同じ失敗、ミス、過ちを繰り返す人の心理について。何度も同じ過ちを繰り返し、周りにいる人に迷惑ばかりかけている人と出会ったことはありますか?大人になれば皆責任感を持つようになるとは限らず、中には迷惑をかけても、かけている自覚がない人もいます。
周りにいる人、関わる人が大迷惑してしまう、過ちを繰り返す人の心理とは一体、どんな心理なのでしょうか。
同じ失敗を繰り返す人の心理
今しか関わらないと思っている
末永く付き合っていく人、これからも深く付き合っていく人に対しては責任を多少なりとも持つのに対し、「どうせ今しか関わらないし」「これが終わればもう会うこともないし」と、接点の薄さによって責任感を持てないという人がいます。
「今」が過ぎてしまえば、その相手と関わることがないため、相手の存在を軽く見ているのです。
人と関わっているという認識がなく、「今が良ければそれでいい」という感覚の持ち主は、過ちを繰り返すタイプに多い性格です。このような人との関わりによって迷惑をかけられるようであれば、その人から離れることをおススメします。
「過去の経験と同じ」という認識がない
過去に失敗やミス、過ちを犯している場合、そこから自分の行動が間違っていて、他の選択をしなければならないということを学べているはずです。
しかしその場面場面で、新たな状況と向き合っていると感じてしまう人は、「これは過去の経験を活かすべき」「過去と同じ状況にある」と思うことができないのです。
一つ一つ似たような場面であっても、場所が違う、意見が違う、相手にしている人が違うと感じ、「新たな場面」と判断します。
そのために、過去の経験と同じことをしているという感覚を持てず、過ちを繰り返してしまうのです。確かに、全く同じ状況に出くわしたりすることは少ないですが、「似てる」という意識は持てるはずですよね。
「あの時こうだったから、今回はこうしよう」と、経験から学ぶことができておらず、同じ過ちを何度も繰り返してしまいます。
このような人の場合は、周りから「あの時みたいになるよ」と忠告されないと気付けません。親しい人、身近な人は、忠告することがその人のためになると思って、声をかけるようにしてみましょう。
自分のことしか考えられない
自分のことを誰よりも考えられるのは自分ですが、自分だけに囚われてしまっていると、同じ過ちを繰り返してしまうことになります。
問題に直面した時などに、「自分はどうしたいか」「自分は何が必要か」をまずは考えてしまい、他の人の気持ちや状況を考えることができません。
他人の立場になってものを考えることができないため、当然その人の思いを考慮することができず、自分勝手な行動や考えばかりになってしまいます。
「こうしたら迷惑に思われるよな」「自分だったら嫌だな」と、相手目線で考えられないため、周りを巻き込んででも自分の都合ばかり優先してしまうのです。
楽しみが目の前にあれば他を犠牲にしても楽しんでしまうという、多少理性に欠けたところもあり、周りの人が呆れてしまうこともあるでしょう。
周りに迷惑をかけても、心配や不安を与えても、「自分さえ良ければ良い」という考えを持ち続ける限り、周りにいる人達は迷惑をかけられ続けてしまいます。
大人になっても尚、こうした考えを持ち続けてしまう人は、大抵そのまま一生を過ごすこととなり、どんどんとその人から人が離れて行ってしまうのです。
言われたことを覚えていられない
人から言われたことを覚えていられない、あるいは聞いていないという人も、過ちを繰り返す人に多いです。叱られたり注意されても、その場で聞き流してしまっているのです。
迷惑をかけないでと言われても、悲しいと言われても、その人の心には響いておらず、その場では「ごめん」「分かった」と言っていても、理解自体はしていないのです。
その上、いつ誰にどのような迷惑をかけたかまで忘れてしまっているため、同じ人に何度も迷惑をかけることがあり、見放されたり呆れられたりし、「なんでそんなに怒ってるんだろう」「そんなに悪いことしてないのに」と、逆に不満を持ってしまうこともあります。
何度も同じ過ちを繰り返す人は、これまでの自分の行動で周りに迷惑をかけ、またそこで言われたこと、叱られたことを覚えていられない、または聞いていないのです。
いくら信じて相手を正そうとしたり教えようとしても、一向に改善されず、見守っている側、信じている側が、損をしてしまうのです。
まとめ
一度や二度の過ちであれば、「次に期待する」とか「これからも信じる」と思えるかもしれません。
しかし、同様のことを何度も繰り返されてしまえば、信じている気持ちを裏切られたような感覚を持ち、期待することがバカらしく思ってしまうでしょう。
このように、過ちを繰り返す人には、責任感や自覚というものが足りていません。大人になってしまっている今、これから教育したり正そうとしても、無意味になってしまう可能性が高いのです。