心理戦が好きな心理、理由とは?何が楽しいの?

心理戦が好きな心理について。オセロ、将棋、チェス、これらは特定のルールの中で相手と対戦するゲームです。シンプルなのに何故か何度挑戦しても飽きない、ついつい長居時間やってしまった、そんな経験はありませんか?オンラインならスマホを使って気軽にいつでもどこでもできるのも魅力ですよね。

また、心理戦を描いた漫画や映画も人気です。一見するとバトルシーンがなく地味なように思えますが、少年漫画に載って社会現象にもなる作品がいくつもあります。どうして人は心理戦にハマってしまうのでしょうか。

 

人間が心理戦が好きな心理

短時間の間で感情の起伏ができるから

心理戦では、相手の裏をかければ「やった!」と勝利を確信できそうなくらいの喜びを感じ、逆に自分の心が読まれ相手に一気に逆転されれば、その分驚きと悔しさの波が来ます。普段の生活の中で、これほど短時間で色々な感情を味わわされることはないでしょう。

人はこの感情の起伏に興奮し、刺激をもらうから心理戦にハマります。あまりに負け続けてしまえば、勝った時の達成感や嬉しさがないのでやめたくもなります。しかし、心理戦の面白いところは負けると悔しいと感じ、次こそ勝つぞという気にさせてくれるところです。

 

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ここは少しギャンブル性があると言えます。ハマりすぎるとそれは中毒だと言われたりします。自分に絶対に勝てないというゲームではないことがわかっていること、そして勝った時の達成感を味わっていることがポイントです。

だから負け数の方が多いとしても、つい続けてしまうのです。そしてこれらのゲームのほとんどは、途中で勝つ見込みがないと諦めてしまうことがありません。大逆転ができる可能性を自分次第で見つけられるから、最後まで対戦することができます。

じわじわと負けの雰囲気を味わっていたのに、相手は逆に勝利への確信を強めていたのに、立場を一気に反転できるところが心理戦にハマる心理です。

 

 

フェアな対戦ができるから

将棋やチェスで最高峰に登り詰めたような人と対戦すれば、当然ながら負ける確率は高いでしょう。しかし、これらのゲームは大抵の場合そのような機会は設けられていません。つまり、自分と互角に近い相手との対戦が楽しめます。

スマホゲームでは自分の勝ち数に応じてランクが設定され、同じランクの人とあたるようになっていたりします。また、これは男女差や学歴の差に関係なく万人が楽しめるゲームになっているので、大抵の人はフェアなゲームであると認識しています。

 

ルールは子どもでもわかるようなシンプルなものなのに、進め方は一体何通りあるでしょうか。自分で一から十まで指示することができる快感があり、相手も同じルールの中で戦っている公平感があるからズルいとも感じません。

スポーツではこうはいかず、生まれながらに変えられない有利となる身長の高さや筋肉量の違いが存在します。身長が低いからバスケットボールをあきらめた、女子だから野球をあきらめたという話は珍しくありません。

それは別にプロアスリートを目指すつもりではない人でも早い段階で悟ってしまうことがあります。ところが、オセロやカードにはそれがありません。言語が違っても楽しめるので、年齢、国籍問わず対戦できる広がりを見せています。

 

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自分の思い通りに行かないから

自分の思った通りの対戦運びができたら、それはそれで面白いでしょう。しかし、対戦している相手に裏をかかれたときや、自分で置いた何気ないコマが布石となっていたことに気づいた瞬間には、「やられた!」とか「ラッキー!」という感情を抱くことができます。

もし相手の対戦運びまで予想通りだったら、これはゲームになるとは言えませんよね。ある程度はその仕向けることもできますが、心理戦は完全に相手の動きを支配できるゲームではありません。

 

オセロや将棋以外にも、心理戦に似た要素を含むゲームは身近に存在します。例えば、恋愛シミュレーションゲームがそれに当たります。ギャルゲーや乙女ゲーは、自分が選択した言葉によってゲーム内のキャラの言動が変わります。

どの選択肢を選べばどんなことを言ってくれるのだろうと予測して遊びます。ここにも、自分の思い通りに行かないからこその楽しみがあります。有名な作品、「デスノート」でも、読者は何度も裏を書かれて驚いたはずです。

 

映画を見ていて自分が思った通りの推理物だったら、それは外れを引いたと思いますよね。常に相手の裏をかくようなストーリーだからこそここまで有名になったのです。読者や視聴者に「そうきたか!」と思わせる驚きを用意し、楽しませることができる心理戦作品は子どもから大人までを魅了します。

相手の思った通りにゲームを進ませないぞと思うと、自分がポーカーフェイスを装ったり、嘘、またはあえて本当のことを言って相手を惑わせることもできます。これを相手がどう読むかはお楽しみで、どちらに転ぶかわからないことも心理戦が楽しまれている理由です。

 

 

まとめ

ネットが普及したことにより、様々な対戦ゲームが生まれました。しかし、オセロや将棋、チェス、カードなど、シンプルなルールなのにこれだけ長い間世界中で親しまれているゲームはなかなかありません。

もし世界中の人が一か所に集まり何かお手軽に暇つぶしをしようとしたら、このような心理戦は誰もが楽しめるのではないでしょうか。ルールは初めから知っている人も多いですし、知らなくてもシンプルなので慣れればすぐできるようになります。

 

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人を楽しませるには楽器演奏だったり歌が良いとされ、それは国境を超えて楽しめると言いますが、その技術がある人とない人に分かれます。一朝一夕で会得できる技術ではなかったり得意不得意があるので、やはりより多くの人が参加して楽しめると言ったら、言葉が違っても同じ人間という面で繋がっており、感じることも同じである心理戦は大変魅力的であると思います。

戦いと言ってもフェアな対戦ができるので傷つく人がでない、平和な楽しみ方だと言えますね。心理戦には、万人がハマるための要素が満載です。いつでもどこでも気軽に楽しめるので、何時間でもやっていられるという人も多いのではないでしょうか。