同じ間違いをくり返してしまう人の心理とは?

同じ間違いをくり返してしまう人の心理について。間違えることは誰にでもあるものです。まじめな人ほど間違えると「恥ずかしい」「過ちを犯した」といった心理になり、「自分はダメな人間」と落ち込むことが多いでしょう。このような傾向は幼い頃、間違いを叱る先生や点数を過度に気にする大人に囲まれていたことが関係しているかもしれません。

大切なのは、間違えることではなく間違いをどのように生かすかということ。間違えることは前提として、間違いをきっかけにしてどのように正解を見つけていくかが重要です。

そうすれば、間違いをただ落ち込むだけにするのではなく、本当に理解するためのチャンスととらえることができるでしょう。ここでは、間違いをくり返してしまう人の心理と対処法をご紹介しましす。

 

同じ間違いをくり返してしまう人の心理

思い込みが激しいという心理

間違いを繰り返してしまう人の中には思い込みが激しい傾向の人がいます。何かひらめくと「これだ!」とすぐに飛びつき、その考えから離れることができないといった感じです。ディスカッションしても1つのパターンに固執したり、自分勝手で強引な論法を進めてしまうことが少なくありません。

考えの「視野が狭い」ため、判断を間違えてしまうことが多いのですが、まれに大当たりすることもあるため、周囲から「直感が鋭い」と誤った判断を受けることもあります。

 

また、自分が有能に見えるため、プライドが高く他の人を下に見る傾向がありますが、配慮が足りずケアレスミスも多いため、周囲から煙たがられることも多いでしょう。対処法は「相手は理解しているはずだ」「言ったはずなのに」と思い込まないようにすることです。

仕事上のやりとりはメモやメールを使って、自分が言ったことを確認できるようにすることもできます。なるべく、家族や友人など味方になってくれる人を増やしましょう。

 

スポンサーリンク

 

なかなか進まないという心理

間違いを繰り返してしまう人の中には、新しいことに取り組まないために、視野がまったく広がらないという傾向の人がいます。仕事なども、それまでの自分の経験値だけで物事を判断してしまうことが少なくないでしょう。

誰でもうまくいかない時、「こうしたらどうだろうか」「あの方法はどうだろうか」と試行錯誤するものですが、なかなか進まない人は無駄な繰り返しが多く、いろいろな方法を選択するスピードが遅い、つまり無駄が多いというのも特徴です。

 

この場合、考えていることを書き出して見ることが解決への道になります。仕事や日常生活の問題などリストアップしてみましょう。「これではうまくいかなかったから、次はこの方法で」といった感じでともかく紙に書いて見ることです。

何が足りないのか、何ができるのかヒントを得ることができます。また、ネットや書籍、人に聞いて見るなどして今までとは違う方法で知識や方法を得ることも重要でしょう。経験を積むことで克服することも増えていきますので、自分の経験値を増やしていきましょう。

 

 

おとなしくついていくといういう心理

特に日本人に多いタイプですが、誰かが「こっち」と言えばこっち、「あっち」と言えばあっちと、みんなが行く方についていくという傾向です。一般に付和雷同とも呼ばれますが、多数派を占めているでしょう。

例えば、同僚とランチメニューを決める時、「どれにする?」「どれでもいい」「しょうが焼き定食にする」「じゃあ、私も」といった感じです。みんなと同じことをしている限り安心感があるため「居心地が良い」と感じたり、その状態で満足していることが多いため、そこから「抜け出そうとしない」という心理もあります。

 

「和を保つ」「相手を傷つけない」といった日本人の長所ともいうべき傾向が関係していますが、自分の意見と他の人の意見とのバランスを考え過ぎると、自分がなくなってしまうという欠点もあります。

さらに、自分で考えないで周囲に従ってしまうという間違いも起こりやすくなるでしょう。対処法は異なる価値観を持つ人と出会うことです。「かわいい子には旅をさせろ」ということわざは旅をすることで視野を広げるという意義も含まれています。自分とまったく違う価値観や行動様式で生活している人がいることを知る機会を増やしていきましょう。

 

スポンサーリンク

 

自分の間違いを認めようとしないという心理

どんなに情勢が不利になっても自分の間違いを認めようとしない頑固な人も、間違いを繰り返してしまうことが多いでしょう。よく言えば粘り強い人、悪く言えば意地っ張りな人とも言われます。

はっきりした根拠や理由があってもプライドが邪魔して間違いを認めることができなかったり、常識的に考えて「これでやっていこう」となっても、どうでもいいところにこだわりを持っているため、「リスクは最小限に」「別のケースも起こりうる」などなかなか同意しないと言った傾向もあります。

この場合の対処法は判断力が低下しないために客観性を持つように努めることです。他の人の意見を聞かずに一つのことに固執する人は損をすることも多いでしょう。感情面というよりも、損得で考えるという視点は自分の考え方を自主的に変えるきっかけになります。

 

 

都合のいいように解釈するという心理

特に女性に多いのがこのタイプです。耳で聞いていますが頭で理解していないため、自分の良いように解釈します。理解できなかった部分はそれで良いと思い込むため悪気もありません。意外なのですが、本人にとっては反対意見なのに賛成意見のように聞こえてしまうのです。

これは集中力や厳密さにかけることが関係しているのかもしれません。細かいミスが多くなりますし、使う単語がいい加減だったり、自分だけが理解できる文章を書いてしまう特徴もあるでしょう。

この場合の対処法は、人の話をじっくり聞くよう訓練することが重要です。また何かを決定する時は2人以上の人の話を参考人したり、報告書や企画書を提出する時は友人や家族にチェックしてもらうと良いでしょう。

 

スポンサーリンク

まとめ

同じ間違いを繰り返してしまう人は性格や思考のパターンが関係しています。自分にどのような傾向があるかを見極めて対処しましょう。本当の意味で間違いから学ぶ人は「どうして間違えたのか」という原因を分析して、「どのようにすれば間違えないのか」という理由を考える人です。考えることをやめずに続けていくなら、徐々に考え抜く力がつき、解決策を見つけることができるでしょう。