三日坊主を治す改善方法について紹介します。新しいことを始めても三日坊主で終わってしまう。比較的、誰にでもあることですね。一方、活躍している一流選手たちは練習を欠かすことなく毎日続けることで結果を出しています。
この違いは脳のある部分を刺激することが関係しています。やる気を起こしてマンネリ化せず、あきらめずに習慣にするコツをご紹介しましょう。
三日坊主を治す克服方法
いつもと違ったことをする
どんなに熱く感動したことも脳はマンネリ化させてしまいます。例えば、メタボが気になって始めたダイエット。エレベーターをやめて階段を使うと決めて、最初は頑張って階段を上っていても、疲れてくるとエレベーターに乗ってしまうなどです。
続けるコツは、目線を変えていつもと違うことをすることです。これは脳の海馬という部分が関係しています。音楽を聴きながら階段を上る、エレベーターを使ったら帰りは一駅分歩くようにするなどです。
同じことをしていますが、楽しさや爽やかさが増えるでしょう。感動することも役立ちます。大人は子どもの頃より知識や経験が多くなるため、感動することが減っていきます。
それでも、古くてボロボロになったイスの色を塗り変えて、いい風合いの椅子にするなど、子どもの頃の気持ちを思い出す方法がありますね。いつもの場所を変えたり、いつもと違ったことをしたりして、わくわくすることを増やしましょう。
自分にご褒美を与える
楽しいことや気持ちいいことはまたしたくなります。それは脳のテグメンタという部分が刺激されているからです。例えば、可愛いペットと遊ぶときや好きな音楽を聴くとき、仕事が終わった後食事するときなどが当てはまります。
テグメンタの刺激になることは日常生活で感じる小さな気持ちいいという感情です。しかも、テグメンタが刺激されて、またしたくなるというサイクルはとても強力なため、このサイクルをぜひ生かしましょう。
方法の一つは自分がしたいことを1週間、2週間、3週間と続けることができたら、その度ごとに自分にごほうびを与えるなどです。ごほうびには食事や洋服、旅行など見えるものもありますし、ほめられることや達成感を味わうこと、理解してもらえることなど見えないものもあるでしょう。
始めたジョギングなど、次第に続けること自体が快感になって、そのうちやめられなくなることもあります。楽しい、気持ちいいと思えることを増やして続けていきましょう。
憧れの人になりきる
あの人のようになりたいという思いが強ければ強いほど、脳はなりきってしまいます。これは脳の前頭葉という部分が関係しています。
例えば、テレビでバレリーナが可憐に踊る姿を見ていると、あんなに綺麗に踊れるようになれたらいいなと思い、姿勢を良くしたり食べ物に気をつけるようになったり、急にターンの練習をして見たりと日常の動きに変化が出てきます。
また、プロ野球選手になると強く思い込んだとしましょう。今まで何気なく過ごしていたのに、野球特集が気になってニュースを見るようになったり、毎日の練習が辛くてもこんなの当たり前だとやる気に満ちた真剣な目をして練習を続けることでしょう。
意外と脳はだまされやすいものです。なりきることを活用して脳を活性化させるなら、続けていくことができます。
やる気を起こさせるコツとは?
今日はやる気が出ないと感じてそのままダラダラと過ごしてしまう。実は、やる気を起こさせることは脳の運動野という部分が関係しています。
通常、脳は頭蓋骨に閉じ込められているため外のことは全く分かりませんが、体に刺激があるとスイッチが入って動き出します。例えば、キレイな花を見たり、花の良い香りをかいだりすると、脳はそれが花であると感じて活性化します。
これは、次第にその作業に合わせて体が動き出す「作業興奮」と呼ばれています。同じように、仕事など最初はやる気がなくても、紙とペンを用意して描き始めると、ひとつづつアイデアが浮かんでいつの間にか熱中することがあります。
そのうち「次いでに机の上を掃除しよう」など、他のこともどんどんこなしていくこともあるでしょう。
起きる時間になったら眠くても布団をはいでみたり、気が乗らないときでもパソコンを開いたり、何をして良いかわからないときはとりあえず立ち上がって歩いてみてはどうでしょうか。
やりたくない、行きたくないと思っているときは、いくら待ってもやる気は起こりません。体が動くと脳もつられて動き出し、最初はなかったやる気がいつの間にか作業に夢中になるほど出ていることに気づくでしょう。やる気を起こさせるコツは頭で考えるよりも体を動かすことです。
飽きっぽさを直すコツとは?
あきっぽさと関係しているのは脳の大脳皮質という部分です。誰でも生まれて初めて見たものは感動しますね。例えば、初めてコップを見たとします。
「キレイだ」とか「よくできている」とか「どうして水がもれないんだろう」など不思議に思うことでしょう。でも大きな感動は初めだけで、次は冷静になり驚くことはなくなります。
これは、脳が一度見たものに次第に慣れて適応し、当たり前のものとするからです。難しい言葉で言うと「馴化」、分かりやすく言うと「マンネリ化」です。
実際、運動など楽しく始めたことでも、あきてつまらなくなってやめてしまうことがあります。一方で、馴化が続ける力になることもあります。歯磨きを例に考えてみましょう。
歯磨きは最初めんどくさいと感じますが、しなければいけないと思って続けていきます。そうすると、脳は慣れて気持ちがマヒしてさらに続けます。
そのうち、食べた後は歯磨きしないと気持ち悪いと感じるほど習慣化します。毎日の入浴などもこれと似ています。つまり、あきさせるのも習慣にするのも脳の馴化によって起こるということ。あきっぽさを直すコツはとにかく「続ける」ことです。
まとめ
そもそもマンネリ化は避けることはできません。あきてしまって刺激が減るという状態ではなく、面倒なことでも慣れてしまって苦ではなくなるという状態にしていきたいですね。
脳はちょっとした心がけであきらめず続けていく方に向いていきます。無理せず少しづつ試してみてください。