就職活動がうまくいかない人の心理的特徴とは?

就職活動がうまくいかない人の心理的特徴について。多くの人が一度は通る道が就職活動。時代によって100年に一度の氷河期と言われたりもしますが、特に内定が出る率が低いわけでもないのに就活が上手く行かない人もいます。

素晴らしい学歴を持っていたり、周りからの評価が高かったりするのに結果が出ない、そんな人の心理的特徴にはどんなものがあるのでしょうか。

 

就職活動がうまくいかない人の心理的特徴

視野が広すぎる

視野が広いことは良いことです。働くと言っても、まだ大学生だったりするとその視野というのは面接官から見ればまだまだ狭いもの。ですが、中には豊富な知識と経験を持ち合わせ、同年代より視野が広がっている人がいます。例えば大学在学中に留学して世界を見てきたとなると、その人の考え方は豊かになります。

そのようにして物事が見えすぎてしまうと、「今の就活で本当に良いのか」という漠然とした疑問から、「今自分がいる世界は狭いから、もっと広い世界に行くべきではないのか」と自分の在り方に対しての疑問も生まれます。

 

疑問をいだきながらも、とりあえずは就活をしなければいけない時期もあります。出る杭は打たれるので、真っ黒のスーツに身を包み、髪も黒染めにし、清潔な格好に着替えます。

皆と同じことをしていることに疑問をいだきながら挑む就活は、自分自身が迷っている段階なのでそれを面接官は鋭く見つけます。だからいくら豊富な考え方を持っていても、それがあだとなり結果に繋がらないのです。

自分の考えがまとまってから出直せば良いのですが、「新卒」という肩書きがなくなれば企業が内定を出す確率は下がるのが今の日本です。大学卒業までにとりあえずどこか一つは内定が欲しい、そう思うなら、視野が広すぎることは就活ではむしろデメリットになってしまいます。

 

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嘘がつけない

就活の面接の場では、自己PRと志望動機はよく聞かれる質問です。この時、まさか「御社は第23希望です!」なんて言えるはずもなく、言うとしたら必ず第一希望であることを伝えなければいけません。エントリーする会社は80や100が普通で、面接を受ける数も相当数あります。

それなのに、どこにでも第一希望だと伝える必要があるのです。これを苦にする正直な学生は、嘘をついたとしても見抜かれてしまいます。就活の性質上、一つの会社の採用試験が終わってから別の会社を受けることは大変非効率的です。

 

エントリー、履歴書の送付、数回にわたる面接、グループディスカッション、これらを複数の会社と並行して行います。だからどうしても嘘は出てきてしまいます。就活の面接は演技の場だ、という本もあるくらいで、いかにうまく嘘をつけるかが勝負という人もいます。

一方で、面接では正直に答えないと必ず矛盾が生じ、面接官にそこを突かれるという本もあります。どれが正解かわからない中、模索していかなければなりません。正直に言うとしてもやはり第一希望でないとは言えないため、嘘をつくことに抵抗がある良心的な人は就活で手こずります。

 

 

自分本位になってしまっている

会社に自分を売り込む時、大学では自分の興味のある業界を調べるよう言われます。就きたい職業に就ければ言うことはないので、自分の希望の会社探しをします。ところが、それだけでは自分にとってだけ気持ちが良く、会社にとってその人材が欲しいかどうかまで頭が回っていません。

会社が起用するとすれば、自分たちの会社にその人を雇ってメリットがある人です。いくら立派な学歴、ボランティア精神、留学経験、部活動実績を持っていたとしても、それがその会社にとって有益ではないと考えれば落とされます。

 

自分で自分を褒める場ではあるものの、それが相手のためになるものを選ぶのが重要です。「この仕事がしたい!」という熱意だけではダメなのです。それに気づくのは人から言われたときであり、自分から気づくことは難しいです。

だから偶然その会社が自分という人間に興味を持ってくれたときだけ内定が出ることになり、効率的な進め方にはなりません。運が悪ければどこからも内定が出ないということもあります。

 

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マニュアル人間

面接では、聞かれるであろう質問を事前に予測し、それに対する答えを暗記する方法があります。そのため、学生の大半は機械的な回答をしますが、それが就活だと認識されています。ですが、想定外の質問が来た時、マニュアル人間では太刀打ちできません。

いつもしている日本語でも会話なのに、面接という場では緊張もあり、上手くアドリブ対応できないのです。きちんとしなければいけないという完璧主義のタイプに多く、臨機応変に物事に対応できないと判断されます。

 

むしろ自然に本音で語ってくれた方が良いと感じる面接官であれば、このような他の会社が聞かないような質問もしてくるでしょう。和やかな雰囲気で話が運ぶ面接なら対応できるかもしれませんが、圧迫面接なら余計に言葉に詰まってしまいます。

圧迫面接とは、その人のストレス耐性を見るためにあえて相手を追い詰める面接です。一人の就活生に対し、幹部が7人程度が寄ってたかって矛盾点を何度も繰り返し指摘するということもあります。

そんな状況下でも適切な対応ができれば、内定が出ます。マニュアル通りに進めることしか頭にないと、一度言葉が飛んでしまえばそれ以降がグダグダになってしまい、マニュアル人間に多い失敗と言えます。丸暗記ではなく、多少は相手と雑談をする余裕がないといけません。

 

 

まとめ

どうしてあの人がまだ内定をもらっていないのだろう、何故うちの子はこんなに成績が良いのに落とされるのだろう、そう思っている人は少なくありません。それには自分では気づきにくい心理的特徴があります。

これらに気づき、改善していく、模索していくことで内定の出やすさは変わってくるでしょう。一度で上手く行かなければ、それを振り返って自己分析を繰り返し、どこがいけなかったのかを探ることが大切です。

性格を変えることはできませんが、場数を踏むことで面接慣れしていくことはできます。発言内容を変え、就活が上手く行かない人の心理的特徴を避けてみましょう。集団面接では、周りの答え方も参考にすると良いですね。

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