アレルギーによる疾病が、現代になり、やたらと増えています。原因が特定出来るものは、全体の3割にしか満たないというデータも医学界では出ています。
7割のアレルギー症状の原因が特定出来ていません。体と心の繋がりから、心理的ストレスや疲労が原因していると見ています。
健康心理学から見るアレルギー改善
現代病とも言われるアレルギーには、様々な症状があります。蕁麻疹、湿疹、鼻炎、アトピー性皮膚炎、喘息などがこれに当てはまります。
全ては、皮膚と呼吸器系に来るのが、アレルギーです。中医学では、肺経、大腸経の二つの経路が何らかの支障をきたしているために、症状が出てしまうのではと、考えられてます。
気の流れが通る道を経路と言い、これの働きがストレスなどにより、悪くなるため引き起こされるのです。これを改善するには、どうしたら良いでしょうか。
自立訓練法
心療内科などでも、ススメられているのが、自律訓練法になります。自律訓練法のやり方の基本は既に、定義されています。
1:気持ちを落ち着かせる
腹式呼吸を使い、深呼吸を2~3回します。
2:目を閉じて、自分の手足が重たくなる、または重たいと感じる
想像力が必要ですので、出来ない人は何回か練習しましょう。
3:次に、手足が温かくなるのを感じる
血流がよくなり、だんだんと温かくなります。
4:自分の心臓が、規則正しく脈打つのを感じましょう。
5:呼吸がとても楽です。
6:お腹が温かくなって来るのを感じます。
この6回の流れを繰り返す事で、自律神経を正常に戻す事が出来るのです。
薬物療法をしながら
蕁麻疹やアトピー皮膚炎などは、痒みが我慢出来ない症状が起きます。自律訓練法は、すぐに効く特効薬ではなく、ストレスを改善し、症状を軽減する方法です。
ですから、必ず、医師の指示の上、薬物療法をしながら行いましょう。そうでないと、痒み自体が更にストレスや不安を招く恐れにもなります。気長に、体質改善、ストレス軽減をして行きましょう。
健康心理から見るストレス軽減と予防
人は誰しも、ストレスが溜まっている事に気づかない場合が多々あります。症状が出てから、ストレスが溜まっていたのかと、わかる人もいます。
日頃から体と心の繋がりを考え、予防として、ストレスが体に疾病を生む前に対処するのが一番です。
健康心理学は、疾病の中には、心の働きにより、体に病気として現れるものがあり、それを予防するためには、ストレスを軽減させるのが良いとする考えです。ストレス軽減に役立ついくつかの方法があります。
ヨガやエクササイズをする
瞑想を取り入れ、体を動かすヨガやフィジカルトレーニングとして、体を動かすエクササイズがあります。どちらも、体を動かす事により、血流を良くし、心に溜まる悪い気を発散させる効果があります。
瞑想をしてみる
心を落ち着け、自分の精神的な部分を癒す効果がありますので、瞑想だけでも、ストレスを改善します。
音楽を聴く
癒しを即すのに、音楽が良い事は知っていますよね。音は人の精神にいろんな影響を与えます。良い音楽とは、音の集まりが神経を癒し、リラックスされるものです。よくあるのが、自然の音です。
川のせせらぎ、波の音、小鳥のさえずりは人の心に良い影響を与え、疲れている心身に癒しを与えてくれます。
散歩をする
森林浴というのがありますよね。自然に触れながら、ゆったりと歩く事は心身にとても良いと言われます。ある研究では、散歩をするだけで30%もストレスが改善されたというデータがでています。
滝などのマイナスイオンが出る場所などは、更に効果が上がると思われますね。心が穏やかになるかどうかが、大切なのです。
読書をする
静かな環境で、自分の好きな本を読む事も、リラックスして自己を癒す効果をもたらします。本を読む事で、知識も持てますが、ストレスが軽減する確率は68%もあるというデータもあります。
好きな本に集中するという行動が、精神のバランスを正常化に導く働きをするのです。
親しい人とのコミュニケーション
気を使わず話せる相手との会話は、心に良い影響を与える事が分かっています。話す事による心の発散、好きな人といる癒しの効果。楽しいひと時を過ごした充足感が得られ、心のエネルギーにもなるのです。
マッサージで血流を良くする
最近は、マッサージをしてくれる店がたくさんあり、気軽に会社帰り等にも寄れるようになりました。マッサージにより、末端神経の血流が良くなり、更に気の流れも良くなりますから、心身ともにリラックスが出来ます。
健康を維持するために
このように、健康でいるためには、体だけや心だけでは、ダメであるという事です。健康心理とは、体と心の繋がりに重点を置いて、アレルギーなどの疾病を治したり、予防したりする心理学なのです。
つまり、健康心理を上手く使う事により、現代病に悩む人たちの助けになっているのです。