一筆箋を使う人の心理について。仕事の必要事項や友人へのメッセージを手軽に伝えることができるSNS。便利だと感じる人もいれば、気持ちを伝えにくいという人もいます。手書きの方が相手の心に響くという人もおられるでしょう。
手紙といえば一言メッセージを書くことができる一筆箋があります。長文を書くことが苦手という人にはもってこいの大きさですが、一筆箋の良さはもちろんそれだけではありません。ここでは、一筆箋を使いたくなる人の心理をご紹介します。
一筆箋を使う人の心理
書くのが簡単という心理
ほんの数行ですむ一筆箋。書く量が少ないため、「気持ち的にも楽に書き始められる」「下書きする必要もないから時間もあまりかからない」といった心理になります。手紙のように「拝啓」などの定例句も要らないため、「簡単だ」と感じます。
基本的な礼儀を守って、自分らしさを感じることができる文面であれば、読む人の心を和ませることができるでしょう。文字や文面、フレーズなど気負わずに楽しんで書くことができます。
それでも、文章が苦手な人はメールを送るときの感覚を思い出すと、書きやすくなります。慣れてくれば、「忙しい中でもさっと書くことができる」という心理になるでしょう。
いつでも使うことができるという心理
日常生活のいろいろなシーンで使うことができる一筆箋。例えば、お礼やお見舞い、お詫びやお願い、連絡や日常のひと言で活用できます。物を貸し借りするときやお土産を渡すときなど、一筆添えるだけで受け取った人の喜びが大きくなるでしょう。
サークルなどの会費を渡すときに、「お世話になっております」などのひと言を書いた一筆箋を添えることもできます。仕事では商品や領収書、納品書や請求書、パンフレットや企画書などに添えることができるでしょう。
一言添えることで、受け取る人は「気配りができる人だな…」といった心理になります。実際、いつでも使うことができる便利さを感じると「いつも携帯しておこう」という心理にもなるでしょう。
読んでもらえるという心理
手書きのメッセージが書かれた一筆箋はつい目を通してみたくなります。例えば、仕事で資料が送られてきたとします。一つは資料だけ送られてきた場合、二つめはパソコンで印字されたメモが添付されている場合、三つめは手書きのメッセージが添えられている場合です。
資料だけ送られてくると、そっけない感じがしますね。メモが添えられてたとしても、パソコンの印字であれば事務的な感じがして、早々に捨ててしまうでしょう。
一方、手書きのメッセージが添えられていると、ひと言であっても目に留まります。「型どおり」「事務的」といった印象は薄くなります。読んだ人は「一筆箋を使うんだ…」「こんな字を書くんだ…」といった心理になり、書いた人のことを無意識に感じるひとときになるでしょう。
人となりを感じさせることができるという心理
一筆箋にはさまざまな種類があります。実際に文具店や百貨店の一筆箋コーナーに行くと、絵柄やデザインなどバリエーションの豊富さに驚く人も少なくありません。
日本の良さを感じさせる繊細な和紙のものや、くすっと笑える動物の絵柄のもの、季節を感じさせる花模様や風景のものなどいろいろ選ぶことができます。
受け取った人は添えられる言葉がひと言であっても、送られてきた一筆箋から「センスがあるな」「ユニークだな」など、人となりを感じることができるでしょう。もちろん、「仕事だから」とシンプルなものを使うこともあります。
それでも、「ひと手間かけてくれたんだ…」「わざわざ書いてくれたんだ…」といった心理になり、書いた人のことを想像したり、考えたりすることでしょう。
印象が良くなるという心理
一筆箋は少ない文字数でも、きちんと気持ちを伝えることができます。一筆箋の使い方に決まりはないため、書き方は人それぞれです。用件についてのコメントのみの場合もありますし、短いながらも挨拶の言葉や結びの言葉が書かれているときもあるでしょう。
季節にあった挨拶の言葉からは「丁寧な人だな…」、ねぎらいの言葉が使われていると「気がきく人だな…」といった心理になります。また、体調を気遣う結びの言葉などがあると、一般的な好意を感じることさえあるかもしれません。
一度だけでなく幾度となく送られてくるなら、受け取る人は「仕事ができる人だな…」など書いた人の印象や想いが良くなることもあるでしょう。
信頼関係を築くことができるという心理
繰り返し一筆箋を受け取る人は自然と好意や感謝を感じるものです。「どのような人だろう」という心理からこの感情が書いた人との良い関係を生じさせるきっかけにもなり、信頼関係につながることもあるでしょう。
信頼関係があれば、仕事の上司や同僚、取引先の方やお客様と物事を円滑に進めることができます。また、友人や親族との関係でも、親しい間柄になったり、必要なサポートを受けやすくなったりするでしょう。
一筆箋を書き続けることで、人間関係に大切な信頼を得ることができるのであれば、一筆箋を書くことの意味は重要なものになります。一筆箋はつながりをつくるチャンスになるでしょう。
まとめ
一筆箋の多くは縦書きですが横書きもあります。罫線のあるものやないものもあります。一般的に、仕事や目上の人にはオフィシャルな印象が強い縦書きがおすすめです。ですが、自分が書きやすいと思うものを選ぶことができます。
ひらめいたフレーズを書くこともできますし、「今後ともよろしくお願いします」「ご検討いただけましたら幸いです」「楽しい週末をお過ごしください」といった言葉でむすぶこともできるでしょう。