内向的な性格の人の心理的特徴とは?

内向的な性格の人の心理的特徴について。気持ちが自分に向いていて他人に対して向かない人というのは、周りからするとなかなか本心が聞けずに、何を考えているかわからないという評価を下されることもあります。

会話が極端に下手なわけではありませんが、コミュニケーションをとってもなんとなく無難な答えしか返ってこない、そんな人はどんな考えを持っていて、どんな感じ方をしているのでしょうか。

 

内向的な性格の人の心理的特徴

自分の体調に敏感

内向的な人は、自分の体調に関して人より神経質になりがちです。小さいことから持っている持病であっても、何故この症状が出てしまったのだろうと深く考えます。原因を突き止めるまでその不安は漠然と残り続け、それがストレスとなり悪循環を招くことも。

自分に対して気持ちの矢印が向いているので、いつもとは違う自分になったときの対処が上手くありません。そうなったらなっただ、と楽観的に捉えることを苦手とし、ネガティブイメージにとらわれることも珍しくないのです。

 

しかし、これは悪いことばかりでもありません。いわば常に自分を自分で観察しているどこか客観的な立ち位置にいるので、自分は何をしたら体調が悪くなるのか、どんな症状が出るのか、季節が関係しているのか、この辺りの細かいことがわかります。

自己分析を得意とし、自分でコントロールができない部分は他人事のように考えることができます。だからこそ異常に気付きやすく、無理をしない、安全な道を好む傾向にあります。

体調の小さな変化を見逃さないので、風邪などの早期予防ができたりします。基本的に体調管理が上手いですが、自分で手を付けられないこととなると不安を自分で煽ってしまうことになるのでそことのバランスの取り方が課題です。

 

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気持ちを吐き出さない

内向的性格だと、親しい人であっても自分の気持ちを吐き出さないことがあります。他人に迷惑をかけたくないという思いもありますが、単に自分がそれをしたくないという心理もあります。

理由は様々ですが、弱音を吐くことで自分が周りから弱い人間だと思われることを嫌い性質もあります。強い人間でいたいから本音をさらけ出すことを嫌います。自分の中に生まれた気持ちは、そのままため込む性質が多いです。

 

これがインプットだとすると、内向的な人に必要なのはそれをアウトプットすることです。人に言うという方法で出せないのであれば、有効なのは気持ちを文章化することです。

文字にして気持ちやもやもやしていることが目に見える形になることで、気持ちがどんどん整理されていきます。自分でも混乱していたものがかたづけられいき、書いているうちに本当に自分が思っていたことがわかったり、問題であればその解決策がわかったりします。

 

その日に何が起こったかを書く日記は気持ちを吐き出すのに有効です。この時、出来事だけを書くのではなく、それに対して自分がどう思ったのか、感じたのかを書き添えることを忘れないようにしましょう。

これらの文章はアナログでもデジタルでも構いません。自分しか見られないTwitterアカウントを作って、つらくなったり気持ちが晴れない時に少し書いてみる程度でもアウトプットはできます。これなら内向的で人に自分の思っていることを言えない人でも、抵抗なくできる手段になります。

 

 

他人と比較しがち

自分のことに興味が向くのは、相反するようで実は他人にも同じように興味が向いていることを示します。何故なら、自分のことを知るには、その相場として周りの平均値を知っておく必要があるからです。

例えば、自分はロマンチストだと思ったとして、それが世間一般的にかなりロマンチストなのか、それとも普通なのか、全然そうでもないのか、それを知るのには比較対象が必要です。

 

より多くの信頼できるデータを集めることで自分という人間がわかっていくので、あらゆる人のことを知ることが自分を知ることにも繋がります。内向的だと、他人からどう見られているかにかなり意識が向くので、あまり周りと違う雰囲気をまといたくはありません。

そこで、比較した後にするのが自分の調整です。ロマンチストすぎるとわかったなら、それを日人の前で言わないようにしたり、ちょっと控えた方が良いのだと感じます。

 

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世間的に普通となれば周りから変な風に思われないことを知っているので、自分の性格や気持ちを平均値へと近づけようとするのが特徴です。そのため個性は強いとは思われなくなり、組織の中では特に目立たない人という印象を周りに与えます。

何を考えているかわからないと思われるのは、平均値としてあたりさわりのないことを言うためであり、自分の意見を周りに合わせて調節してしまっているからです。個人的な意見を聞き出そうとしても、その人が無意識下でそれを押し殺してしまっていることがあります。

良く言えば共感能力が高く和を乱さない人であり、一定の壁は作りつつもおとなしめの人とは満遍なく付き合うことができます。人に嫌われることを怖がる意識が人より大きいため、どんな人の意見にもなんとなく同調してしまうと八方美人だとか、嘘つきであるという誤解を招いてしまうこともあります。

 

 

まとめ

内向的な人というのは、裏を返せば他人から傷つけられるのを恐れている人のことを言います。殻に閉じこもりがちで、それをこじ開けようとする人を苦手とします。自分に意識が向いているからとは言え、他人に興味がないわけではありません。

口数が少なく接しにくいと思うような人は、実はとてもセンシティブで繊細な心の持ち主なのかもしれません。付き合う時には、無理して仲良くなろうとはせず、その人が心を開いてくれるまでこちらから心を開くことが必要です。

 

人は、自分が喋った分と同じ量の返しを期待するという性質があります。ですから、相手が心を開いてくれたなら、自分も同じだけ開かないと相手に失礼だという意識も同様に働きます。

そう感じさせることができたなら、その人と仲良くなれる日もそう遠くはありません。難しいのは話しかけるきっかけですが、あまりプライベートに踏み込んだことには触れずに接すると上手く行く可能性が高いです。

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