ストレスを感じやすい人の心理的特徴とは?

ストレスを感じやすい人の心理的特徴について。ストレスが過剰になると、うつ病や神経症、心身症などさまざまな病気を招いてしまいます。意外にも、抱えている病気に心のストレスが関係していることもあるでしょう。

欧米に比べて、日本は心のケアが非常に遅れていると言われています。その理由の一つに、疲れきっていても頑張り続けるなければならないという日本の社会傾向があげられることも。心理的・社会的ストレスで病気にならないために、ストレスを感じやすい人の心理をご説明します。

 

ストレスを感じやすい人の心理

生まれつき弱いという心理

毎日元気に遊ぶ子どももいれば、なんとなくいつもどこか調子が悪そうな子どももいます。特に、病気ではないのにのに、子どもの頃からすぐ熱を出したり、下痢をしたりする人がいます。

大人になっても、頭痛やめまい、便秘になったりと、体の不調が続くことでしょう。女性であれば、月経不順など婦人科系の悩みを抱えることが多いもの。

 

幼い頃から、周囲の子どもたちより学校を休みがちだったり、すぐに不調になることが多かった人は「生まれつき弱いから…」という心理になることがあります。

通常、体にはストレスの刺激に抵抗する力が備わっています。ですが、不調になりやすい人は生まれつきストレスに抵抗する力が弱い体質の場合もあるでしょう。

 

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もともと体力がないという心理

ストレスの刺激に対する抵抗力はストレス耐性とも呼ばれます。実は、ストレス耐性はそのときの体力にも左右されます。例えば、仕事の過労や病気の後などは体が弱っているため、普段よりも風邪などひきやすくなっているでしょう。

特に、インフルエンザなど流行性の病気が多い時期に体が疲労していると、すぐに高熱や悪寒などウイルスによる症状が現れてしまうことがあります。

これは、体の自律神経系や内分泌系の働きが低下して、ストレスの刺激に対する抵抗力が落ちるから。もともと体力がないという人は喉の痛みや鼻づまりなど不快な症状に敏感なため、「またひどくなって寝込むかも…」とすぐ心配になることもあります。

 

 

なんでも完璧にしたいという心理

几帳面な人ほど、「なんでも完璧にこなしたい」という心理になることがあります。ですが、この性格がストレスを大きくさせてしまうことも。

例えば、情報化社会と言われている中で、「全ての情報を得た上で仕事を進めたい」と思い、情報収集をしていく人がいます。結局、情報量に混乱し、かえって仕事が進まず、負担を抱えることになります。

 

働く女性であれば、「仕事も家事もすべて100点満点でこないしたい」という人もいるでしょう。息つく暇もなく頑張ってしまい、負担が限界を超えて、心や体を壊してしまうことがあります。

学生であれば、「今日はこの範囲まで終わらせる」と決め、睡眠時間を削って必死に勉強するあまり、睡眠不足から翌日ダウンしてしまう人もいます。

 

 

周りに合わせるのが苦手という心理

物事にこだわりやすい人や柔軟性が乏しい人は、「自分から合わせるのは苦手」という心理になりやすいでしょう。例えば、仕事での作業やプレゼンの仕方など、「今までのやり方でなければ」と固執します。

また、状況が変化していても「他の対応は思いつかない」といった感じです。少子化やネット社会の影響で、人間関係が希薄になっている現代。

若い人の中には「人付き合いは負担だ」という心理も働き、同僚や上司から食事に誘われても拒否し、人間関係が悪化することもあるでしょう。自分から周囲の人や物事に合わせにくいと、トラブルが生じてストレスを増やしてしまうことがあります。

 

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どう思われているか不安という心理

周囲に気を遣いすぎる人もストレスを強く受け止めてしまいます。例えば、家族のために家事をこなす専業主婦は早起きして子どもや夫を送り出し、日中は家事や姑の世話に追われ、夜は遅くに帰宅する夫を待つといった一日かもしれません。

「家族のためにあれもこれも…」という心理から、過労や睡眠不足でストレスを抱えることがあります。また、上司や同僚からの評価が気になる場合、「どう思われているのだろう」という心理から、いつも気になり顔色を伺うようになることも。

心が敏感になり過ぎるため、疲れてしまうでしょう。

 

 

感情を抑えるのが苦手という心理

感動したり、怒ったり、悲しんだり、喜んだりと喜怒哀楽は誰にでもあります。ですが、感受性が強い人はストレスも感じやすいでしょう。感受性とは、外からの刺激を感じ取って受け止める能力のことです。

例えば、友人に裏切られたり、上司にからひどいことを言われたり、夫からそっけない態度をされると、不安や失望、怒りや恐怖などを感じます。その状態が続くと、動悸やふるえ、冷や汗や息苦しさなど体にも影響が出ることがあります。

つらい状況を紛らわそうとして、アルコールなどに依存する場合もあるでしょう。家族関係が複雑で、友人が少ない人の中にも感受性が強い人がいます。

 

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まとめ

一般に、ストレスに強い人はおおらかで気持ちの切り替えが早いと言われています。感情をのびのびと表現したり、人目をあまり気にしないといった特性あります。また、その人のライフスタイルも大きく関係しています。

趣味を持たず、生活に変化がなく、仕事がすべてといった人は要注意。自分の特性を知って処理していくことで、ストレスに強い心をつくりましょう。