留学後のメリット、デメリットなどの心理とは?

留学後のメリット、デメリットなどの心理について。お金や就活のことを理由に留学しないという人もいますが、高校生や大学生のうちに留学をする機会そのもは増えています。

思い切って海外に飛び出した彼らのその後、帰国してからの生活にはどんな影響を及ぼすのでしょう。まだまだ成長過程な学生が海外に住むことによって起こる心の変化を見てみましょう。

 

留学後のメリット、デメリットなどの心理

マルチな考え方ができるような心の成長をする

日本という島国で生まれ育った人からしたら、海外では驚くような習慣がたくさんあります。それを目の当たりにする学生は、旅行ではなく留学でそこに住むわけですから影響を受けないわけがありません。

語学留学か交換留学かにもよりますが、どちらにも共通して言えるのは彼らの考え方が随分と柔軟になるということです。国や地域が違えば習慣や考え方が違います。それを吸収していくので、少なくとも2か国の習慣を知り日本の比較対象ができます。

 

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今まではネットで知る情報だけで比較していたものがリアルに自分の身の回りから判断できるようになり、現地の考え方を咀嚼します。すると、日本で見てきた物事が違うように見え、あらゆる角度から見られるように心が変化します。

留学して視野が広がるとはよく言いますが、これは本当に学生にとっては核心を突いた言い方です。日本だと、例えば先進国の中では女性蔑視をしている国ですが、他の先進国ではレディーファーストがありますね。

 

それを知ってはいても、実際に女性が男性から「僕が歩くのが早かったら言ってね」など、日常の中で彼氏ではないのに気を使ってくれる文化に触れるとハッとさせられます。

男性がそれを見て良いなと思ったら日本でも実践してみようと思うかもしれませんし、海外へ出て行った人が取り込んで持ってくる思考は増えれば触れるほどより良い方向へ行きます。

 

特に語学学校に行っていた人は、そこは現地の言語を取得しようと世界各国から人が集まったまさしく小さな地球です。それぞれの人の考え方を世界中から集められるので、心の発達の仕方は目覚ましいものがあります。

しかし、郷に入っては郷に従えということわざがあり、出る杭は打たれる日本ではせっかく得た心の成長を披露できない場合があります。

 

 

上手く行かなくてもどっしり構えられるようになる

特に大学生が留学すると、帰国後は就活で不利になることもあります。もしそれで思った年に就職できなかったとしても、留学経験者はあまり悲観的にならない傾向があります。

物事を大きな視野でとらえられるようになったので、人生における失敗に対して他にも道があることを見て取れるのです。世界には色々な人がおり、大学進学先として選ぶのが海外である人や、一つどころにとどまらず事業を独自で展開する人などを見てくると、自分の歩んできた人生は狭いと感じ始めます。

 

特に皆が一緒なら良しという暗黙の了解がある日本では他の道に目を向けにくい世界になっているのですが、それから脱却できるようになります。その世界はとても新鮮で、今までどれだけ狭い世界を広いと感じていたのだろうと思うのも特徴です。

ここから世界へ羽ばたく人も出てきます。生活の拠点を海外へと移すことに大きな抵抗は感じません。就活で失敗して最悪の場合は自ら死を選ぶなんて高学歴の学生のニュースもありましたが、ここで視野を広げることができるとそこまで追い込まれる前に他の道を発見できるかもしれません。

勉強し、就職し、結婚し、出産し、子育てをする。このどこかで何度か躓いたって、考え方が広がっていれば世界規模でのあらゆる解決策を模索できます。それを知っているのと体験しているのとでは雲泥の差があるのです。

 

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日常がつまらないと感じる

留学した後の生活が良いものになるとは限りません。特に海外に憧れを持っていた人からしてみれば、帰国後は刺激がなくなってしまうことになります。一度憧れた地へ出向き、帰ってきてからの数週間はつらいこともあります。

逆カルチャーショックと言い、日本に馴染めなくなる人も。見たもの全てが刺激的だった日常から、生まれた時から変わらない日常に戻ってきて気が抜けてしまうのです。留学という大きな目的をやり遂げて「燃え尽き症候群」になってしまうと、何事にもやる気がなくなってしまいます。

 

多い傾向としては、英語が好きで高校や大学では英語を専門としており、そこから夢の留学をしたという場合です。帰国後日本で就活をしようとした場合、ここまで頑張ったのだから英語を使った仕事に就きたいと思っても、意外と見つからないことも。

すると今までの熱意が消え、どうしたら良いのかわからなくなっていきます。次の目的がすぐに見つかる人は良いのですが、1つのことをぎゅっと突き詰めてきた人からしたらそれはなかなか難しいこととなります。

 

楽しかった毎日は写真をたくさん撮ってSNSにアップしていたのが、帰国したとたんに一切しなくなってしまうのもこのような人のタイプに多いです。誰に見せても「普通」と思うような物しか見えず、投稿内容を見失ってしまうのです。

留学した後の心の成長は見込めますが、このように悪い方向へ行ってしまうことを防ぐためにも帰国後のプランを考えておくのは大切なことです。

 

 

まとめ

さて、ここまで留学経験者のその後の心の動きを見てきましたが、いかがでしたか?月並みな言葉が「視野が広がる」ですが、これはその留学経験者しかわからないもので、心の成長をしっかり遂げている証拠です。

学校で学んだ内容ももちろん重要ですが、役に立つのは人生において躓いたときに人より多くの選択肢が見えることではないでしょうか。それを留学という方法で見つけ出せるようになるのは強い人間になれるということで、多感な学生のうちからその経験ができるのは大変貴重です。

一方、帰国後の目的がはっきりしていないと燃え尽きてしまうことも書いたように、悪い方向へ行ってしまわないよう配慮する必要もあります。人と違った道を歩む人も多くなりがちですが、たとえそれで失敗したとしても留学先で得た知識が助けてくれるでしょう。目には見えないその人だけがわかる成長で、自分の人生を思う方向へ持っていくことができます。

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