SNSで自分を発信する、見てもらうという人は多くなっていますが、中には依存しているかのようにも見えるほど、SNSを頻繁に更新する人も見られます。
なぜSNSを頻繁に更新するのかは、その人の心理状態が大きく関係していると言えます。何を思って、何をしたくて、あの人はSNSの更新を頻繁にしているのでしょうか。
SNSを頻繁に更新する人の心理
誰かにかまってもらいたい
SNSでは人気者でも、現実の世界では「友達がいない」という人も多くいます。
実際に「誰かに話したいけど話す相手がいない」「褒めてもらいたい」「慰めてほしい」と思っていても、相手がいないことには自分の中に溜まっていってしまいますよね。
その欲求を満たせるのがSNS。不特定多数の人相手にSNSを更新することで、誰かがコメントを残してくれたり「いいね」をしてくれる。
要はかまってもらいたい思いが強く、SNSを更新しているのです。
こうした人は、誰かの反応を得られるような形での投稿が多く、例えば「泣きたい」「辛い」など、同情を買う言葉や結果を載せることが多いです。
「大丈夫?」「話なら聞くよ」と言ってもらえた相手に信頼や絆を感じ、かまってもらえることに喜びを感じているのです。
認めてもらいたい
いわゆる承認欲求です。誰かに認めてもらいたいという思いからSNSを頻繁に活用している人です。
大人になると、ちょっとのことでは褒められることがなくなり、認めてもらっているという感覚を持ちにくくなりますが、中には「褒められて伸びる」「認められることで頑張れる」と思う人もいて、SNSを通じてその欲を満たしているのでしょう。
「よく頑張ったね」「すごいね」と言われることで、自分の価値を見出したり次の努力への糧とする人は、周りに認めてくれる人がいないのかもしれませんね。
誰かに認めてもらうことによって、「これでいいんだ」「自分は必要とされてるんだ」と感じることができ、生きている希望や目標すらも見つけることができるのでしょう。
こうしたことを理由にSNSを更新している人は、SNSを辞めることがなかなかできません。
力となり原動力となっているSNSを失えば、希望や目標すらも見失うこととなり、やる気や行動力も失ってしまうからです。
現実では難しい「自慢」をしたい
大人になってから自慢話を自らする人は、周りから嫌われてしまう原因にもなりかねませんよね。そのためSNSで自慢をしたいという人は多く、知らない人だからこそ言えるという人もいるでしょう。
例えば仕事で成功し収入が増えたという場合、同じ職場の人に自慢してしまえば、嫉妬されたり反感を買ってしまうことにも繋がりますが、全く知らない赤の他人に自慢することで、自分が被る被害はほとんどありません。
客観的な自慢に対して、人は素直に「すごい」「偉い」と思うことができますが、自分に少しでも関わる自慢に対しては、「それ嫌味?」「わざと言ってんの?」と僻むこともあります。
現実の世界で、同じ立場、同じ境遇、似た者同士といった人としか関わりがない場合は、自慢をしたくてもなかなかできない。
このような時に、「誰かに自慢したい」という欲求を解消するために、SNSを頻繁に活用していることも考えられます。
自分を知ってもらいたい
例えば口下手な人、シャイな人、すぐに心を開けない人などは、本来の自分を表に出すことができませんよね。
ただ「本当はこうじゃないのに」という不満や葛藤が自分の中で出てくると、「本当の自分を知ってもらいたい」という欲が出てきます。
その際に活用できるのがSNS。
顔を見て会話したり誰か特定の人に向けての言葉にはならないため、意外性を見せてもそこまでの抵抗を感じることがありません。
怖そうに思われている人が、大切にしているペットの写真をアップすれば「実は優しい人なんだ」「動物が好きなんだ」と、会話することなく自分の情報を伝えることができますよね。
内に秘めているものを外に出したいという欲求がある場合も、SNSの更新を頻繁にする傾向にあるのです。
自分が大好き
一番多い心理状態は、「自分が大好き」というものでしょう。自分のことが好きで、自分を知ってもらいたくて、自分を表現したいという思いがあってSNSを頻繁に活用する。
コメントを求めている訳でも「いいね」が欲しい訳でもなく、単純に「こんな私を見て」という思いが強い状態です。
知らない人に自分を見てもらうこと、知ってもらうことに快感を覚えており、自分を表現する場の一つだと思っている人です。
ナルシストな人に多かったり、注目を浴びたい目立ちたがり屋の人に多い心理です。
まとめ
たまに頻繁に更新されるSNSに対して、「何がしたいの?」「更新しすぎが鬱陶しい」と思うことがあるかもしれませんね。
SNSの内容だけを見ていれば、その頻繁さにうんざりしてしまうことも仕方ないかもしれませんが、その人の隠れた思いまで見ていくと、
どんな状況にいるのか、どんな性格の人かまで知ることができ、一つの楽しみに変わるかもしれません。寂しさを埋めるため、自分を知ってもらうため、原動力をもらうためなど、その心理によってSNSに求めていることは異なります。
それを頭に入れた上でその人の投稿を見てみると、面白く思えてくるかもしれませんね。