本音を言わない友達の心理について。あなたには、「親友」と呼べる友達がいますか?親友には、自分の秘密、相談、愚痴、のろけ話など、なんでも話すことができるという人が多いでしょう。ただあなたが一方的に話しているだけになっていて、親友の秘密や悩みを聞いたことはあるでしょうか。
「親友」と呼べる関係であっても、必ずしも相手にすべて包み隠さずに話すという訳ではなく、中には「親友だからこそ言えない」と言わない人もいます。
悩みを打ち明けない親友の心理には、どんな思いが考えられるのでしょうか。
本音・悩みを言わない友達の心理
心配かけたくない
親友に求めるものは、人それぞれ違います。なんでも話合える関係を望む人もいれば、「一緒に居られるだけでいい」「一緒にいると落ち着く」と、その存在にありがたみを感じる人もいます。
後者の、「一緒にいるだけでいい」と望む人は、親友に安心感や安らぎ、リラックスといった関係を求めていて、「その場を楽しみたい」という気持ちの方が強いことが考えられます。
もし、自分が悩みを親友に言ってしまえば、その場の空気が重いものになり、それでいて親友には心配な思いをさせることになりますよね。自分のことのように考え悩んでくれると分かっているからこそ、あえて言えないという人もいます。
一緒にいる時間を楽しみたい、一緒に居る時くらい笑っていたいと考える人は、親友に悩みを聞いてもらいたいという思いは持っていません。
むしろ、「この時間だけは悩んでいることを忘れたい」と思っていることが多く、そこに親友が存在していること自体に、嬉しさや楽しみを持っているのです。
このような人は、親友となんでも話し合う関係を望んでいるのではなく、その「存在」を大事に思っている人です。大事な人にこそ心配はかけたくない、変に不安にさせたくないという思いがあり、悩みを打ち明けないことが考えられます。
自分は自分、友達は友達
親友であっても、ドライな関係を好む人もいるでしょう。べったり、いつでも一緒という関係ではなく、「いざという時に頼りになる存在」と思っている関係です。
普段からあまり会ったり連絡を取ったりという関係ではなく、あっさりとした付き合い方が多い人達に見られる関係で、相手のことを「親友」と思っている反面、「自分は自分」という割り切りもできています。
「自分が悩んでいるからって、相手も同じとは限らない」「まだいざという時というまでではない」と思うことで、悩みを打ち明けない人もいるでしょう。
自分が悩みを打ち明け相談したからといって、親友には無関係な話。解決しなければならないのは自分自身で、親友は親友の悩みや愚痴があるはずだと感じていることで、相手に吐き出すことはありません。
このようなドライな関係であっても、絆が深い親友の関係という人達は数多くいます。自分自身ではどうにもできなくなり、生きていくことが辛いとまで感じるくらいの悩みになれば、当然その思いを吐き出すのはこの親友になるでしょう。
自分には自分の生活がある、そして親友にも同じように生活があると、はっきりと個々を分けて考えることができるドライな関係は、ある意味自立した大人同士の親友関係と言えるかもしれませんね。
嫌われてしまうかもという恐怖心がある
親友と呼べる友達とは、なかなか出会うことができませんよね。今の関係に至るまでの経緯があり時間があり、ようやく出来上がった親友という関係を、ずっとこのまま崩したくないと願う人も多いでしょう。
もし、親友が抱えている悩みが、あなたに嫌われてしまうかもしれない内容だった場合、あなたを失うかもしれない恐怖心があり、言えないということもあります。
例えば、「好きな人がいるけど、その人は実は既婚者である」という悩みを抱えている場合、「不倫なんて最低」「奥さんが可愛そう」という意見が出る可能性がありますよね。
親友に「分かってもらおう」という気がなくても、批判されたり離れて行かれてしまっては、親友という関係にヒビが入ってしまいます。あなたを失うことが怖くて悩みを言えずにいる親友は、もしかしたら一人でもがき苦しんでいる可能性があります。
親友の悩みに、同情したり賛同したりすることができなくても、「受け入れる」ということはできるのではないでしょうか。親友のあなたを失いたくない気持ちが強く、悩みを言えずに抱え込んでいる親友は、少し心細く思っているかもしれませんね。
そんな時は、「意見が違ったり、生き方が違く批判や否定することもあるけど、離れることはないから」と言って安心させてあげることはできるでしょう。
まとめ
親友を気遣って言えないケース、親友を失うかもしれないという恐怖から言えないケースと、「親友だからこそ」という気持ちがそこには共通してあるものです。
「悩みや秘密を自分には言ってくれない」というのは、あなたのことを親友と思っていないとか、心を許していないとかの問題ではなく、逆に「親友だからこそ」のものであることを分かってあげるべきです。
言ってくれないからと不満を持つのではなく、「いつか言ってくれるはず」と余裕を持って待ってみたり、「いるだけでいいのかな」と見方を変えてみると、二人に合った関係性ができてくるものです。