など極端な恐怖を抱いてしまうでしょう。

また、「自分は死んでしまうかもしれない」と思うほど強い不安を感じて、頭から離れなくなってしまう人もいます。

 

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汚染されることが怖いという心理〜不潔恐怖症

不潔恐怖症は汚れや病原菌などで汚染されることを過度に恐れる場合です。例えば、電車の吊り革やトイレのドアノブに「バイ菌がついているかもしれないから、じかに触ることができない」といった心理になります。

他にも、「風邪をひいている人と話すと、ウイルスに空気感染するから話せない」「他の人の箸が入った鍋は不潔だから食べれない」といった心理になることもあります。

一般に、きれい好きな人は潔癖症と呼ばれることがあります。「部屋をいつも清潔にしていたい」「散らかっているのは嫌だ」と感じて、掃除をしたり片付けたりします。一方、不潔恐怖症の人は単なる潔癖症を通り越すほど汚染されることを極端に恐れてしまうでしょう。

 

 

尖ったものが怖いという心理〜尖端恐怖症

尖ったものに恐怖を感じてしまうのが先端恐怖症です。例えば、先の尖った鉛筆やはさみ、ナイフや包丁などです。それらを見たり、持ったりすると、「人を傷つけてしまうのではないか」といった心理になります。

また、包丁などを恐怖で握ることもできないため、料理を作ることができないこともあります。一般に、うつ病の部分的な症状として現れることがあるでしょう。

 

 

寝つくのが怖いという心理〜睡眠恐怖症

睡眠恐怖症の人は寝ることに対する恐怖を感じてしまいます。「寝ると無防備になって、朝までに自分がいなくなってしまうのでは…」「眠ったまま目が覚めず、消滅してしまうのでは…」といった心理になります。

強い不安で寝つくことが怖くなり、いつまでも眠れないといった状態になってしまいます。慢性的な睡眠不足を招き、日中の活動が難しくなることもあるでしょう。

 

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まとめ

不安の対象がはっきりしているのが恐怖症です。健康な人でも不安になることがあるでしょう。「老後の生活は大丈夫だろうか…」「調子が悪いのは何かの病気ではないだろうか…」といった心理です。

このような不安はときどき感じるものです。一方、恐怖症の人はいつもこのような不安を抱えています。それも、耐えがたい極度の不安を常に感じてしまうでしょう。