出不精な人の心理的特徴とは?どんな性格?

出不精な人の心理的特徴について。性格的にインドアが性に合っているという人もいますが、出かけたいという気持ちはあるものの、休日は結局どこにも行かずに終わってしまうという人もいます。一見矛盾しているこの行為にはどんな心理が働いているのでしょうか。

 

出不精な人の心理的特徴

行くだけの価値があるかを考えてしまう

話題の映画を見て周りが言っているほど面白くなかったとき、なんだかお金と時間を無駄にしたような気分になりませんか?出かけることもこれと同じなのです。自分が行こうと思っている場所にお金と時間をかけて行ったとして、そこが本当にそれだけの価値があるのかは実際に行ってみなければわからないのです。

もし出かけて帰ってくるまでに4時間かかったとして、それが期待外れだったらその休日を余計なことで潰してしまったと感じてしまいます。その分のお金と時間は無駄になり、別のことに使えば良かったと後悔してしまいます。

 

このような人はもったいない精神が強い人で、できればその日を有意義に過ごしたいと思っています。だから確実に楽しい、するだけの価値があると自分が見出したものしか手を付けられなくなります。

その結果、移動時間がないインドアで楽しめるバラエティー番組を見る方が得だと考えます。見たことや読んだことがないアニメや本に対しても同じような傾向があり、見終わった、読み終わった後にしか楽しいかどうかわからないものは避けがちです。

 

一度見て面白かった記憶のある番組や、好きな芸能人が出ている作品は外れがないと判断するのですが、新しいことにチャレンジするのは得意ではありません。

他人の評価が良くても自分がそれを面白いと感じられるかどうかはまた別問題です。出かけるとしたら何度か行ったことのある場所となりますが、多くの人は飽きてしまうので出不精となります。

 

スポンサーリンク

 

安心を好む

人とのかかわりは楽しいときもありますが、イライラすることも嫌な思いをすることもあるのが人間関係です。自分が直接かかわりがなくても、嫌なものを見てしまったら気分を害します。楽しみたいという気持ちよりも、嫌なものを避けたいという気持ちの方が強い人は外出を嫌います。

家にいれば、特に一人暮らしであれば自分の思い通りに過ごせますが、一歩外に出ればたとえ誰かと行動を共にしなくても少なからず周りに左右されます。

バスや電車の時間に、お店の営業時間に、映画の始まる時刻に、交通ルールに、天候に自分を合わせなければいけません。家にいればそんな気苦労はないので、安心を好む人は出不精になることが多いです。

 

 

不測の事態を考えすぎてしまう

泊まりの旅行をしようと計画するとしたら、出不精の人は普通の人より不測の事態に関して考えすぎてしまうきらいがあります。普段は滅多にならないのに、旅行先でお腹を壊したらどうしようとか、迷子になって終電を逃してしまったらどうしようとか、不安が楽しみを上回ってしまうのです。

自分でもそんなことにはほとんどならないと頭ではわかっているつもりなのに、この出発するまでの不安が大きいと旅行そのものが楽しくなくなってしまいます。行ったら行ったで楽しいのに、毎回そう考えてしまうのがつらくなってきます。

 

このような、起こるかわからない事態に対する不安は予期不安と呼ばれます。この症状が強いと病院へ行くケースもありますが、ただ旅行が苦手と捉えられる場合も多いです。このタイプ、実は家からの距離に応じて強くなる人は少なくありません。

例えば、国内旅行なら平気なのに海外旅行となると途端に不安になる人がいます。言葉の壁があるとかお金がかかると言って理由は作りますが、結局は不測の事態を想定して不安になっているのです。

エコノミークラス症候群になるほど窮屈な飛行機の中でどう過ごしたら大丈夫なのか、きちんと行き先の飛行機に乗れるか、無事ホテルまで辿り着けるか、スリには遭わないかなど、日本で感じる不安より多くのことを考えてしまいます。知識として知ってはいても、実際自分が足を運んで経験しているわけではないから不安は出てきてしまいます。

 

スポンサーリンク

 

周りの目が気になる

自分が周りからどう思われているかを気にしてしまう人は出不精になりがちです。一人で街を散策するにしても、知らない人だらけの中を歩くのはあまり心地が良いとは感じられないのです。

他人が自分が思っているほど自分を意識していないとは思っていても、気にしてしまう性格というのはなかなか治りません。無意識に気疲れしてしまい、旅行先ではくたくたになることも。

 

このような人は人一倍旅行で精神力を使ってしまうので、休みの日に気分転換するために外出することが理解しがたいのです。出かければそれだけ疲れることになるため、休みには家で休息をとる方が無難だと感じます。

対人恐怖症まで行かなくとも、外出先で誰かと目が合えば特別に「見られている」という意識が働き、神経が敏感になってしまいます。

「何故見られたのだろう」、「ファッションが変ではないか」、「座ってはいけないところに座っているのだろうか」など、余計な心配をしてしまいます。常に人目にさらされるのはストレスが溜まるので、できることなら自分とわからないよう変装したいと思っている人も多いです。

 

 

まとめ

外に出た方が気分転換になると言われていてもなかなかそれが実践できない人の心理は少し複雑です。自分でも楽しみたい、出かけたいと思っているのにそれができないのは性格によるところが大きいです。

楽しめることも知ってはいるものの、それを上回るストレスを感じてしまうのなら、外出はその人にとっては無理にしなくても良いものになるのは当然のこと。皆が皆出かけることが好きだと思って生活していると、あえて誘わないのが優しさになるタイプの人がいることに気づけません。

友達がいないから外出しない人ばかりではなく、性格上出不精な人もいることを意識しておくと円滑な人間関係が築けます。その人の休日の過ごし方は自由ですから、出かけるばかりが楽しみではないこと、SNSやゲーム内チャット等で家に居ながらにして他人と繋がれること、今の時代、多様な楽しみ方が用意されていることを再認識しておきたいですね。

スポンサーリンク