ネット依存症の人の心理的特徴、治す方法は?

ネット依存の人が増えていますが、ネットのうちでもでもスマホ保有者の人の方がその傾向が高いことが総務省の調査でも明らかになっています。また、厚生労働省の推計でもネット依存の中高生が国内に51万人いることもわかっています。

これらの数字を見るまでもなくネットをやりすぎて自己嫌悪に陥っている人は多いと思います。多くの人がネットのやりすぎはいけないと思いつつ、それでもやってしまうのはなぜなのでしょうか。

ネット依存になるのは本人の元々の性格もありますが、それだけではなくネットには深い魅力と依存する事情が隠されているようです。

 

ネット依存症とは?

ネットを始めるとなぜ止められないのか

昔はテレビを見過ぎる子に親が悩まされましたが、今に時代はネットをやり過ぎが問題になっています。しかし、問題の大きさは、過去のテレビに夢中になるのと比べ物にならないほど大きいようです。

若者のテレビ離れが言われていますが、テレビは与えられた画面を受けるだけで、せいぜい数局のチャンネルに切り替えるだけです。ところがネットの場合は自分の興味のあるものや知りたいものを検索するのですから、飽きることがありません。

それも、ネットをやり過ぎる原因のひとつになっています。

 

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世界でも問題視されているインターネット依存症

ネット依存は日本だけでなく、世界でも問題視されています。生活や人生までダメにしている人も少なくありません。インターネット依存症という言葉がありますが、ネットへ過剰に依存した状態のことをいいます。

アメリカにはインターネット依存を精神疾患と考える研究者たちがいて、アメリカ医療情報学会ではインターネット依存症を正式な診断名とすることを推奨しています。

 

 

快楽物質を刺激するインターネット

インターネットは麻薬に依存すると同じような脳内のメカニズムと、そして怖さがあります。依存は、大脳辺縁系で起こりますが、人間の脳は100種類以上もの神経伝達物質を生産していて、なかでも重要なのがドーパミンと呼ばれる快楽物質です。

ドーパミンは快楽と喜びを引き起こすなど、神経を興奮させて快感と陶酔感を与えます。自分が好きなものをやっている時にドーパミンが多く分泌されますが、インターネットに夢中になっている時もドーパミンが分泌されます。

そのため、薬物中毒と同じように中毒になり、ネット依存症となってしまいます。

 

 

ネット依存症のタイプとなりやすい人の心理的特徴

ネット依存症には次にあげる5つのタイプがあると言われています。

 

SNS依存型

若い女性やさみしがり屋の人に多いTwitterやFacebook、mixiやInstagramなどのSNSをついつい見過ぎてします。

 

メッセージ依存型

LINEやSkipe、チャットなどが止められない依存型で、SNS依存型と同じく若い女性やさみしがり屋の人が多いです。

 

ネットサーフィン依存型

日常的にネットを見る癖のある人が陥りやすく気になることや興味のあること次々検索したり、あるいは意味もなくネットから離れられずに用
もないのにネットを検索してしまうたいぷです。

 

コンテンツ依存型

Youtubeの動画や2ちゃんねる他、yahoo!知恵袋などを見続けてしまう。このタイプの依存型もネットサーフィン依存型と同じく、日常的にネットを見る癖のある人が陥りやすいです。

 

ネットゲーム依存型

オンラインゲームを始めたら止められずに長時間やってしまう依存型で女性には少なく、若い男性や学生に多いです。

上記がネット依存症のタイプと陥りやすい人とされています。

 

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インターネットゲーム依存症の恐さ

ネット依存は深刻なものがありますが、なかでも深刻な悩みとなるのがインターネットゲーム依存症です。インターネット依存症になっている人の多くが、始めは軽い気持ちで始めています。

しかし、始めるとネットゲームのレベルを上げることに夢中になってしまい、お金がなくなれば親の財布から盗んででもやりたくなってしまうのがネットゲームです。

 

お金が無くてネットゲームができないときの落込みは酷く、発狂しそうになってしまう人もあり、それほど怖いのがネットゲーム依存です。アルコール依存症や、薬物依存症のように中毒になってしまうのがネット依存症で、自分では止められなくなってしまいます。

昔のゲームの場合はいつかは飽きる時がきますが、オンラインゲームの場合は消費者を飽きさせないよう定期的なメンテナンスを行うなど様々な工夫を行って、消費者の興味を引き付けようとしまから、ネットゲームは飽きるときが来ません。

 

 

だらだらスマホを治す方法

ネットゲーム依存に次いで多いネット依存症が、常にだらだらとやりつづける「だらだらスマホ」です。朝起きたらすぐやって、お昼や休憩の時間にもやって、そして深夜までやる人が少なくありません。

電車の中は時間が有効に使えるからと、自己嫌悪に陥ることもなくスマホが出来るので、多くの人が電車内でスマホをやっています。とにかくやめられないだらだらスマホをやめたくて、色々な人が実に様々な工夫をしています。

  • ・スマホをベッドに持ち込まない
  • 寝るときにベッドのそばで充電するのをやめる
  • スマホのアプリを最小限にする
  • ニュースサイトは時事内容だけをみる
  • スマホを使う目的をはっきりさせる
  • やめられないという罪悪感をもたない(人には気晴らしやストレス解消や気分転換も必要)
  • スマホを解約してガラゲーに戻す
  • スマホを親に預け長時間使わないように管理してもらう
  • ネット以外に夢中になれるものを探す

様々な工夫をして、七転八倒をしながらやめようと苦労していることがよくわかります。

 

 

精神論では治すのが難しいネット依存症

気合や気力などの精神論で治すのが難しいのがネット依存症です。ADSLの前のアナログの時代は、ネットに接続している時間だけ電話料金がかかりましたから、やり過ぎはそれなりにセーブできました。

しかし、それでも当時の人達はチャットに夢中になり、「今月は8万円使っちゃった」とか、中には「10万円使っちゃった」と書き込んでいる人もいました。

 

お金を使いすぎて困ると思いながらも、それでもやめられないのがネットです。しかし、たかがネット、されどネットで、人生を狂わせる人まで出てくるのですから問題が大きいです。

対策として、一日のうち一定の時間以上はできないスマホが販売されたら良いのでは?と考えている人もいますが、それが実現すれば一番深刻なネットゲーム依存症の人がだいぶ減るのではないでしょうか。

とにかくインターネット依存症を防ぐ早道は、物理的遮断のようです。今は、ネット依存症を治療する専門病院もありますから、どうしても困ったら受診することをおススメします。ネットで検索すると、全国の「ネット依存症」を治療する病院や医院、クリニックの名前と所在地がわかります。

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