離婚した時の子供の心理とは?どんな気持ち?

離婚した時の子供の心理について。子供がいる家庭であっても、様々な事情があり離婚に至るという夫婦は多くいます。離婚自体が悪いことではありませんが、子供の立場になって離婚というものを考えてみる必要があるでしょう。

「離婚しようと思って」「離婚することになったから」と言われた子供は、何を感じ両親にどんな思いを抱いているのでしょうか。

 

両親が離婚した時の子供の心理

どうにかして回避できないか

微力ながらも、「自分に何かできないか」「どうにかして離婚を食い止める方法を見つけなければ」と、子供なりに必死に考えていることもあります。

離婚について伝えた後、やけに両親のご機嫌をとってきたり、良い子を演じる子供は、二人を再び繋げようと必死になっているのでしょう。両親が笑うようになって楽しい場を作れば、もしかしたら離婚を考え直してくれるかもしれないと、子供が今できることを精一杯している状態。

 

どうしても離婚という選択をしなければならない時は、子供のこうした優しい気持ちや気遣いを無駄にしないようにしたいものです。

「ありがとう」「○○のおかげで嬉しい」と前向きな言葉をかけるだけでも良いです。子供なりの気を遣った努力や優しさを受け止め、夫婦が決断する選択に責任を持って対応するようにしましょう。

 

スポンサーリンク

 

自分のせいじゃないかと心配

夫婦の問題であっても、子供が責任を感じてしまうということもあります。特に幼い子供であれば、事情や原因が分からないために、「僕がいるから?」「私のせいかな?」と、離婚を自分のせいじゃないかと心配してしまうことがあるのです。

親の中では、「離婚自体は子供には関係ないことだから」と多少思ってしまうかもしれませんが、子供が自分を責めているとしたらそれは親の責任です。

 

例えば「子供がいたから今まで一緒に居たけど」とか「子供がいなかったらすぐにでも離婚してるのに」など、無意識に親同士でこうした発言を子供の前でしてはいなかったでしょうか?

だとしたら、子供は自分がいるせいでと、自身の存在を否定するようになり、「いちゃいけない存在だったんだ」と誤解してしまう可能性もあります。

もし離婚の話を子供に伝えた時、「僕のせい?」「私が悪い?」と聞いてくるようであれば、自分のせいでの離婚じゃないかと心配しているはずです。安心まで与えることができなくても、せめて不安や心配を取り除いてあげるよう接してあげましょう。

 

 

友達や環境の変化に恐怖心が出てくる

両親が離婚しそうだと察知できる年齢の子供であれば、自分の将来や今後の生活に恐怖心が出てくる場合があります。両親が離婚することによって住む場所も変わってしまうという環境の変化と、友達と離れ離れになるという不安から、追い詰められた思いを抱く子供も少なくありません。

仲の良い友達がたくさんいたり、なかなか心を開けない性格なのに打ち解けられた友達ができていた場合、両親が離婚することの寂しさ以上に、友達や環境の変化に恐怖心を覚えます。

 

ある程度自分に意思で行動出来たり選択できる年齢になれば、両親の離婚を「そっか」と受け止められる子供もいます。しかし自分の周りの変化に、やはり子供はまだすぐには対応しきれません。

「これからどんな生活になるんだろう」「新しい友達はできるのかな」「今の友達とは会えなくなるのかな」と、自分自身について不安を抱えてしまうものです。時間をかけて整理し受け入れるためにも、なるべく早い段階で伝えるという方法も考えておきましょう。

 

スポンサーリンク

 

その方が良いと思っていた

あっさりと離婚を受け入れる、「いつするの?」「まだなの?」と急かしてくるような子供の場合は、かえって離婚した方が良いと感じていることもあります。

子供だからといって、必ずしも両親がそろっていないと満足できない、安心できないというだけではなく、「そうした方が良いと思っていた」と親以上に冷静で大人な思いを持っている場合もあります。

 

例えば母親が父親から暴力を受けていたり、何度も母親の不倫によって父親が傷ついていたりなど、傷つけあっている両親を間近で見ていた子供であれば、「離婚した方が良いと思うのにな」と思うでしょう。

「離婚したら子供がかわいそう」「子供のためにも離婚だけは避けないと」と思ってしまいがちな問題ですが、子供の気持ちを聞いてみると、親が思っている以上に大人なケースもあるものです。

一人で我慢したり思い込むのではなく、子供の意見を聞いてみるということも、離婚では重要かもしれませんね。

 

 

まとめ

「離婚」と聞くと、どうしてもネガティブなイメージ、マイナスなイメージを持ってしまうでしょう。子供がいれば尚更、離婚を考えても行動には移せないという親も多いものです。

しかしどうしても耐えられない、一緒にいることが難しいという場合は、自分のことだけではなく子供の気持ちも大事にすることが大切ですよね。子供がどう思っているのか聞いてみると、予想していた言葉じゃないものが返ってくることも考えられるでしょう。

スポンサーリンク