恋愛学とはどんな心理学なのかについて紹介します。
恋愛の心理学「恋愛学」とは?
恋愛の所作ごとに対する意識
心理学判断における、恋愛学は、最後の肉体的な状態は省くものとして説明します。まず、ひとは相手と出会います。その際、相手の目を見てお互いを軽く判断します。
その際の判断基準はひとそれぞれ、ありますが、その第一の出会いに関しては、相手が得点を備えているか。もし、自分とのカップル化によって、自分は益をえるだろうか。というポイントになります。
ここで言う、益とは利益の事ではなく、つきあったときの自らへのリターン。要するに楽しいかどうかと言う、結構利己的な判断なのです。そして、最初の仮点数からの査定がお互いに始まります。
その査定の審査状況の兼ね合いが、付き合っている時の両者の心理状態です。要するに自分のお眼鏡にかなうかどうか。が争点なのです。
恋愛のイメトレは必要ない
恋愛の想定項目の中に、心理的な動作として、イメトレというものがあります。イメトレは、恋愛の想定事項であるので、現実ではありません。両思いでは、両方の想定事項がありますが、片思いでは、片方からの想定事項があります。
その片思いの状態で、片方に接してしまうと、想定内の事が想定外として起こります。つまり、イメトレでは、勝手な片方の脳内訓練の結果であって、もう片方のほうでは、そんなことは聞いていない。
という返事が返ってくるのです。その際は、お互いにコミュニケーションを取らなければならないという、掟が存在するのです。つまり、片方の勝手な想定事項とプラン立てが、片方の迷惑にならないようにすること。
心理判断では、エゴイズムを完結するために相手に迷惑をかけてはならない。という基準になります。また、相手に迷惑をかけなくても、そのイメトレが現実から遊離しすぎていると、相手は何のことかわかりません。
要するに、自分の気持ちや話をうまく相手に伝えなくてはならないのです。その結果相手がそのはなしに乗るかどうかは分かりません。相手がエゴイズムのアプローチであれば、恋愛関係上の鉄則である、自己の益に反するからです。両者の益をうまくとることが、付き合う事の前提です。
恋愛をスムーズに行える心理状態
恋愛をスムーズに行える心理状態は、肯定状態です。つまり相手を否定しない、自分をも否定しない状態です。あいてから否定された状態では、恋愛は続きません。要するに、許しあった関係であることが恋愛心理の良い状態です。
つまり、ちょっとした命令を加える。たとえば、あれを取って。いいよ。というような軽いオーダーにリターンがある状態を恋愛状態と言います。他人にはこういうことはありません。そして、友達でさえこの状態はなかなかないのです。
つまり、フランクに会話をして、相手がのってくる状態を、恋愛関係の良い状態と言います。それが、自分に益を諮る事であっても、明日ドライブに行きたい。いいよ。となるわけです。
片方ずつがその益を解りあっている状態で、デートも成立します。全体としての条件は二人が一緒にいて楽しいという事です。
求めていても得られないパラドックス
恋愛が窮地に立たされると、片方が、突拍子もない行動に出たりします。危険信号です。なにかのコミュニケーション不足か、もしくは、第三者による問題誘発の可能性があります。
それは、当人同士、恋愛関係者二人で話し合わなくてはならないのですが、ここにも、言葉によるコミュニケーションが不可欠です。つまり、問題解決の時でさえ、お互いの信頼関係を保持したまま、私の事、もしくは私たちの事が大事でしょ。
という、まとまりが恋愛当事者に必要になります。相手がそれを飲み込み、二人以外は関係ないといえば、カップル関係は継続です。そして、それが、片方に対する要求が強すぎて突拍子もないことが起こるとすれば、まさに恋愛の機器です。
エゴイズムにより相手の益まで考えられなくなっている状態です。それは、相手が放っておいてほしい。ということばにもなりますし、言ったじゃないか。ということや、愛しているのが分からないの。といった返しになります。
つまり、相手が自分の事を読めていないか、それとも信頼関係を失うほどの過度の要求に埋没していることが考えられます。これは恋愛心理判断では、ある種オカルトに近い状態なので、相手は本人を避けた方がよいです。反省すれば、またもとに戻ります。
まじめではだめで、まじめでなかったらもっとだめ
まじめはある意味恋愛の初歩においては、信頼を得るための必要条件です。ただし、奥手風のまじめでは、ずっと距離は縮まりません。その代わり、最初からの信頼関係のまま距離を縮めようと努力すべきです。
その努力とは、相手の不意をつかない。そして、相手への尊厳・尊重を守る事です。ひとは、男女ともに尊厳を扱われる人間ですから、それを阻害するような距離の縮め方は、双方ともに、危険度が増します。
ですので、相手に裏の意図を隠している時点で、相手をコントロールしようとする、支配欲がからんだ状態に陥っています。これは、恋愛のテーマである、尊敬しあうという点からすればタブーで、その結果、破たん・破局が訪れるのです。
相手を意のままにする、もしくは、相手に隠し事をするというのは、相手への尊敬の心理ではありません。それは、自分のエゴを裏で追及する、悪的なものになります。
その悪意を、大小ありますが、抑え、そのエゴイズムを自ら否定して、付き合うという恋愛関係は継続状態へ持ち込まれるのです。
それは、結婚するまで、双方共の心理戦であり、お互いのこころの中は、戦争状態と言っても過言ではありません。それは、トランプのカードのようなもので、相手のカードは全部読めないのですから。
まとめ
恋愛心理は、心理戦になります。そして、共益ということがお互いに連立すれば、成立するのです。共益の価値基準を無視して、エゴイスティックな会話や、行動に出ると、相手は、自らの益に反するとして、拒絶反応が始まります。
その発端のさなかに、本人が悪かったと改めれば、恋愛心理関係は行動においても継続します。結局、結婚するまでは、その心理戦に疲弊することも多くあり、その体力と、精神力にたくましい人だけが、つなぎとめるトレジャーハンターと、恋愛戦は言い換える事ができます。