腰痛はポジティブイメージで改善できる?

「腰が痛い」と感じている人を見つけるのは簡単です。親、兄弟、友人、職場の同僚、または自らが体験しているかもしれません。このつらい腰の痛みで毎日が憂鬱になり、朝起き上がった瞬間から、目が覚めているのに悪夢を見る経験をしている人もいることでしょう。

腰痛の改善をポジティブイメージでする方法について紹介します。

 

腰痛はポジティブイメージで改善を

最初はトリアージ

今まで腰痛の原因は、多くは原因がわかりませんでした。しかし、以前から原因が特定されていた腰痛や、近年の研究の中で原因が特定可能とされる疾患もあります。

その中でも注意しなければいけないのは、がん(悪性腫瘍)、病原菌などで発祥する化膿性脊椎炎や痛みやしびれなどが起こる椎間板ヘルニア、高齢者に多い脊柱管狭窄症などは早めに専門の病院での検査や治療が必要です。

 

その他にも、背骨と背骨の間の椎間関節性、筋肉やそれを包む膜からなる筋・筋膜性、背骨のクッションが壊れる椎間板性の腰痛などが近年特定可能とされています。

このような原因がある場合もあるので、一度は病院に行って専門医に診てもらい、直ちに治療をしたほうがいいのか、選別(トリアージ)をすることを最初に行いましょう。

 

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病院に行っても治療方法がない?

腰痛を患う方で病院に行った方は多いと思います。その時、専門医による診察後にどのような治療をされたのでしょうか?レントゲン検査や最近では超音波エコーによる検査後、痛みの症状が強ければ、その場で麻酔薬の注射を打たれ、飲み薬やシップをもらい終了。その後、リハビリを受けることもあるでしょう。

よほど症状が酷ければ、MRI・CT検査をして背骨に直接麻酔薬や抗炎症薬などを注射(硬膜外ブロック・神経根ブロックなど)や手術などを薦められるかもしれません。

 

それでも、改善しない場合やそれらの治療に併用して心理療法を処方されることがあり、腰痛の心理療法には認知行動療法があります。その方法は「痛みで出来ないことに目を向けるのではなく、出来ることを見つける」ことを日記やカウンセリングを通して痛みを和らげ、活動的な生活が送れるように手助けすることを行います。

しかしながら、腰痛で病院に行った多くの方が経験している通り、医師は忙しさからなのか、少しのアドバイス程度でほとんど処方されることがありません。

 

また、患者自身の物語に基づく医療(NBM:ナラティブ・ベースド・メディスン)という治療というより考え方が近年注目されています。これは、患者にもその人自身の物語があり、その患う疾患(ここでは腰痛)そのものに対する固有の価値観(物語)もあるということを前提においています。

たとえば、腰痛に苦しむのは、自分の曽祖父母や両親も同じだったので遺伝的なものであるという物語や、この痛みの原因は、自分自身でもどうなっているかも分からないのに、骨盤の歪みやズレが原因だという思い込みのようなも物語があります。

 

この強いこだわりのある物語に対して、多くの病院で行われる医学的根拠に基ずく医療(EBM:エビデンス・ベースド・メディスン)のみを使って治療してしまうと、お互いの理解が噛み合わず、信頼関係が崩壊してしまうことは容易に想像されます。

おそらく「腰痛で病院に行っても何も(治療)してくれない。」という感じ方の大きな原因の一つは、患者の物語の否定から来ているのではないかと思います。

 

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こころストレスと腰痛の改善

大きな疾患もないけど、つらい腰痛に苦しみ続けていて病院のリハビリに長く通っている。または、整体やマッサージや針灸・接骨に行っているけど一時的な改善しかなく困っている人もいることでしょう。

かといってメンタル面から改善しようと思っても、そこまでこころが病んでいるとは感じないので精神科は敷居が高く行きにくいです。

 

また、認知行動療法を行っているカウンセラーに面談しようにも医師の処方が無い限り費用がかかり、時間をとるのもおっくうに感じてしまうので、結局は放置してしまうことが多いことと思います。

そこで、仕事や日常の中で腰痛によるメンタル面での最大のストレスになる「動くことの恐怖」退け、自分自身で改善出来るようにするには、物語を書き換え腰痛に対するイメージを変える方法があります。

 

マイナスイメージで腰痛改善を考えると、

  • 腰の骨はもろくて壊れやすく、この先も仕事や日常生活に支障をきたすような障害を持つことがあり、一生、病院にかかりきりになるような思い込む。
  • 痛みがひどいので、ベットで安静にして出来るだけ動かないようにする。
  • 自分ではどうしようもないので、病院でより詳しい検査や手術について聞いてみる。
  • どうすると痛いかを常に考え、何事も消極的になる。

このように、マイナスイメージには病院での消極的なアドバイスからであったり自身の積極性のなさから受け身になることで強化されます。ただ痛いというだけでも、捉え方でここまでストレスに感じることが出来てしまいます。

 

5プラスイメージで腰痛改善を考えとると、

  • 病院での検査をしたら危ない病気はなかったので、ただ痛いだけで背骨も筋肉も頑丈に感じ、仕事や日常生活もそのうち問題無く復帰できると実感している。
  • 腰痛はたまたま運悪く調子が狂い、上手く動かなくなっただけと感じている。そのうち直るだろうと楽観している。
  • 痛みはあるけれど、出来る範囲は積極的に動いてる。仕事にも早めに復帰し日住生活は普通に行っている。

これらから、プラスイメージであると単純に腰痛を改善するというだけではなく、痛みに支配されないということが理解出来ると思います。長期間、痛みに苦しんでいる方は簡単にはいかないと思いますが、あせらず、ゆっくりと取り組むことで、改善していく実感をつかむことができます。

 

 

まとめ

腰痛に限らず、こころのストレスが病気や怪我のマイナスイメージにつながり改善の妨げになっていることが多くあります。正しい情報と、なんらかの疾患に対しても受身にならない態度が、苦しみからの解放への近道であると思います。

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