転職を繰り返す人の心理、理由、性格、特徴について検証してみます。新卒の就職率が減少している昨今、30代や40代になっても転職を繰り返してる人は大勢います。それも1度や2度ではなく、何度でもくり返してしまう理由とは何なのでしょうか。
転職を繰り返す人の心理的特徴
職種が一定していない
転職をくり返す人は、自分のやりたい職種を一つに絞れません。営業から製造、サービスからIT系など、全く畑違いの分野へ飛び込もうとします。若いうちは色々なジャンルの仕事に挑戦するのも良いですが、30代以降になっても同じ行動をしていると少し問題です。
年齢制限もありますし、仕事を覚えるスピードも落ちていくからです。自分に向いている職種が分からず、あれこれ手をつけては、すぐに辞めるという行動が抑えられないのです。
自分を過大評価している
今の自分の実力を過大評価して、もっと遣り甲斐のある職場が見つかるはずと考えている傾向があります。根拠のない自信をもっており、他人よりも優れていると思い込んでいるのです。
同僚を批判したり、負け惜しみを口にするなど、周囲の人達とのコミュニケーションも図ろうとしません。そのため、人間関係でトラブルを起こしやすく、職場に居づらくなって転職を余儀なくされることも多いのです。
収入に満足できない
これは転職をくり返す人だけではありませんが、収入に満足できないからという理由で辞める人は多いです。ただ、資格を取得して昇給を目指す人もいますから、辞めずに収入をアップする方法を考えることもあります。
ですが転職をくり返す人は、そのような時間と労力がかかる方法は選ばず、手っ取り早く収入が上がる道を考えるのです。そうなると、基本給が高い会社を探して転職をするしかないので、職を転々とすることになります。
社風にこだわりを持ち過ぎている
どんな会社にも社風というものがありますよね。長年かけて培われてきた社風を、自力で変えることは難しいものです。
あまり納得できるものでなくても、ある程度は社風に合わせて働くのが社会人としての基本ですね。でも、社風に強いこだわりがあり、過度に反発心を抱く人もいます。自分の能力が活かせないと感じ、転職を考える人も少なくありません。
残業や休日出勤に耐えられない
どのような仕事でも、場合によっては残業や休日出勤をしなくてはいけないこともあります。あまりにも頻度が高いと転職理由になりますが、月に数回だけでも我慢できない人もいます。
転職をくり返す人は、仕事とプライベートのバランスをとても重視します。予想外の残業や出勤に関してはストレスを感じやすく、プライベートの時間が確保できないと辞めてしまうこともあります。
新人扱いをされるのが耐えられない
転職した会社では新人扱いですから、年下でも先輩になるわけです。プライドが高くて肩書きにこだわる人は、このような状況には耐えられません。
転職をくり返す人に多い傾向で、入社してからすぐに辞めてしまう理由の大半が、新人扱いをされるのがイヤだからです。どこに行っても研修期間内に辞めてしまうとすれば、プライドが高すぎて職場に馴染めないのが原因です。
転職面における自分の市場価値を理解していない
想像しているよりも、現在の雇用状況は厳しいものです。新卒で就活しても上手くいかないケースが多いのに、30代以上の人が転職を試みるのは大変なことなのです。
よほど即戦力のある人でなければ、すぐに採用されることはありません。転職をくり返す人は、年齢と実力の兼ね合いを考えておらず、転職面における市場価値を理解していません。そのため、求人サイトなどで応募しても、面接まで進めないのが現実です。
非現実的な理想を追い求める
転職をくり返す人が、今の職場の批判と同じくらい、饒舌に語るのが理想の職場についてです。傍から聞いていると、あり得ないような非現実的な理想を追い求めており、違和感や疑問を感じます。
でも本人は至って冷静に話していて、アドバイスをしても聞かないのが特徴です。何度転職をしても上手くいかないストレスから、反動で理想が大きく膨らみ、現実離れした考え方になっていくのです。
辞めた理由を明確に伝えられない
やや感情的なタイプは、早急に答えを出したいが故に、すぐに仕事を辞める傾向があります。人間関係が上手くいかないとか、上司が理解してくれないなど、他人の責任と考えやすいのです。
ですが、このようば退職理由は、他の会社の面接時で不利になります。前の会社を辞めた理由を聞かれても、人とのトラブルが原因だったと伝えると心象が悪くなるからです。
感情のコントロールが出来ない人ほど、面接官に自分の意思を明確に伝えられないので、失敗しやすくなります。
まとめ
転職をくり返す人に共通しているのは、自信過剰で現実を理解できないことです。忍耐力に乏しく、ひとつの職場で働き続ける大切さが分かっていません。
「転職=逃げる」というスタンスになっているので、周りがいくら注意しても耳を貸さない面もあります。謙虚さをもって、現実を見る姿勢に変えなければ、永遠に転職を続けることになるでしょう。