集中力を高める方法と食べ物について紹介します。日常生活の中で人間関係を築くことや家族を大切にすること、将来の計画を立てることや時間管理をしっかり行うことなど、集中力を必要とする分野はたくさんあります。
集中力があることで、知識を得たり、考えたり、行動したりできるため、生きていくうえで基本的かつ不可欠な能力といえるでしょう。集中力は客観的にコントロールできるものではなく、主観的に自覚できるものです。
例えば、「今、自分は集中していた」「していなかった」と感じることがありますね。これは明確にコントロールできる行為であることを示しています。自分自身の行為であれば、さらにコントロールを強化して、集中力を高めることができるでしょう。
集中力を高める方法
右脳の働きを活性化させる
一般的に多いのは左脳タイプです。言語脳や論理脳である左脳は、国語や算数、理科や社会、英語などの学校教育によって鍛えられることが多いからです。
一方、右脳はイメージ脳や感性脳といわれています。音楽や絵画、図形などを好む人に多いでしょう。感覚や感情を司っている右脳は時として理性を司っている左脳に抑えられることがあります。
というのも、感覚や感情は言葉を覚える前から心の動きとしてあるわけですが、知識によって規定されたり、理性によって感情を押し込んでしまうと、右脳は緊張した状態になり、発達が遅れたり、正常な働きができなくなってしまうからです。
左脳タイプの人は右脳を活性化させたときに初めて集中力を最大限発揮できるでしょう。
右脳の働きを活性化させる方法とは？
左手を使うことは右脳を使うことになります。古典的方法になりますが、左手で箸を使ったり、左手でもスポーツができるように練習することは役立ちます。
例えば、平皿に大豆を100個用意して、左手に箸を持ち、一個ずつつまんでコップに入れるという動作を毎日続けるという方法があります。右脳は活性化されて、ひらめきが良くなったり、聞いている話の言いたいことをつかめるようになるでしょう。
また、右脳にはイメージ力や直感力もあります。スポーツをする人は左でも同じようにできるよう練習するなら、パフォーマンスの向上にもつながります。
さらに、右脳を鍛える作業として大いに役立つのは料理です。押さえておきたい点ですが、レシピを見ながら調味料を量ったり、電子レンジで温めるだけの料理は左脳を使うことになります。
一方、冷蔵庫にある材料でその日の天気や体調を考えながら献立を考えたり、料理のできあがりをイメージしながら作っていくなら、右脳のひらめきを活用することになり活性化されるでしょう。
テレビやゲームに長時間費やさない
音や映像が次々と自動的に送られてくるテレビ。長時間見る習慣がある人はイメージが与えられることに慣れてしまうため、受動的になってしまいます。
また、理解してしまった気になるため、それ以上深く考えることをせず、思考力を使うこともなくなるでしょう。さらに、繰り返される映像情報は感性や考え方、好みや思想など決定づけてしまい、暗示的効果が大きくなります。
「ゲーム脳」という言葉も広く知られるようになりました。これは、10歳くらいまでの間に長時間ゲームをすると、視覚系神経回路が形成されるとき、脳の思考や集中の中枢である前頭前野を介することなく反応するため、集中力の低下や物忘れが多くなることにつながるというものです。
特に、ゲームは明るい画面の部分だけに、視覚が過度に集中するため、視野が狭くなる要因にもなります。右脳は強い影響を受けて、機能が低下してしまうでしょう。
脳を鍛える運動とは？
読書などは読んでいる内容から頭脳をフル回転させて理解したことをイメージするため、能動的になります。また、ゲーム脳だった人がお手玉の練習をすることで、前頭前野の機能を大きく改善することができたという報告もあります。
同時に視覚機能も正常化する効果もあるでしょう。また、ディスプレイの光といえばパソコンやスマホの画面も同様です。頻繁に使う人は眼筋ストレッチがおすすめ。
周囲に目を向け下左右や斜め方向、左右の回転など眼を大きく動かすなら、集中力や視覚能力の低下を防ぐことができるでしょう。
さらに、脳は身体の一部ですから、身体を鍛えることで脳を鍛えることもできます。スポーツは脳の各部位を関連させて総合的に活性化させるため、続けることが大切です。
集中力を高められる食べ物
体力のある健康な体は集中力の基盤といえます。例えば、アレルギー疾患による鼻づまりや目のかゆみ、体調不良による気分の憂うつなどがあると、集中力を持続させることは難しいでしょう。
普段、食事から摂っている食べ物や飲み物は、私たちの脳や身体にストレートに影響しますので、集中力を低下させる食品の摂り過ぎを避けて、集中力を高める食事を習慣にすることが重要です。
避けたほうが良い食品とは？
合成着色料や香料はアレルギーやADHD（注意欠陥多動性症候群）などの症状を悪化させる原因になります。人工的に色や香りをつけている食品はなるべく避けましょう。
また、脳の栄養はブドウ糖です。白砂糖などの甘いものを摂り過ぎると、消化する過程で体内のビタミンやミネラルを消費してしまいますし、興奮状態を招きます。
長期にわたって摂り続けるなら、緊張体質にもなるため良い集中力を発揮することは難しくなるでしょう。アレルギーを引き起こす危険が大きい食品として牛乳があります。
喘息やアトピーなどの症状を抑えるために、真っ先に止められるもののひとつです。体調を崩しやすくなり、良い判断ができにくくなるものとしてファーストフードがあります。集中力の改善を図るためには、減らしたほうが良いですね。
摂ったほうが良い食品とは？
集中力と腸の働きには密接な関係があります。脳内には、腸脳ホルモンと呼ばれる情報伝達物質の役割をするホルモンが腸内で分泌されるからです。集中力を高めるために、腸の働きを整えてくれる食べ物をたくさん摂りましょう。
おすすめは、穀類や野菜、海藻や魚介類です。魚などはDHAやEPAが多く含まれており、脳の知的働きには欠かせません。一方、精製食品や精白食品、動物性食品は腸のぜん動運動を促進させる働きが弱いため、特に腸の長い傾向がある日本人には不向きです。
ご飯やお味噌汁、焼き魚や煮物、お浸しといった日本の伝統的な食事が、本来の集中力を発揮させてくれるでしょう。
まとめ
集中力を保つことができのは、特に緊張ではなくリラックスしているときや右脳のイメージ力を使えるときです。また、身体の疲れがとれている早朝は精神的ストレスが睡眠で解消されているため集中しやすいでしょう。集中力を高めて効率よく作業できる方法を試してみてください。
