優越感の心理|幸せ?気持ちいい?人間関係に必要なもの?

人間というものを理解するうえで、「優越感」は外せません。実は、優越感こそが、人間がもっとも幸せを感じるポイントなのです。

そして、「優越感」という感情は、ときに人間をボロボロにします。なぜ人は、優越感を感じ、それを求めるために行動してしまうのか?それを説明します。

 

優越感の心理について

優越感とは?なぜ優越感は気持ちいいのか

優越感とは、「他者よりも優れている」という自己の認識です。自尊心が満たされている状態とも言えます。優越感を感じると気持ちいいですよね。なぜでしょうか。

それは、究極の安心感からくる満足感なのです。優越感とはつまり、他人より優れているという認識からくる感情です。他人より優れているということは、自己の生存確率を上げてくれるものです。

 

動物の脳には、生存確率が上がる行為について「気持ちいい」と感じるような仕組みになっています。そういった仕組みがあることによって、種を繁栄させていけるのです。

「優越感=安心感」という構図が脳で勝手に作られてしまっているので、論理的思考とは関係なく、我々は優越感を重要視した行動を取ってしまいがちなのです。

 

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優越感は人類にとって必要な感情

「人にものを教える」行為も優越感を得られます。先生・親・上司など、上の立場の人が、下の立場にものを教える。これが好きな人間はたくさんいます。

優越感によって人を動かし、こういった「教える」という行為を働くことによって、人間は成長していったと言えるでしょう。また、「競争」も優越感からくる行動です。個々人間での競争から、企業間、国家間の競争まで、いたるところに競争はあります。

 

競争に勝つことで、人々は優越感を得ることができます。そして、競争により技術革新、経済発展などを遂げてきた歴史があります。人類は、競争によって、文明を発展させてきました。

このように、優越感は人類の成長に欠かすことのできない感情なのです。

 

しかし、優越感は人類の成長に欠かすことができない感情であると同時に、論理的思考を奪う、危険な感情でもあるのです。つまり、論理的に考えれば意味のないことなのだけれど、優越感を優先した行動を取ってしまうということです。

小さな争い事から国家の戦争にいたるまで、これらも人間の優越感が関係してきます。

 

 

幸せと優越感の関係

人は幸せというものを、相対的に感じます。たとえば、日本で暮らしている場合、年収200万円という金額はかなり少ない方ですよね。

しかし、同じ年収200万円でも、これが発展途上国で暮らしていた場合などは、その国の人から見たら結構な大金をもらっていることになります。

 

日本で暮らしての年収200万円と、発展途上国で暮らしての年収200万円は価値が違うのです。幸せを絶対的に考えれば同じ200万円だから同じ幸せのはずなのですが、人は幸せを周りと比べる相対的に考えるので、年収で考えた場合は、発展途上国で暮らしての年収200万円のほうが幸せを感じるのです。

こういうケースもあります。エリート高校の同窓会が開かれました。エリート高校の同窓会だけに、卒業生たちは、20代で官僚やらIT企業社長やらがたくさんいて、皆高給取りです。

そういった場所では、上場企業勤務で年収500万円もらっているA君は優越感を感じられません。20代で年収500万はめったにいなく、サラリーマンではかなりの勝ち組なはずです。しかし、周りにもっとすごい人がいると優越感は得られないのです。

 

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人間関係における優越感

人間関係をうまくするには優越感を知ることが重要です。上記で述べましたように、人間にとって、優越感というものは非常に大切なことであり、同時に、ある意味、優越感にとらわれて生きているとも言えます。

人間関係をうまくするには、自分自身が優越感にとらわれないように気を付け、他人は優越感を欲していると考え、場面場面で他人に優越感を与えてあげれば、うまくコントロールすることが可能です。

 

たとえば、仕事のやる気が無い部下に対し、あえて上司が教えを乞う形を取ります。そうすると、部下は優越感を感じられ、仕事にやる気を出すでしょう。

「部下なのに上司に教えてあげている」という事実が、その上司に対してだけではなく、周りのの同僚に対しても優越感を感じられるからです。

そして、実際他人に物事を教えるためには、教える相手よりも優秀でなければなりません。なので部下は、教えるために一生懸命に仕事を覚えるのです。その動機が優越感なのです。

 

 

このように、優越感を得るためなら人は努力をします。やる気のない人を動かす方法の一つです。あと、他人が優越感を得たいと思っている行為を敏感に察知することも重要です。たとえば、仕事中、聞いてもいないのに口を挟んでくる人がいます。

これは、自分の能力の高さをアピールして優越感を得たいと思っているからこそ現れる行動なのです。口を挟まれたこちら側としては、その相手の優越感を得たいという心理を敏感にキャッチすることが重要です。

 

その相手が嫌いな相手だった場合は、絶対に優越感を与えず、無視すれば相手の目論見は失敗します。もし相手の話を聞いた場合は、勝手に相手が優越感を感じます。

相手の話をハイハイ無条件で聞いていると、知らず知らずのうちに、自分が相手にとって都合の良い優越感を与えてくれている人になっている場合もあります。

人間関係において優位に立つには、相手の優越感のペースに巻き込まれてはいけません。なるべく相手都合の優越感は与えず、必要であればこちら側から優越感を与えてあげるというのがベストです。

 

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まとめ

優越感にとらわれると、人間関係がギクシャクしたり、本当の友達を作れなかったりします。

普段自身が取っている行動をもう一度改め、優越感が動機になっていないかを考える必要があります。

そして、他人の優越感の動機の行動を敏感に察知し、うまくコントロールしていくことにより、人間関係のだいたいはうまくいくのです。