自然消滅したい、別れたい、自然消滅させたい人の心理について。恋愛の始まりは「付き合おう」「付き合って」の一言からスタートすることが多いのに対し、別れる際には「別れよう」「さよなら」と言葉にせず、徐々にフェードアウトしていく人がいます。
それまで一緒に恋愛を楽しみ、たくさんの思い出を作ってきた仲なのに、どうして自然消滅で別れようとするのでしょうか。自然消滅で別れようとする人の心理に迫ってみましょう。
自然消滅したい人の心理
最後に争いや喧嘩をして別れたくない
「そろそろ自分たちは終わりなのかな」と薄々と感じることがあっても、きちんとした言葉がない限り、別れを受け入れることができない人が多いでしょう。
しかし、中には「連絡を絶つ」「会わないようにする」「あまり深い話をしない」など、少しずつ相手との距離を広げて、自然消滅という形で別れようとする人もいます。
こうした人の心理の一つが、最後の最後に、相手とトラブルになりたくないという気持ちがあります。
「これまで仲良かったのに、最後に喧嘩はしたくない」「元々争い事が嫌い」「怒られることが目に見える」と、先が読めている人にとって、別れ話は億劫な話。
穏便に別れたい、消えてなくなるように自然といなくなりたい、良い思い出だけ残したいという思いから、自然消滅を選んでしまうのです。
交際中、喧嘩になることが少なく、喧嘩になったとしても何も言ってこない、逃げようとするという傾向が見られていたら、こうした心理で自然消滅を選択したのでしょう。
争いや喧嘩といったトラブルを最後に作りたくないという思いが、徐々にフェードアウトしていくという行動に繋がったのです。
恋人の泣く顔を見たくない
自分は別れたいと思っているけど、相手はまだ自分のことを好きでいると分かっている場合、別れ話をすることによって、相手がショックを受けてしまうことが想像できます。
特に別れたいと思っているのが男性、続けていきたいと思っているのが女性の場合、もし別れ話をストレートにしてしまった場合、泣いてしまうことも考えられます。
男性の中で女性を嫌いになったという訳ではない場合、女性を傷つけること、泣かせることに抵抗が出てしまうのは当然のこと。
ましてや自分の決めた選択によって相手が泣いてしまうと考えれば、そうした状況は回避したいと願ってしまうでしょう。それまで恋愛関係にあり、相手のことを好きだった期間も当然あったために、そこには「情」が加わっていることも。
それによって、「泣かせたくない」「泣き顔は見たくない」と感じてしまうため、自然消滅が一番良いと感じるのです。ただこの場合は、自分を守る為の別れ方です。
泣かせてしまっている自分、傷つけている自分が、「ひどい奴」だと自分で感じてしまう為、そんな見られ方をしたくないと避けているだけ。
自分が悪者になりたくないという心理も隠されているため、一概に「優しさ」によるものではないことが分かります。
隠し事がバレるとまずい
自然消滅を図る人の中には、隠し事をしている人もいるでしょう。
例えば「もう一人付き合っている人がいる」「既に他に好きな人がいる」など、相手から見た時に裏切りにも見える行為を隠しているケースです。
二人の仲が悪くなった訳でもなく、喧嘩が続いている訳でもないとしたら、「別れよう」と言われた相手は「なぜ?」と不思議に思うものです。
そこでその「なぜ?」の追求が始まってしまえば、自分の隠していることがバレてしまう危険性が出てくるため、あえて別れ話をしたくないと考えるのです。
「理由はない」「なんとなく」という理由であれば、当然相手は「怪しい」と感じる。
そこでもし「スマホ見せて」「昨日何してた?」と鋭い攻撃をされてしまえば、ちょっとした矛盾や不審点が見つかり、すんなりとは別れられなくなる。
何かしら隠していることがあると、追及されることを恐れて、逃げるという自然消滅を選択する人もいるのです。
別れの邪魔されたくない
今すべきことに集中したい、夢を叶えるためにすべてを一度リセットしたいなど、自分の強い意志があって自然消滅に至る人は、相手から「邪魔されたくない」という心理が伺えます。
「別れたい」と言ったからといって、必ずしも別れられる訳ではないため、時間を無駄にしてしまったり、意志が揺らいでしまう可能性がある。
こうなるとせっかく自分で決断したことをも変えなければならなくなってしまう為、「邪魔」という感覚を抱くようになります。こうした人の場合は、何度か「別れ」を匂わせる発言があったはず。
しかし相手が同意してくれない、気付いてくれないとなれば、距離を取ったりして強行突破に移ることも。
それだけ相手への気持ち以上に決めた覚悟や決意があるケースが多いため、そこからやり直したり復縁したりすることは難しい状況になります。
強い意志が感じられたら、「去る者は追わず」の覚悟が必要かもしれませんね。
最後に
自然消滅は、しっかりとした言葉がないことから、後々モヤモヤが残ってしまう人も多いです。しかし自然消滅しか選択できない状況であれば、それを受け入れなければならないこともあるでしょう。
自然消滅を図る人であっても、そこには何かしらの思いが隠されているもの。それまでの相手の行動や様子を照らし合わせて考えてみると、相手の心理を読み取ることができるかもしれません。