精神科に行きたくないと嫌がる人の心理とは?

精神科に行きたくないと嫌がる人の心理について。一時的なスランプはよくあることですが、うつ病は日常生活に支障がでます。仕事や勉強などしなければいけないと分かっていても、何も手につかなかったり、息抜きをしても、いつまでもひどい落ち込みや疲れを感じたりするでしょう。

心の病気を治すために、精神科や心療内科を受診できますが、すぐに診てもらおうとしない人は少なくありません。ここでは、精神科や心療内科を受診するのをためらってしまう人の心理をご説明します。

 

精神科や心療内科に「行きたくない」と嫌がる心理

一時的な体長不調だと思ってしまう

「眠れない」「食欲がわかない」「疲れがとれない」など不調が続くと、体だけでなく心も病気になります。

一般に、心の病気は単に疲れているだけなのか見極めが難しいため、うつ病になっていても「自分の不調は一時的な疲れだろう」という心理が働くため、すぐに受診しないことが多いでしょう。

 

また、うつ病はめまいや息ぎれ、動機や無気力などの症状もあらわれますが、その原因を知ろうと最初に足が向きやすいのは内科です。特に、「いつものかかりつけの病院が行きやすい」という心理が働きます。

実際は検査しても数値としてあらわれないため、結局痛み止めなどが処方されるだけの対処療法になってしまいます。長引くうつ状態に仕事ができなくなることも。

病気の先入観は持たずに、以前と比べて食事や睡眠がとれなくなったり、心や体に何らかの不調があらわれているなら、すぐに心療内科や精神科を受診しましょう。

 

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家族や同僚に知られたくない

毎日仕事などで慌ただしいと、「仕事を休めない」「行く時間がない」という心理から、受診が遅くなってしまいます。「通院することになると、ますます休みがとれなくなる」と考えてしまうことも。

医療機関によっては受診時間が異なっており、仕事帰りに受診できる病院も増えています。特に、クリニックなどは夜間診療や休日診療などがあり、働いている人でも通いやすいよう配慮されています。

 

また、「会社の同僚に知られたくない」「自分が弱いみたいで恥ずかしい」という心理も働いて、家族や同僚に伝えることをためらってしまうことがあります。

会社によっては、有給休暇や遅刻、早退などの制度を活用することができますし、予約制の病院やクリニックもあります。初診時は時間がかかりやすいのですが、再診以降は短時間で終わるため、家族や同僚に無用の心配をかけずにすむでしょう。

 

 

治療費を払えるか心配

うつ病の治療期間は病気の種類やそれぞれの重症度によってさまざまです。一般に、比較的長期化することが多いため、お金のことが気になり、「治療費を払っていけるだろうか」「周囲に迷惑をかけたくない」という心理から、受診をためらうことがあります。

また、「仕事が続けられなくなって、収入がなくなってしまったらどうしよう」「自分が払えなくなったら、家族は払っていけるだろうか」などの心理も働きます。

 

一般に、公的制度には医療費の減税や税制の優遇、手当などがありますので、治療費や生活費の負担を軽くすることができるでしょう。精神障害者が利用できる制度は4つあります。

自立支援医療制度・精神障害者保健福祉手帳・精神障害者障害年金・生活保護です。全て自分から申請する必要がありますので、病院の医師や看護師、ソーシャルワーカーに相談することができるでしょう。

 

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病院を選ぶのが難しい

一般に、医療機関には総合病院や精神科病院、クリニックなどがあり、医療機関ごとに専門とする分野があります。診療科名にも心療内科や精神科メンタルヘルス科などがあるため、「いろいろあって迷う」「自分に合っているのがどこか分からない」という心理になります。

「評価サイトやランキングは参考になる」という気持ちから、自分に合うものを探そうとする人もいます。一般に、さまざまな評価サイトやランキングがあるため、評価の目的や方法は異なっています。

 

絶対的なものはありませんので、目安と考えましょう。また、「なるべく良い病院、良い医師に出会いたい」という心理から、インターネットや雑誌などで情報を集めることもあるでしょう。

病院案内には専門分野やスタッフの紹介、外観や雰囲気などが載せられていますが、情報を過信しない程度に参考にして、自分に合いそうなところを探すと良いですね。

基本的に、精神科医の診療技術には大きな大差はありません。肩書きや知名度などよりも、話しやすくて波長が合うなど「自分にとっての良医」を重視しましょう。

 

 

診察で話したくないことまで聞かれる

医師は診察のとき、本人のつらい症状や不安、心配などの気持ちを聞くことでしょう。「何を聞かれるのかわからない」「プライベートなことまで話したくない」といった心理から、診察は避けたいと思ってしまうことがあります。

通常、医師は患者さんの主体性や意思を尊重しつつ、信頼関係を築きながら治療を進めます。本人が話したくないと思っていることやプライベートなことまで聞き出そうとはしません。

 

睡眠や食事、体や心について、以前の自分と違うどのような変化が起こっているのか話すことができます。初診は緊張して疲れることが多いので、余裕があれば話せることをメモにして書き留めておくことができるでしょう。

信頼関係ができてくると、自分のありのままの気持ちを率直に話すことができるようになります。焦らず、ゆっくり治療を進めていきましょう。

 

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まとめ

精神科や心療内科を受診しても、すぐに診断がつかないことが多いものです。一度診断された病名が変わることもあるでしょう。精神科ならではの診断方法がありますので、心配いりません。

医師は勘ではなく、客観性のある国際的な診断基準に沿って治療を進めていきます。放っておくとひどくなるのがうつ病です。一人で抱え込まず、早めに受診しましょう。