脳疲労と心理を使ったやる気を出す方法について。やらなければいけないことがあるのに、やる気が出ないのはつらいものがあります。そんなときは次にあげる「やる気を出すために行いたい6つのこと」を試してみてください。
心理を使ってやる気を出す方法
部屋を片付いた状態にしておく
部屋が散らかっているとやる気をなくします。そのため、仕事に行くときや外出するときは、部屋を片付けてキレイな状態にして出かける人がいます。
出先から帰ってきて汚い部屋を見ると疲れがどっと出ますが、きちんと片付いた部屋ならそのようなことも避けられます。疲れて休むにも気持ち良く休めて疲れがとれます。
長時間同じ姿勢を続けることを避ける
だらだらと長時間作業を続けると体の疲ればかりでなく、同時に脳も疲れてやる気をなくします。それを避けるために、30分間PCで仕事をして、10分間家事をすると言う主婦がいます。
30分でPCを止めると目も体も疲れません。そして、10分間の間にこれだけやろうと猛スピードで家事をやるメリットがありますし、スピードを意識することでもやる気が出やすくなります。
また、この次の10分間はなにをしようと考えますから、家の中がとても片付くようになったとのことで、今まで家事に追いかけられたのが、今は家事を追いかけている気分だと言っています。
その主婦は10分のタイマーと、30分のタイマーとの2つを用意して時間きっかり決めてやっています。長時間同じ姿勢を続けませんから疲れませんし、仕事にも家事にもメリハリがつき、仕事もはかどります。
何かと目を酷使することが多く、視力が衰えている人が多い現代人の環境ですから、目を守るためにもおススメです。オフィスで仕事をしている場合は、席を立つわけにいかないかもしれません。
そのような場合は、30分作業をしたら目のトレーニングをしたり、腰痛予防ストレッチとか、肩こり解消ストレッチなどを行ってみてください。どうしても周りの目が気になるようでしたら、デスクで背伸びをするとか両足をディスクの下でグーンと伸ばすなど、バレずにできる方法を工夫をしてみてください。ほんのちょっとしたことが、息抜きにもなりますし、体も楽になってやる気が出やすいはずです。
ご褒美を用意してやる気を出す
脳医学でも証明されていますが、自分にご褒美や楽しいことを用意しておくとそれを楽しみにモチベーションが上がりやる気が出やすくなります。脳には“線条体”という器官があり、この器官は心地良さや快楽と関係があるとされていて、「やる気スイッチ」とも呼ばれている器官です。
自分にご褒美を与えることで、“線条体”が反応してやる気を上げることができるとされています。また、脳にはドーパミンを生成する神経細胞(ドーパミンニューロン)のグループがいくつかあり、この“線条体”にもドーパミンニューロンの軸策が伸びており、そこからドーパミンを放出してドーパミンが多くなるとされています。
そのため、自分へのご褒美や楽しみを用意することは、ドーパミンをたくさん出す効果があり、やる気に繋がります。
好きな音楽で脳に刺激を与えてやる気を出す
音楽でやる気を出すことはよく知られていますが、ユーチューブでも「集中力を高めるクラッシク集」とか「作業用BGM」など、作業の能率を高める曲がありますから、それらを聴くのもやる気を出す効果が期待できます。
どんな曲がやる気が出るかは人それぞれですが、やる気が出ないときはまずは音楽を聴いてみてください。想像以上に人の気分に大きな影響を与える音楽には、素晴らしい力があるといえます。
やる気を出すためには脳疲労を溜めない
体が疲れていてはやる気が出ませんし、疲れた状態で無理に続けると体を壊します。そして、ストレスからくる疲れはもちろん、仕事の疲れや運動疲れも全ての疲れは脳の疲労からきていることが近年の医学で解明されています。
仕事の疲れも運動の疲れもストレスによる疲れも脳は「ストレス」として反応し、その対処のために脳は様々な命令を体に送ります。強いストレスが続き、脳内の処理が増えると活性酸素が発生して、脳が酸化(脳の錆び)すると脳本来の働きができなくなるといいます。
その状態の脳から「疲れた」という信号が体に送られて、人間は体の疲れを感じてやる気をなくすという結果になります。「人間はやったことで疲れるのではなく、やらなかったことで疲れる」という言葉がありますが、疲れは体ではなく脳が感じることを表した言葉と言えます。
やろうと思っていたことやらないと、後悔でストレスを感じますし、ましてや仕事が間に合わないとなるとさらにストレスとなり、脳疲労を招きます。やる気が出やすい疲れない体をつくるためには、脳に疲労を溜めない生活習慣を試してみてください。
脳疲労を溜めない生活習慣
- 十分な睡眠を取る
- 仕事は1時間ごとに数分の休憩を取る
- 外に出て光や風や緑など自然に触れる
- 疲れているときは運動よりも血流を良くする軽いストレッチ
- 疲れているときは軽めの食事で胃腸に負担をかけない
- ぬるめのお湯で半身浴
脳疲労が老化を早めたり、認知症を招いたり、生活習慣病の原因ともなっています。運動の習慣も大切です。心のバランスを保つのに必要なドーパミンは、運動不足になると分泌量が減少してやる気が行らなくなります。
運動は、ジムなどに1週間に1度通うよりも、ウォーキングなどの簡単な運動を毎日かあるいは週に3回程度行った方が効果が出やすく脳疲労を溜めないことに役立ちます。やる気に満ちた元気な毎日を送るためにも、脳疲労を溜めない生活習慣をぜひ身につけてください。
理由もわからずやる気が出ないとき
原因もわからず、なぜかやる気が出ないときもあります。そんな時は自分を責めたり追い込まず、自分に優しくすることも必要です。おススメは「エネルギーを垂れ流さないこと」「身体や精神に悪いものを避けること」などです。
どうでもやる気が出ないときは、神様が与えてくれた休憩と割り切って休んでエネルギーを充電してください。元気が出ればやる気もでますから、少々遅れた分は簡単に取り戻せることが多いです。
ただ問題は、病気が原因でやる気が出ないときです。理由もなくどうしてもやる気が起らないとか、心が塞ぐなどの場合はうつ病という事も考えられますから、次のことをチェックしてみてください。
- 今まで楽しめた趣味も楽しくない
- テレビを見ても笑えなくなった
- 友達とも会いたくなくなった
- 食べ物も美味しいと感じられなくなった
上記のようなことが10日以上続くとうつ病とか、うつ病になりかけとも考えられます。自分がうつ病かな?と感じたら午前10時までの朝陽を浴びてみてください。うつ病に朝陽が効果があるのは色々な方面で実証済みですから、試してみる価値ありと言えます。